第七部
(ガチャ)
(バタン)
『鍵…』
『誰かおるんが?』
『…かおり?』
『おぃ…?』
『寝て…』
……『ぶっはっ』
『はは…なんじゃこれ』
『待っててくれたがね…』
『…ありがとぉな』
目が覚めるとギンジロがわたしの腕まくらで寝ていた。
そして隣ではわたしに抱きついて寝ているのは…由実さん…ち……乳が当たる…そして動けない…
あれ…?シャワーの音が聞こえる…
かける帰ってきたのかな…?
どうやって起こさないように動くべきか考えている最中…大きな音がした。
(ガチャ)
(ドスドスドス)
(ドガチャンッ)
…ビックリして起き上がると、そのままバスルームに向かった…ドアは開けっ放しで…中には…裸で立ち尽くす和将と…それにしがみつく…かける…
ミテワイケナイ
「…失礼しました」
ドアをそっと閉め、帰ろうとすると由実さんが起きてきた。
今見ない方がいいと伝えたが。お構いなしにドアをブチ開けた。
一時間小、由実さんの笑い声はおさまらなかった。。。
しばらく、和将とかけるはホモと呼ばれることになる。
謝るタイミングをすっかり失ったわたしは、今楽しくみんなで食事をしている。
いつ切り出そう…
考えても言い出せない…
4人+一匹でわたしの作った料理を食べている
不思議な光景に見えて来た
100%一般人のわたしが暴走族の幹部と食事………なんか面白くなってきた
そんなことを考えてた最中。
和将の手を見た。瞬間……何かがプツリと切れた。
「…和将…その手」
『ぁ…?コレがゃ?』
「血まみれなんだけど」
『皮ベロってむけたけぇの』
〈汚い〉
【由実姉ひどっ】
「そんなことはどうでもええゃろが」
「和将…なんで手に傷なんかつけとんの?」
「わたし言ったよねぇ」
「手に傷をつけるなて。」
「知りませんでしたゃ済まさんよ」
「ちょぉこっち来なぁや」
『か…かおりさん?』
(ぎゅぅううっ)
『痛っ!!痛だだだ!!』
(ドスンッ)
(バタバタッ)
(バタンッ)
………
【痛い…】
〈かおり…〉
耳をさすりながら、かけるが和将の寝室を見つめる
その寝室に和将を引きずり込んだわたしは、和将をシバきつつ手に薬を塗り、包帯を巻いている最中だった。
和将の手を見ていると…なぜか悲しくなって涙が出てきた。
見つからないようにうつむいていると…和将に抱き寄せられた
急なことでビックリして和将の名前を呼ぶが、うまく言えない。
苦しい…息がうまく吸えない。
でも…混乱する頭の中でただハッキリとわかってるのは…
好き…死ぬほど好き…ずっとこうして居たいょ…
ふと、力が弱まった
和将…?
そぅ呼びかけると
頭の上で低い声が響く
『ごめん…』
『かおりに心配かけた…』
『最低やんな…七つも年下の女に…辛い思いさしてしもうた』
「そんなっ」
また力が入る。
強制的に口を塞がれてしまった
『…一生大切にするけぇ…』
『ずっと一緒におってくれ』
それからはいろいろあった。
沢山の推薦により和将がリーダーになったり。
それから数ヶ月、和将は父親の会社で昇進し、人を動かす立場になり、愚痴も沢山増えた。
そしてわたしは家を出て、一人暮らしを始めた。
実家から少し離れた場所でバイトをしながら学校へ通っている。
なぜか和将も住む。
と言い出し、家賃半分で綺麗なマンションに住んでいるのだが…和将は週に一度寝泊まりするくらいであまり意味がない。
彼なりの優しさがくすぐったいと思う。
広島にはちょくちょく顔を出したりしているが…一番大きな変化は…かけると由実さんが付き合いだしたコトだ。
2人の間でいろいろあったらしく…
結局かけるは大志さんを越えると由実さんに約束したらしい。…大変だ。
和将が頭になったチームにも沢山問題が出てきた。
和将と遊ぶ時間が少なくなるのが嫌だったので何かあるたび着いていくことになった…
後悔しても…もぅ遅いのに…今でも後悔して病まない事件が始まる。




