第六話
ステータスは、多分ゲームのままだから序盤の野良には負けないだろうし平気かな?
食料とか水とかも問題なく出るし。
お金の心配は、多分ないし。
....これ、理想的な引きこもり生活出来るんじゃないか?
私は、とてもめんどくさがりでやる気ある時がほとんどないほど無気力に過ごしてた。
疲れるのが嫌というより面倒が嫌いだから。
だから、これは、確実に引きこもります。
外とか怖いじゃん。
なにがいるかなんて分からないし。
自宅があるのは、確か森だった気がするから余計に出たくない。
だって、生身で戦うとか私には無理だから。
なにかを救う旅とか勇者さまに任せとけば良いし。
この世界は、基本的にイベント以外に危険なことは、起こらない。
自分の力で色んな場所に冒険しに行くのだ。
相棒と二人で頑張る人もいればPTで頑張る人もいる。
召喚した子達を育てて色んな大会に出る人もいる。
自給自足の生活を楽しんだりするだけの人だっている。
つまりは、ゲームの中で第二の人生を歩めるのだ。
好き勝手に色んなことを自分の力で行うのがルーナスオンラインの醍醐味だ。
私は、育ててはカンストさせて保管するっていう楽しみ方だったけどね。
........?........保管....。
あれ?そういえば保管した子達ってどこにいれたっけ?
ゲーム内だと魔導書の中に入れて好きなときにページめくって呼び出したけど。
魔導書ってここにあるの?
すぅっと冷えた頭に愕然としつつ書斎部屋を開ける。
全てゲーム内で魔法を覚えるのに使った奴やイベントで手にいれた貴重本だった気がする。
あと、適当に趣味で買った本。
買っても読めないから本当に無駄な奴だったけど。
魔導書がどんなものかは、微妙に覚えている。
黒に金でなんかへんな模様はいったやつ。
何種類かあったけど一番使ってたのは普通の動物の魔導書だ。
悪魔とか天使とかは、使うときが限られるからあまり出さなかった気がする。
幻獣系は、結構使ったな。
技とかかっこよかったし。
魔物は、イベント以外で使ったことなかった気がする。
だって、FFされるし。
見た目、完全に悪役だしなあ。
育てるのは、大変な作業だった。
でも、結構やりがいがあった。
経験値稼ぎによく育てたわ。
寝室も探したがやはりみつからない。
これは、最初から育て直しだろうか。
五年かけて作った魔導書図鑑が消えるとかダメージでかいんだけど。
あの子たちのステータスみては、ニヤニヤしてたのが悪かったのだろうか。
だって....召喚士一度に出せる数決まってるから出す機会なんてほとんどないし。
それくらいいいじゃんか....。
自分、ちょっとチートじゃね?とかいう悦に入ったっていいじゃんか....
頑張って育てたんだから。
あの子たち居ないと私なんか同じレベルの人に当たったら死ぬんだからな?
MAGをバカみたいに上げまくったせいで紙装甲なんだからな?
物理と防御がレベル45位と同等なんだよ?
益々外には、出られない。
だって、一撃死だってありえる。
無理、詰んだ。
外には、出ない。
だって、ここがもしレベル50推奨とかのフィールドだったら一発くらっただけで半死になる。
これは、無理ですな。
引きこもります。