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作戦前

「さて、お前ら準備できたな?行くぞ」


「はい(なの)」


俺達は目的を果たすべく目的地に向かった。



目的地に近づいてきて本格的な作戦に移す前に確認しておくことがある。

それは王国に向かわせた魔獣たちどうしているかということだ、早速ローガンに連絡をとるとしよう。


(ローガン、お前に命令した件について報告をしろ)


(やっと連絡来たか、待ってたぜアルト様。あんたに命令された魔獣のことだが今は待機させている、魔術師達が王国から出ていくところで迂闊に近づけなくてな。)


(ローガンお前にはそこまで分かるのか?俺はてっきりただ使役するだけかと思っていたんだが)


(おっと、舐めてもらっちゃあ困るぜアルト様。使役した魔獣の見たもの、感じた事は俺に伝わってくるのさ)


(ほう、それは大したものだ。では聞くが魔術師達には気づかれてはいないと考えてもいいか?)


(そうだな、そう考えてくれて良いだろう。こっちに来る気配はない、遠くの方に魔獣の群れが居るからだと俺は思う。あれは多分魔王国の魔獣たちだ。作戦が始まったのだろう)


(そうか、なら魔獣たちに命令してくれ魔術師達が王国を離れてから奇襲を掛けろとな)


(アルト様は王国を潰すつもりなのか?人間の国である王国が潰れたら困るのはアルト様の方じゃないのか?まあ俺は人間が嫌いだし別に構わないのだがな)


(さて、どうだろうな。お前の想像にお任せするよ、最後になるが数名殺してはいけない奴が居る。そいつら以外の人間は誰であろうと殺して構わん。人間以外は殺すなよ?出来るか?)


(あくまで、自分の事は喋らないか......良いだろうそのほうが面白そうだ。数名殺してはいけない奴とは一体誰だ?匂いが付いてる物があればそれも可能だが用意することは無理だろ?)


(そうか、匂いが付いている物か......確かに用意することはできないな。ならなるべく女は殺さず生かしておけ男にも死んでもらっては困る奴は居るがそいつは特殊な能力を持っているから殺されはしないだろう)


(分かった、魔獣たちにはそう命令しておく、今回の作戦は王国の人間を殺す事か?それとも破壊か?)


(勿論、破壊だ。人間を殺すのも目的だがやはり一番は建物などの破壊だ、特に食べ物を置いてるところなど生きていくのに必要であるような場所を集中的に破壊してほしい)


(ああ、確かに命令は受け取った期待しておいてくれ、良い報告をしてやろう)


(ふふ、期待している)


俺は通信を切った。さて、そろそろ目的に着くかな?まあ最初は様子見何だがな。

すぐ作戦に入ってもいいんだが、魔王国の作戦がどこまで勇者と魔術師に通用するか見ておかないといけないんでね。


「お兄ちゃん?顔怖い、どうしたの?」


「あ、いや。ただ悪魔に会ったことが少ないもんでね少し楽しみなだけさ」


まあ、ゲームとかでなら何度も見たことはあるがね。


「アルト様は悪魔を見たこと少ないのですか?私でもよく見ていましたよ?」


「まあ、俺は元々旅をしていたからな魔獣に出くわしても悪魔には出くわさなかったからな。まあ運が良かったのだろうけどな」


「ふ~ん。お兄ちゃんはやっぱりすごいの」


「?......なぜそうなる?」


何を言ってるんだこいつは......。


「だって、悪魔に会ったこと少ないのに悪魔を殺す取引するなんて、普通出来ないの」


「確かにそうですね、やっぱりアルト様はすごいです」


「何を言ってるんだお前ら、相手が誰であろうと生きている者なら殺せる......だろ?」


俺は今どんな顔をしているのだろうか、二人は俺を見て恐怖しているように見える。まあ別段気にすることでもないがな。


「二人ともどうした、そんな顔して」


「い、いえアルト様なんでもありません」


「な、なんでも、ないのお兄ちゃん」


「そうか?ならいい。そろそろ目的地に着く。準備だけしておけまあすぐに奇襲したりはしないんだがな。タイミングを待つ。お前達は準備をしたら逃走ルートを確保しに行ってくれ」


「はい(なの)」


しばらくして、ジェイクから通信が入って来た。


(どうした、ジェイク)


(アルト様少し報告があります。当初勇者一行で作戦を行うはずでしたが、エレナとルンは作戦に加わらず王国で待機することになりました)


(......そうか。まあいい普通俺でもそうするしな。王国の最強の個を一つの場所に集めておくはずがない。他が手薄になるからな)


クソが!これでは奇襲してもエレナとルンにすぐに魔獣たちが殺されるのがおちだぞ。これは少し作戦を変更した方がいいか?いや、どっちにしろ変わらないか......。


(アルト様?どうかされましたか?)


(いや、気にするな。報告ご苦労、それで今お前は何処にいる)


(今はもう作戦場所にいます、後は魔獣が来るのを待つだけです。退路は塞いでおりますし勇者もいます必ずやってくるでしょう)


(そうか、だといいな。俺は参戦もできないしするつもりもないから終わったら連絡をしろ。俺は俺でやることがあるから直ぐに出られるかは分からんけどな)


(承知いたしました、では私はこれで)


そう言ってジェイクからの通信は切れた。



「さあ、少し問題があったが俺のやることは変わりない。精々俺に殺されるまで楽しんでおけよ?ヴリトラ」


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