第二部
初夏ノ日差シニ目ガクラム
和将と付き合うこと早3ヶ月、
遠距離ながら毎日電話やメールを取り合い。
週に一度必ず遊びに来てくれるのが一番の楽しみだった。
今日は和将とバイクで海まで行く約束だった。
家を出る時、親と喧嘩したわたしは、和将の遅刻を許せなかった。
腹の虫が悪い…と言うヤツだ。
電話がつながらない、 メールも返ってこない…
何かあったんじゃないかと不安になる
やっと連絡がつくのは一時間後のコトだ。
じわじわと暑さを感じる 肌にうっすらと汗がにじむ
彼は…汗でびしゃびしゃになってタオルを頭に巻いている
まくりあげた半袖…濃いめのサングラス。
日に焼け赤くなった肌
かっこいい…
怒りを忘れて見とれた。『ごめん!』
「ぁ…」
『待ったやろ!?』
「心配した」
『本当にごめんな』
「何してたん?」
『ぁー…』
「言えないんや?」
『違うて!』
『いつか言わなあかんて思ってたんゃけど…』
「なに?」
『…広島いかんか?』
「…は?」
『明日休みやろ?』
「まぁ…」
『決まりやな♪』
「そこに行ったら教えてくれるの?」
『見たらわかるゎ』
「了解です」
『乗りゃぁ』
バイクは駅に乗り捨てた
いつもそうしているらしい…盗まれないのかな
電車に乗りほぼ二時間。広島駅に着く。まだ明るいがとっくに午後6時間を回っている
肌寒くなって来た。和将は誰かに電話している
暇…知ってる人誰もいないんだょな…はぐれたら死ぬ…絶対野垂れ死ぬ!!
一瞬走馬灯が見えた気がした…そう言えば喧嘩してたんゃっけ…
座りこんで車道を見た。
車が多い、てか通りすぎ。車の何台かは窓を開けこっちを見ている…若い人ばっかりだ
目の前で止まった車から男が二人出てきた。
和将はいない。電話に夢中になってわたしのことを忘れているらしい。
彼らはジュースをくれ、しばらく話しているとドライブに誘われた
話をしているうちに急に頭がもうろうとしてくる
男らがわたしに話かけてきているようだか内容が聞き取れ無い…眠…
話し声が聞こえる…この声は…和将…?どんどん遠くなる…
どこ…?
やかましい…体に音が響く
気持ちよく眠ってたのに…
「…ん…」
『起きたか?』
「誰…?」
『彼氏の顔もわすれたがか?』
「かずま…さ!?」
(バシッ)
「痛っ!」
『お前はバカか?』
「…怒ってる?」
『なんで他人にもらったもんを口の中に入れるんゃ』
「ぁ…ぃや…」
『喉が乾いたなら俺に言えゃ』
「電話してたゃん」
『あいつらに何飲まされたかわからんのか』
「ジュース…」
『なんでジュースで倒れるがよ』
「急に眠くな…っ!!」
『ダボが…』
「あれは…」
『…あんま心配かけなゃなぁ…』
「はい…」
『違うやろ?』
「…ごめんなさい」
『よし』
どうやら自分は車の中に乗っているらしい。
しかも和将のひざまくらで横になっている…
わたしの頭を撫でる大きな手が気持ちいい。
わたし達は後部座席にいて、あと二人誰かが前にいる…和将と話しているらしいが内容は全く聞き取れなぃ
笑ってる…また眠くなり、わたしは意識を手放した…頭が痛い…
『おい』
【大丈夫か?】
『起きろて』
『かおり!!』
「ぅ…ん…」
『おい?』
「…!!!っ」
『起きたんか』
「ぁ…」
『かなりうなされとったがよ』
「ぅ…」
【彼女起きた?】
『おお』
【オハヨー!かおりちゃん♪】
「は…誰?」
『キショ…』
『コイツは俺の…仲間。』
【かけるですっ★はじめまして!】
【…ってカズょお…キショイは無いやろぉ…泣くでオレ…】
「ぇと…かおりです…仲間?」
『…俺の仲間の一人、あれでも一応22歳やから』
「…へぇ」
【かおりちゃん驚かないの?!マジで?!】
『かけるの童顔みてびっくりせんやつおるんやなぁ』
「別に…ど…」
『どうでもいいだけか』
「ぃゃ…はは…」
【そうなの!?そっちのが凹むな…】
「違!…わないけど…その…っ」
【ははっ冗談だよっ!本当に面白い子だねっ★】
『やろ?』
「…なに言ったの…」
『別にっ♪』
【まぁカズのこと怒らないであげてなっ】
【コイツかおりちゃんをナンパしてたやつにすごい勢いで殴りかかっててね】
『おい』
【一人はもう伸びてるし、もう一人も大変なことになっててよ】
【止めに入ったこっちまで殴られかけたよっ】
『やかましがに』
(ガツッ)
【痛てっ】
『ダボが…』
「かずまさ…手…」
『ああ…勝手に治るがよ』
「バカ…何も殴らなくても…」
『なんや?』
「痛そう…皮むけてるやん…」
「バカ…ありがとう」




