ストーブの思い出
こちらはここ一週間ほど最高気温がマイナスの真冬日が続いています。
こう寒くなると日中でも暖房が欠かせません。
現在の我が家の暖房は電気のセントラルヒーティングですが、わたくしが子どもの頃の暖房器具といえば石油ストーブでした。
中で火が燃えていて、室内にステンレスの煙突があるタイプです。
ストーブ本体はとても熱くなるので柵で囲ってあります。
でも煙突はたいてい剥き出しのままです。
小さい子どもには十分注意しなければなりませんので、さまざまな工夫がされていたと思います。
それなのに、です。
幼い頃のわたくしには、手のひらをヤケドしている記憶がいくつかあります。
ベッタリと煙突を触ってしまっているのです。
包帯を巻かれ、さらにネットを被せられている手のひら。
何をするにも不自由です。
幸い、痛い記憶はありませんが。
小学校二年生までは学校の暖房器具は石炭ストーブでした。
ストーブのごく近い場所しか暖まらないので、小さくて痩せているわたくしのような子たちは優先的にストーブに近い席にしてくれるのですが、熱すぎてみんな顔が真っ赤でした。
ストーブから遠い席の子は外に居るときと同じ上下の防寒着を着たままです。手袋もはめたままでもよかったほどです。
低学年のうちは石炭の補充などは用務員さんがやってくれるので、授業中でも用務員さんが教室を出入りしていました。
そんな小学校もわたくしが三年生になった時に建て替えることになり、六年生の完成時までグラウンドに建てたプレハブ校舎で過ごしました。
こちらには温風式の暖房が設置されたので、石炭ストーブとは二年間の付き合いでした。
道路を挟んだ向かい側に住んでいた曾祖母の家も石炭ストーブでした。
冬はとても寒く、飼っていたグッピーの水槽の水が凍りかけることもあったようです。
安全な暖房器具に夜中でも暖められて作業ができている今に感謝しなくてはいけないな、と改めて思ったわたくしでした。