第101話 サムライソウル
サムライキング編、完結……❗
ばかな……っっ!?
団十郎がなぜここに……??
「お前がなぜ……ここにいる……っっ!?」
「意識が……一時的に……戻っただけだ……」
「もう時間がない……
源五郎……最初で……
最後の頼みがある……」
「頼み……!?」
疑問になりながらそう
答えるサムライキング
「俺を倒してくれ……っっ!!」
「……!!!」
驚くサムライキング
「俺は過ちを犯してしまった……
力が全てだと思い込み……
俺は皆を……」
自分のやった愚かさを
悔やむ団十郎
「な……なんて事を言うんだ……っっ!!」
団十郎のその言葉に驚くサムライキング
「もう時間がない……
ゾルディックが目を覚ます前に…っっ!!」
「源五郎……頼む……っっ!!
お前の手で俺を葬ってくれ……っっ!!」
「そんな事出来るわけがないじゃないか……っっ!!!」
カッッッッ……❗
「出来なければ……お前はここで死ぬのだ……っっ!!!」
突然、左半身のゾルディックが
瞑っていた目を大きく開き
話始めたのだ
「くっっっ……!!
ゾルディック……ッッッ!!!」
ゾルディックが目を覚ましたのだ
「お前はここで死に絶えるのだ……
そして……この俺様が
今日、復讐を遂げるのだぁぁーーーーー……っっ!!!」
「ヒャアーーーーーーー……
ヒャアッッッヒャアッッッヒャアッッッ……ッッッ!!!」
カチャャャ……
ゾルディックは左手に持っていた
1本の刀を強く握りしめた
ドンッッッ……❗
「殺してやる……っっ!!
死ねぇぇーーーーーーーーー……っっ!!!
サムライキングーーーーーーーーー……ッッッ!!!」
ゾルディックはサムライキング
めがけて勢いよく襲いかかっていった
「ぬわぁぁーーーーーーーーー……っっっ!!!」
ブンッッッ……❗
そして、刀を今、真上から真下に
降り下ろそうとした
その時……っっ!!!
グサッッッッッ……❗
突然、左鎖骨部に刀を突き刺されたゾルディック
「ぐはぁぁーーーーーーー……っっ!!!」
「ぐっっっ……!!
きさまかぁぁーーーーーーー……っっ!!!」
ズッッッッ……❗
ゾルディックはすぐさま
体に刺さった刀を抜いた
「おのれーーーーーーーー……っっ!!!」
カランカランカラン……ッッッ❗
ゾルディックは
抜いた刀を地面に落としたのだ
「ぐはぁぁ……っっ!!」
団十郎も同時にダメージを負っていた
なんとゾルディックを刺したのは
まぎれもなく団十郎だったのだ
ゾルディックの動きを封じるために
自らもダメージを負う事を知って攻撃をしたのだ
「……!!!」
その様子を見て驚くサムライキング
「ゾルディック……っっ!!
お前の好きにはさせない……っっ!!!」
「きさまぁぁーーーーーーー…っっ!!!」
怒り狂うゾルディック
「団十郎……っっ!!!
うぅぅぅ……っっっ!!」
サムライキングは自らが身を呈して
自分に攻撃させるチャンスを作った団十郎を
見つめながらただただ涙を流すしかなかった
「俺に見せてくれ……
お前の力を……
第27代澤村家当主の実力を……っっ!!」
「あぁ……」
団十郎の呼び掛けに答えながら
涙を拭うサムライキング
「源五郎……今だぁぁぁーーーーーーー……っっ!!!」
団十郎はサムライキングに今が攻撃する
絶好のチャンスだと呼び掛けたのだ
「これで最後だ……っっ!!」
サムライキングは
団十郎の呼び掛けに答えるように
前屈みになって
刀をしっかりと両手で握り
刀を突き刺すように構えた
その姿勢を見た団十郎は
「あの構えは……っっ!?」
「師範の構え……
源五郎、見えるぞ……っっ!!
