あっけない戦い
先週出せず、すみませんでした。読んでくれてる人に感謝を。
明日も、投稿する予定です。
「さて、乗り込むとしよう。」
俺はローガンに命令した後、俺は奇襲のタイミングを見計らった。俺の目線の先にはヴリトラと思われる悪魔と2体の悪魔が居た。少しして護衛の一人が離れた。
戦いの基本を教えてやろう......。
俺は勢いよく飛び出して、すぐさま力を使った。
「〈拘束〉......先手必勝だ」
ヴリトラと護衛の悪魔は動きを止めた。
ふぅ、どうやら俺の力は通用するようだ。これで通用しなかったら真っ先に逃げていた所だ
まだまだ力を十二分に発揮できていないが、このくらいの悪魔なら今の状態でも渡り合えるな。さてと、サクッと終わらせてくるか。
「お前は一体何もんだ!どうしてここに人間が居る!?なぜ気づかなかった!」
「も、申し訳ございません。ヴリトラ様。全く気配もありませんでした。こんなことありえるはずありません!」
「馬鹿者!あり得ているではないか!使えんやつめ!」
「......よし、もう殺していいよな?十分喋ったろ?」
「ま、待て。こんなことあってたまるか!急に出てきた人間に動きを封じられ殺されるなど!」
「状況判断できてないなお前。今のこの状況を受け入れて死ね」
「......く、クソが!」
「俺はお前に構ってやるほど暇じゃないんだよ、悪いがさっさと終わらせてもらう」
俺はナイフを持ち、横一線に振りぬいた。
ヴリトラの頭は宙を舞い、転がっていった。俺はその後護衛の悪魔の首も斬り落とし、その場を後にした。俺は戻る時、ふと思い出した。
「いや、待てよ。サキュバスは、護衛は3体居るって言ってなかったか?......襲っては......来ないか。ならいいか。襲ってくるようなら殺せばいいだけの話だ」
「......。」
俺は再び足を動かし2人の所に向かった。
「!! アルト様!......ご無事で何よりです。」
「お兄ちゃん、お帰りなの。早かったの、弱かった?」
「ああ、二人とも逃走ルートの確保ご苦労だった。ヴリトラって奴は正直上に立てるような器ではなかったな」
「ならお兄ちゃんが上に立っちゃえば?」
「......考えておこう」
「うう、私の事は無視ですか!アルト様!心配していましたのに!」
「無視はしてないつもりなんだが…さてと向こうの様子が確認取れつつ次の行動に移すぞ」
「次の行動ってなに?お兄ちゃん」
「忘れたのか?獣人国に行くと言っておいただろ」
「そうだったの」
「アルト様、ここからだと3日、4日くらい掛かると思いますので一旦王国に戻ってはどうでしょうか?王国なら1、2日で着きますしそこで馬車を借りた方が早いかと」
「馬車か......確かに歩くよりはいいか。なら一旦戻るぞ」
「王国......。」
戻るという計画ではなかったんだが、馬車があるなら馬車で行った方が早い。それに自分の眼で確かめるのは良いことか。さて王国はどうなってるかな、早く連絡をよこしてくれよローガン。
俺達はミランダの提案で、獣人族に行く前に王国に戻るべく森を抜けていった。
道中、今一番連絡が来てほしい奴から連絡が来た。
(アルト様、報告するぜ。今大丈夫か?)
(ローガンか、構わないぞ。それで作戦は上手くいったか?)
(まあ、予想以上の結果だ。言われた通りに人間が生活するために必要な物が置いてある建物を中心に破壊し、討伐しに来た人間は返り討ちにしながら暴れまくったぜ。まあこっちは数が多いからな、散らばらせて破壊させておけば、いくら勇者の仲間が居ようと討伐するには時間が掛かる。まあ、結局は全て倒されてしまったが)
(そうか、報告ご苦労。中々いい結果だローガン。褒美をやろう、何か言ってみろ)
(ほんとか!?アルト様!ありがたい。なら一つ頼みがある、無理な頼みとは分かってるが俺の仲間を助けてほしい)
(そうだな、その頼みはすぐには出来ん。だがいずれ助けよう)
(ああ、すぐにとは言わない。俺はアルト様の配下、自分の我がままでアルト様の計画の邪魔をするつもりはない)
(分かった、ならこれでもう用はない。エルフの事は頼んだぞ。報告ご苦労であったローガン)
俺は通信を切り王国を目指す...。




