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乙女ゲーのヒロインに転生するも王子が好みではない  作者: 南蛇井


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37/68

シーン6:章の終端 ― 停滞の確定

翌日も、王子は同じように振る舞った。


礼儀は崩れない。

判断は適切だ。

王子として求められる振る舞いを、過不足なく遂行する。


世界も、それを否定しない。

咎める理由がない以上、修正も入らない。賞賛されるほどの逸脱もなく、批判を呼ぶ瑕疵もない。結果として、日常は滑らかに継続される。


彼は変わらない。

だが、それは意思による選択ではなかった。


選択が発生しなかった。

変わるか、変わらないかを問われる場面が、与えられなかった。


王子は、静的な中心としてそこに在り続ける。

物語を牽引する力は持たない。誰かの行動を引き出す触媒にもならない。


それでも、排除される理由はない。

正しく機能している存在は、世界から取り除かれないからだ。


彼の周囲で、物語は起動しない。

だが、世界は崩れもしない。


この章は、王子という存在が

動かない軸として確定したところで、静かに終わる。

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