俺は外道じゃないぞー
俺はギルドを出た後、次の目的である、クレイブの屋敷に向うことにした。侵入して内通者を一人確保して明日のための下準備をするためだ。それからゴブリン討伐に行けばいい。
俺はグレイブの屋敷に向かおうとしたがまたもや引き留められた。
......たく、今度は誰だ。
そこには、数人の男が立っていた。あ、やっぱり来た。そいつらは、昨日俺に殺気のような視線を送っていたやつだ。
「誰?あんたら、俺はこれから用があるんだが。用があるならすぐ済ませてもらいたいんだけど」
「てめえ、アンナさんに色目でも使ってんじゃねえよ!今日冒険者になった野郎が随分と調子こいたことしてるじゃねえか。」
リーダーっぽい男がいちゃもんつけてきた。
......めんどくせえ。色目なんて使ってねえよ。
「用はそれだけ?なら俺は行くんで」
「おい!待て! 用はすんでねえよ、冒険者の先輩が後輩に生き残るコツを....」
「服従しろ」
俺は男が言い終わる前に服従させた、こんな奴らにかまってる暇なんてないんでな。
予定変更だ先にゴブリン討伐に行くとしよう。
「ついてこい」
「「はい、主様」」
俺は男達を引き連れゴブリンが生息する場所にやってきた。
「さて、実験開始だ。命令だ 死ぬまで戦え」
「はい、主様」
男達は、ゴブリンの群れに突っ込んでいった。ゴブリンは個体としては弱いが群れで行動してることがあり、その場合は俺のランクでは逃げるが正しい選択らしい。
あの男達も先輩と言っていたがランクは俺と同じDランク、俺の命令でどこまでの力を発揮するか見ものだな。
この範囲には俺が認識操作で俺のことを信用できるものと認識しておいたから俺には攻撃してこない。
男達は傷を負いながら俺の命令を忠実にこなしていった。最初は優勢に見えたが10体を超えたあたりから一人また一人と死んでいった。その後も6人いた男達は俺に、いちゃもんした男以外死んでいった。
「やはり、あいつが最後まで残ったか。あの中じゃ一番強いってことか、まあそれでも左腕と片目が潰されてれば使いものにならないな」
「6人で21体かなかなかの結果だ、さて楽にしてやるかある。」
「自殺しろ」
男は持っていた剣で自分の腹を貫き息絶えた。
君たちにはこの言葉を送ろう。
「お前たちが悪い」
俺は魔石を回収し、当初の目的であるクレイブの屋敷に向かった。
今回も前回と同じように俺を認識できないように力を使い潜入した。俺は、いたるところを観察し資料室のような所にやってきた。そこで、俺は気になる書物を見つけた。そこには、エルフを奴隷にするための手段が書いてあった。エルフはどうやら、他の生き物を奴隷にする方法とは違うようだ。魔術師が必要らしい。
「ほう、これはいい物を見つけた......よし、段取りが決まった。あとは、あの秘書を支配できれば。」
俺は資料室を後にして、秘書を探すことにした。あらかた調べつくしたが一向に秘書に会えない。俺が、クレイブの部屋の前までやってきたところで俺は肩をつかまれた。
「え!??????」
俺は後ろを向いた、そこには居たのは......。