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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

きれいな花が 咲きました

作者: 花屋

近所を散歩していた際に、掲示板に宗教団体の言葉が載っているのを見つけました。

《きれいな花が咲きました 見えない根っこのおかげです》

それを元に考えてみました。

 美しい星の一角で 私は産まれました

 母は出産後 産科的理由で死にました



 父に支えられ 立ち歩きに成功しました

 義足の着け心地も良く どうにか前に進めそうです



 とあるクリスマスの朝 枕元に父からの贈り物がありました

 今後の育児の放棄を詫びる旨と 少額の生活費が入っていました



 中学校生になり 好きな人ができました

 渡した恋文を学校中に晒され 卒業まで囃し立てられました



 痛みに耐えて 無事に娘を産みました

 堕胎する覚悟はなく レイプ魔との子を産みました



 まとまったお金を 手に入れました

 条件として まだ幼い娘を手放しました



 きれいな花が 咲きました

 提供者いわく 名はケシです



 心地いい夢を 見るようになりました

 服用していた薬が切れると 悪夢を見るようになりました


 悪い同居人と 絶縁できました

 別々の牢屋で 十数年の不自由ない生活を送りました



 高架下に住む人々から 食と職を分け与えてもらいました

 まれに吐血するものの 体が軽くなり大金も手に入りました



 生き別れ 成人した娘と再会しました

 彼女は刃物を腰に構え 鬼のような形相で私に駆け寄りました



 それでも 私は幸せです

 そう言い聞かせ続けて三十九年 最期に血と涙が混ざり零れました

ケシは麻薬です。目立つ色の花なので摘発されやすいのだとか。

後日読み返して、付け足したりしたいです。

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