これからのこと
宿で俺は今日手に入れた情報を整理することにした。
簡単に整理すればこうだ。
・今、俺が居るアルトリアス王国と魔王国との間で戦争をやってる。
・2年前に勇者が現れた。
・エルフの国が王国との戦いに敗れ奴隷として扱われている。
・アンナさんの獣人国は王国と協力関係。
・ギルドは戦争には関与しない。
…凄い情報だな、改めて整理すると。情報が多すぎて混乱しそうだ。
アンナの教えてくれた情報がほんとに正しい情報かは信用しきれないが他の所でも
似た情報はあった、まあほんとのことなのだろう。
アンナにはこれからも役に立ってもらうとしよう。
この情報を持ってると持ってないとじゃ俺がこの世界で生き残る可能性が違ってくるからな情報提供者は無暗に殺すべきじゃない…俺に害を及ぼさない限り。
情報の中に気になる情報がいくつかあった。
特に俺が気になるのは2つ目の2年前に勇者が現れたってことだ。
「まさかな、俺以外の異世界人が居る…のか?」
とりあえず、勇者の事を聞いてみるかこの王国に来たようだし、今どこにいるかは不明だが。
魔王国があるなら魔王が居るだろうから戦いの旅に出かけてる可能性があるな。
それと王国の中にギルドがあるのに直接的には戦争に加担してないようだ。どうやら、そんな簡単に表せる関係ではないみたいだ。これについても、考えておかないと。
しかし、まずは2日後の奴隷オークションだ。今日手に入れた情報の中にあったエルフの国が王国との戦いに敗れ奴隷扱いされているらしい、もしかしたら、今回の奴隷オークションにエルフが出てくるかもな。
「…いや、でもエルフの国が敗れたのは10年前の事って聞いたんだが。あのクレイブという男が今回のオークションに固執いているようにも見えた。なにかあるのか?」
うーん、分からん。今回のオークションは今までとは違うってことか?明日にでも探ってみるか。
さて、情報整理はこの辺にして湯につかって寝るとしよう。俺はどんな風呂場なのか楽しみにしつつ向かった。
「なんか、日本に少なからず似てるな。この世界の文明がどんなかはまだわかっていない、それについても調べてみなくちゃな。はぁ、調べることが多くて大変だ」
俺は、丸い木の風呂っぽいのを見て入ろうとしたが…水がない。蛇口っぽいのもない。
え、どうするの?
俺はその後も何かないか探したが無いので諦めて出ようとして、鏡を見た。
「は? 誰?」
そこには、見知らぬ顔が映っていた。
え、俺? 俺こんな顔だったっけ?いやこんなイケメンじゃない。自分で言うのも悲しいがけして、俺はイケメンではなかった日本では。
「まじか、顔が変わっている。」
なんか、びっくりして、イケメンになったのに素直に喜べない。アンナを初めて見た時よりもびっくりしたかもしれない。
タイトル変更しました。またなにかしら変わることもあるかと思いますがよろしくお願いします。