お前の後ろには師範がおられる……」
団十郎が見た
サムライキングの構えは
そう……サムライキングの父であり
団十郎の師範でもある
澤村大五郎がよく稽古で見せていた構えだったのだ
サムライキングの後ろには
まるで大五郎がいるかのように
見えていたのだ
「これで最後だ……
ゾルディック……っっ!!!」
「いくぞぉぉぉーーーーーーー……っっ!!!」
「澤村流、奥義……
真、残像無限剣……っっ!!!」
シュュュュュュン…ッッッ❗
ゾルディックの背後、右側、左側に
それぞれ一人ずつサムライキングの残像が現れたのだ
その残像達が一体ずつ攻撃を始めた……
最初の攻撃は右側からだった
「ふん…っっっ!!」
ザァァァァァン…
「ぐぅぅ…っっ!!」
次にゾルディックの左側から
斬りかかるサムライキングの残像
「せぇぇぇーーーーーーーぃ…っっっ!!」
ザァァァァァン…❗
「ぐぅぅぅ…っっ!!」
次にゾルディックの背後から
斬りかかるサムライキングの残像
「だぁぁぁぁーーーーーー…っっっ!!!」
ザァァァァァァン…❗
「ぐはぁぁぁーーーーーーー…っっ!!」
シュュュュン…ッッッ❗
三方にいたサムライキングの
それぞれの残像達が
本体がいる正面に戻り
本体の中に入っていったのだ
その瞬間……っっ!!
シュュュュュン……❗
ゾルディックから
5メートルほど距離を取って
正面に現れるサムライキング
「これで終わりだ…っっっ!!!」
「そして……団十郎……
今までありがとう……っっ!!」
サムライキングがそう言うと
刀を頭上より高く上げたのだ
「うぉぉぉーーーーーーーーー……っっ!!!」
ブンッッッッッ……❗
サムライキングは一気に刀を
真下に向けて降り下ろしたのだ
その瞬間……
ブォォォォーーーーーーー……ッッッ❗
サムライキングは刀から
10メートルほどのとてつもなく
でかい衝撃波を放ったのだ
その衝撃波が団十郎と
ゾルディックに向かう中
団十郎は小さな声でこう言うのだった
「皆に会ってくるよ……
じゃあな……源五郎……」
そして、ゾルディックは
「ば……ばかなぁぁーーーーーーーーー…っっ!!!」
二人がその言葉を言った瞬間……
衝撃波が一瞬で団十郎と
ゾルディックの二人に命中したのだ
ドカーーーーーーーーン……❗
大きな衝撃波は団十郎と
ゾルディックに命中し爆発したのだ
「終わった……」
ゾルディックとの
闘いに決着をつけ
安堵するサムライキング
「……!!!」
安堵したその時、
サムライキングは娘の事に気がついた
「しまった……っっ!!
涼子ぉぉーーーーーーー…っっ!!」
サムライキングはすぐさま
涼子が倒れている所に駆けつけた
「涼子……っっ!!
大丈夫か……?」
「うっっっ……
パパァァ……??」
意識を取り戻す涼子
「終わった……の……??」
「あぁ……
終わったよ……!」
「さぁ……お家に帰ろう……っっ!!」
サムライキングは涼子の体を
支えながらそう言ったのだ
「うん……」
涼子がそう答えるとすぐさま
起き上がった
そして、二人は
家がある方角へと歩き出したのだ
サムライキングは立ち止まって
夜空を見上ると一人でこう呟いた
ファイアーマン……
俺のやるべき事は終わった……っっ!!
後は任せたぞ……
その父の様子を見た涼子は
「パパ……
どうしたの……?」
不思議そうにサムライキングを
見つめてそう話したのだ
するとサムライキングは
「いや……いこう……っっ!!」
サムライキングはニコリと笑みを見せながら
そう言うと二人は家の方角へと
歩きだしていくのだった……
第102話へ続く……
読者の皆様、こんにちは(^^)
いつも「ファイアーマン」を
読んで頂き、
そして、楽しみに更新を
待って頂いてありがとうございます!
本日で年内最後の投稿となります!
読者の皆様、いつも読んで頂きまして
本当にありがとうございます!
来年も「ファイアーマン」は
連載していきますのでこれからも
よろしくお願いいたします(ノ´∀`*)
次回はフェザーバード編が始まります!
皆様、次回の更新も
お楽しみにお待ち下さい!
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読者の皆様いらっしゃいましたら
よろしくお願いいたしますq(^-^q)




