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新たな配下

「は~い♥こんばんは♥」


「......は?」


俺は即座に武器を手に取り侵入者の首筋に当てた。


「ちょっと待って!私は戦いに来たのではないのよ!貴方に言っておいたでしょう?見つけるって!」


俺は武器を首筋に当てたまま目的を聞き出すことにした。


「お前の目的はなんだ?それともう少し静かにしてもらおう」


「わ、分かったからその武器しまってくれないかしら。今の貴方とっても怖いわ、いやでもそれもまた良いわね」


「......はぁ、調子狂うな。良いだろう武器はしまってやる。だから俺の質問に答えろ、拒否した場合速やかにお前を殺す」


ここまで釘を刺しておけば馬鹿でなければ従うだろう。まあ力を使うのも悪くはないが頼りすぎたら身を亡ぼすからな。


「ええ、そんな真似はしないわ。私は貴方の仲間になりたくて来たのだから」


「は?」


何を言ってるんだこいつは?仲間になりたくて来ただと?


「仲間になりたいだと?何が目的だ。それにどうやってここが分かった。俺はお前に姿を見せた覚えはないぞ」


「あらそんなの簡単よ。匂いよ匂い、お気に入りの男は匂いを覚えておくのよ私達サキュバスは。何時でも何処に居たって見つけ出して襲いに行くんだから♥」


簡単な事だと?匂いを覚えるだと?そんなことが可能なのか?だとしたらこの力の穴を見つけられたのは良かったと考えるべきか。どうやら俺の力はまだ五感全てを支配できるわけではないようだ。俺の力は五感を支配して俺の存在を認識できなくすることが出来る。まあ他にも出来るが、今は置いておくとして。嗅覚は今の段階では支配できていないようだ、見つけられた事によってそれが証明された。それが分かっただけでこいつが来てよかったと捉えるべきか?いやまだこいつの目的がはっきりしないままではそう結論づけるのは早いか。


「それで、話は戻るが。お前が俺の仲間になりたいとはどういうことだ、お前の目的はなんだ答えろ」


「私の目的は......」


「少し、待ってもらおうか」


この女が話そうとした所何者かによって遮られた。


「お前は何者だ」


俺は武器を構えながら言った。


「俺もあんたと戦いに来たんじゃない。配下に入れてほしくこの女を尾行させてもらった」


「お前、後を付けられたな」


俺は睨めつけながら言った。


「ちょっとあなた!ヴリトラの護衛の悪魔じゃない!配下になるとか言ってこの男を殺しに来たんじゃないの?そうはさせないわよ!私のお気に入りの男なんだから!」


静にしろって言ったろうが、あいつらが起きてしまうだろ!今あいつらが部屋に来たら面倒ごとになる。


「確かに俺はブリトラの護衛であったが、あんたが殺した護衛と違ってブリトラを守ろうなんて思っていなかった。その証拠にあんたが襲撃してきたとき俺は居なかったろ?」


「まあ確かにな、護衛は3人と聞いていたが2人しか居なかった。良いだろう、話だけは聞いてやる。こいつにも言ったが俺の質問に答えてもらう、拒否した場合殺す」


「ああ、拒否するともりはない。答えられる事は答えよう」


全くなぜこうなった?サキュバスの次はよく分からない悪魔か。どいつもこいつも仲間になるだの配下になるだの計画を狂わせやがって。


「じゃあまずはお前だサキュバス。さっきの質問に答えろ」


「目的の前に私にもちゃんと名前があるのよ?私の名前はエイミーよ、よろしくね♥......分かったわよ言うわよ、私の目的は自由になることよ」


「自由になるだと、自由を望んでなぜ俺の仲間になろうとする。矛盾しているだろ」


「そうねそう思うわよね。でもね私は追われる身なのよね。だから強くて素敵な貴方の仲間になることで守ってもらおうと。でも私も役に立つわよ?色々とね♥」


守ってもらうか図々しい奴だな。だが追われる身ならそう考えるのも当然か、いやこいつが俺の仲間になったら俺も狙われるよな。それは困る......いや待てよ考えによっちゃあ。


「お前の目的は分かった、次はお前だ。お前の目的はなんだ」


「俺の目的は、強い奴の下で働くことだ。俺はお前の戦闘いや蹂躙を見てこいつは強いと俺は確信した。だから俺を配下に入れてほしい」


強い奴の下で働くか、単純な理由で結構なことだ。計画は少し狂ったがこいつらを配下にするのも悪くはないと思えてきたぞ。デメリットもあるがメリットもある、さてこいつらを配下にするとして問題はこいつらをどうやって同行させるかだ。エイミーもこいつもどっからどう見ても普通の人間には見えない。翼も角もあるからな悪魔として認識するだろう。それをどう言いくるめるか。


「お前達の目的は分かった、良いだろう。ただしエイミーお前も配下に入ってもらう」


「ええ、構わないわ。仲間でも配下でも奴隷にでも何でもいいわよ?傍に置いてくれさえすればね」


「よし決まりだ。なら〈服従〉これからお前達の主はこの俺だ」


俺は二人に支配者の力である服従を使い二人を俺の配下に加えた。

二人は膝を付きこう言った。


「我が主、何なりとご命令を私(俺は)主の配下であります」


「......これが貴方の力。抗うこともできないというか抗う気さえも起きない。ああ、やっぱり私の選んだ男。私は貴方の物よ♥」


「......思った以上だこれほどとは。力が漲ってくる、俺は素晴らしい主を持った。これからはあんたに尽くす」


「二人ともしっかり俺の役に立ってもらう。そして俺の名は、アルトだ。しっかり覚えておけこれからこの世界をかき回す男の名をな」


「「心に刻みます。アルト様」」


これで二人の悪魔が俺の配下になった。少し早いがこれも運命か、さて次の目的地にいくとしようか。そしてそろそろ国を作る時だぞエルフ達。


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