表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女ゲーのヒロインに転生するも王子が好みではない  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/68

シーン3:王子との関係性の再確認(非恋愛)

公式行事の場は整然としていた。

定められた順序で人が並び、挨拶は形式に従って交わされる。王子と悪役令嬢もまた、その流れの中で向かい合った。かつては「婚約候補」という文脈で語られていた距離に、変わらず立っている。


しかし、そこに私的な感情はない。

緊張もなく、期待もない。言葉は整い、沈黙は不自然にならない。比較されるべきヒロインも、この場には存在しない。


側近や周囲は、その静けさに気づく。

関係性は壊れていないが、深まってもいない。視線が絡むことも、意味を含んだ間が生まれることもない。


この距離を深める理由はない。

同時に、断つ理由も存在しない。


結果として、婚約の可能性は検討されなくなる。破棄の宣言も、拒絶の場面も起きない。ただ、話題に上らなくなるだけだ。名簿の注記は更新されず、議題から静かに外される。


行事は予定通り進行し、挨拶は形式通りに終わる。

二人の関係性は、何も失わず、何も得ないまま、恋愛という文脈から自然に切り離されていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