第98話 父として
猛攻を仕掛け、一気に止めをさそうと
渾身の一撃を繰り出したサムライキングだったが……
サムライキングはゾルディックに
必殺技を繰り出していた
その必殺技がゾルディックの
目の前まで迫っていた
ザァァァシュュューーーーーーーーーーー……ッッッ❗
その時だった……っっ！！
ムキムキムキムキムキ……
突然、ゾルディックの
両腕の筋肉が以前よりも数倍
異常に発達し始めたのだ
「ぬわぁぁぁーーーーーーーーー…っっっ！！！」
ガキィィィーーーーーー…ッッッ❗
なんとゾルディックは
サムライキングの必殺技を
自分の4本の刀で受け止めたのだ
ガガガガガガガガ……
「な……なんだと……っっ！？」
ゾルディックが必殺技を
受け止めて驚くサムライキング
「ぬん……っっっ！！！」
ヒュュューーーーー……
そのサムライキングの必殺技を
自分の刀で後方にある民家に
弾き飛ばしたのだ
その瞬間、
ドカーーーーーーーーン……❗
とてつもない爆音が
この戦場に鳴り響いたのだ
「あ……あの技を弾き飛ばすなんて……っっ！？
な……なんてやつだ……っっ！！」
自分の必殺技を弾き飛ばす事等
思ってもみなかった
サムライキングは目の前の景色を
見てただ驚く事しか出来なかったのだ
「ヒャアーーーーーーー…ヒャアッッッヒャアッッッヒャアッッッ…ッッッ！！！」
突然、笑い出すゾルディック
「きさまの生ぬるい攻撃等
この俺様には通用せん……っっ！！」
「ぐっっっ……！！」
「見せてやろう……俺様の力を……っっっ！！！」
ゾルディックがそう言うと
攻撃する構えを見せた
その瞬間、ゾルディックが
サムライキングに攻撃を仕掛けたのだ
「ふん……っっ！」
そう言うとゾルディックが
素早く刀を一本ずつ
真上から真下に向けて
降り下ろしていった
降り下ろす事により
衝撃波が生まれる
その衝撃波で攻撃を繰り出したのだ
1本目……
ザンッッッ……
「ふん……っっ！」
シュュュン……
華麗に攻撃を
避け始めるサムライキング
2本目……
ザンッッッッ……
「ふん……っっ！！」
3本目……
ザンッッッッッ……
「ふん……っっ！！！」
4本目……
ザンッッッッッッ……❗
「ふん……っっ！！！！」
シュュュン、シュュュン、シュュュン、シュュュンシュュュンシュュュン……
ゾルディックの全ての攻撃を
回避したサムライキングはこう話した
「そんな攻撃じゃ……
俺には当たらんぞ……っっっ！！！」
「それなら……
これでどうだぁぁーーーーーーーーー……っっ！！！」
ザァァァシュュューーーーーーーーーーー……ッッッ❗
ゾルディックがそう言うと
4本の刀を同時に真上から真下に
降り下ろして衝撃波を発生させた
その攻撃はサムライキングではなく
サムライキングの娘である涼子がいる方向にに攻撃が向けられていた
「や……やばい……っっ！！！」
その事に気づいたサムライキングは
涼子を守ろうと急いで娘の元へと駆けつけた
ザァァァシュュューーーーーーーーーーー……ッッッ❗
ゾルディックの魔の手が涼子に刻々と迫っていた
涼子の両脇には先程まで
キメラ達がいたが
ゾルディックの攻撃が
こちらに来ると判断した
キメラ達は涼子を置き去りに去っていったのだ
「きゃぁぁぁーーーーーーーーー…っっ！！！」
パパ……ごめんなさい……
私……もう……これで死んじゃうみたい……
パパ……さようなら……
そう死を覚悟した涼子は
静かに目を閉じた
サッッッッッ……
その瞬間……っっ！！
シュュュュュン……ッッッ❗
涼子の目の前に
サムライキングが現れた
サムライキングは両腕を
しっかりと平行に伸ばし
左手は開けた状態で
右手には刀を握りしめた状態で
涼子の目の前に現れたのだ
ザシュュュュン……❗
ゾルディックの攻撃が
サムライキングに命中した
「うわぁぁぁーーーーーーーーー…っっっ！！！」
その声を聞いた涼子は
閉じていた目を開けた
涼子が目を開けると
目の前には父、
サムライキングが立っていた
「……！！！
パパァァ……ッッッ！！」
自分の代わりに攻撃を受け止めた
父に思わずそう声を出す涼子
サッッッッ……
ニコリッッッ……❗
するとサムライキングが後ろを
振り向くと満面の笑みを見せた
「うっっっ……！！」
ゾルディックの攻撃をまともに
くらったサムライキングは
立っていられなくなり
片膝を地面につけてしまう
「パパァァ……ッッッ！！」
父を心配そうに呼び掛ける涼子
その様子を見たゾルディックは
「哀れなやつめ……
娘のために自分で攻撃を受けるとはな……っっ！！
ヒャアーーーーーーー…ヒャアッッッヒャアッッッヒャアッッッ…ッッッ！！！」
「一思いに楽にしてやる……っっ！！！」
そう言うとゆっくりと
サムライキングの方に歩き始めた
スタ、スタ、スタ、スタ……
「涼子……っっ！！
……お前だけでも……早く……
逃げなさい……っっ！！」
涼子を逃がすように
説得するサムライキング
しかし、涼子は
父の説得に応じようとはしなかった
「パパを置いて逃げる事なんて
出来ないよ……っっ！！！」
「涼子……っっ！！
うっっっ……！！！」
ゾルディックの攻撃で
体を痛めるサムライキング
その時……
「……！！！」
サムライキングは何かに気づいた
目線をふっと上に上げると
そこにはゾルディックが目の前に立っていた
「これで終わりだな……？？」
ゾルディックはサムライキングに
引導を渡すのだった
第99話へ続く……
読者の皆様、こんにちは(^^)
いつも「ファイアーマン」を
読んで頂き、
そして、楽しみに更新を
待って頂いてありがとうございます！
高千穂さんについにファイアーマンの
イラストを描いて頂きました( 〃▽〃)
高千穂さん、本当にありがとうございます！
いよいよサムライキング編も終盤に入って参りました
サムライキング編、フィナーレへ向けて
これから、さらに熱い闘いが繰り広げられます！
皆様、次回の更新も
お楽しみにお待ち下さい！
それでは皆様、メリークリスマス(≧▽≦)
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読者の皆様いらっしゃいましたら
よろしくお願いいたしますq(^-^q)
