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獣人国

遅れてすみません、それと今回は短いです。

エイミーが言っていた通り連絡が来てからそう時間経たずに俺の前に姿を現した。


「アルト様、只今参りました」


「ああ、ご苦労。なら早速だが馬車に乗れ直ぐ獣人国に入るぞ」


「分かったわアルト様」


エイミーが現れるとミランダとカナンは近寄り軽い挨拶をして全員馬車に乗り込んだ。俺はそれを確認し馬車を再び動かすように命令をした。獣人国まであと少しなのでスピードを速めるようにと命令し目的地を目指した......かなり尻に負担がかかるがここは我慢だ。



スピードを速めた結果、然程時間かからずに目的地である獣人国に着いた。そこでも王国と同じように門番が存在し門番に止められた。


「そこで止まられよ、身分を証明するものはお持ちか?ないなら我らの国に入るには入国金を払ってもらう必要がある」


勿論身分を証明するものなどない、入国金はいくらかと聞くと入国金は銅5個という事なので俺は懐から銅5個を取り出し門番に渡した。すると門が開かれ、俺達はついに獣人国に入国した。


馬車は馬を厩舎に預け、御者として支配した男については近くの宿を借りそこで待機させることして俺達は町を見て回った。その風景は俺が王国に魔獣を向かわせ破壊する前の街並みと変わらなかった。ただ一つ大きな点としては、獣人国だからだが色んな獣人が生活をしていた。ちらほら人間も見つけるがそのほとんどが鎧を着た兵士だ、これを見る限り最初に思った通り、獣人国は王国の従国となっているのだろう。


一通り町を探索し終えた所で、人通りが少ない場所にある宿を借りた。宿は見るからに良い宿とは言えないが、この方が何かと都合がいいと判断した。ミランダとカナンについてはここでも少し宿に居てもらう事になりそうだ、探索中町の人達のミランダ達をチラチラ見ていたためだ。


「アルト様、今回も待機していた方が宜しいでのでしょうか?」


「そうだ、ミランダとカナンには少し宿の中で待機してもらう。だが今の所はだ、今後二人にも動いてもらう事があるかもしれない。その時の為に準備をしておいてくれ」


「分かりました(なの)」


こうして、二人の了承も得て俺は自分の部屋に戻った。今回は一人一部屋ずつ借りた、少し出費は多かったがまだまだ冒険者として稼いだ賞金が残っている、問題はないだろう。



その後各自部屋で過ごした、辺りはすっかり夜となり町は静まり返っていた。俺は窓を開けバロンに連絡を入れた。


(バロン、俺の下に来い。お前の入手した情報を教えろ)


(承った、今獣人国に侵入した。もう直ぐそちらに着く)



バロンの言う通り少ししてバロンが窓から俺の部屋にやって来た。


「バロンご苦労だった、早速だがお前が入手した情報を教えてくれ。お前の話だとどうやら獣人国と悪魔が繋がっているようだが」


「ああ、承った。俺が城に忍び込んで入手した情報によれば......」


バロンは手に入れてきた情報を全て話した、そこには俺の心を揺さぶる情報も多くあった。

バロンから手に入れた情報を基にこの国での俺の行動が決まった。



「報告ご苦労だったバロン、これからは俺と共に行動しろ。今後はもっと色んなことが起こるだろう、お前の力を見せて見ろ」


「承った、アルト様。全てはアルト様の為に」


バロンには俺の部屋で過ごしてもらう事にした、今知ったのだがどうやら奴は睡眠を必要としない悪魔のようだ。ならば俺の護衛として傍に置くのが良い選択だと思う。


「お前の得た情報が正しければ数日後にはまたアルキメデスはこの国に来るのだろう?その時俺のここでの目的が本格的に始まる時だ」


「ああ、間違いないだろう、アルト様が何をするかは知らないが必ず俺がアルト様を護衛しよう。まあ護衛なんて俺の主には必要ないだろうがな」


「さて、そうとも限らないぞ?期待している。悪魔の事は俺よりも知っているのだからな」



その後、アルトはアルキメデスがこの国に来るまで手を打てることは全て行った。後は奴が来るのを待つだけだ。


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