料理が苦手
以前少し触れたことがあると思うのですが、わたくし料理が非常に苦手です。
母は、わたくしに積極的に料理を教えませんでした。
わたくしも、中学生の頃までは夕飯の支度をする母の隣でおしゃべりすることはありましたが、大した手伝いはしませんでした。
要するに邪魔だったのだと思います。
ごくたまに休みの日の昼食の手伝いをしても、慣れない作業のうえに手際が悪いので「それじゃ日が暮れるよ」などと言われてしまい余計にやる気がなくなるのです。
母は滅多に褒めるということをしない人でしたので。
そんな環境で育ち、独り暮らしをしないまま夫と同棲し始めたわたくしが料理など出来るはずがありません。
夫には事前に料理が出来ないと言っていましたが、当初は夫のほうが包丁を使い慣れていました。
でも、知識だけはそれなりにありました。
手伝いはしなかったものの母の料理する様子は日常的に見ていましたし、マクロビオティックに興味があったわたくしは調味料や食材の勉強をしていました。そしてここは食の宝庫、北海道です。
本物の調味料と地元中心の食材があれば、不味い料理にはなりません。
ですが、手際の悪さは未だどうにもなりません。
調理に入るまでの下準備になぜか異常に時間がかかります。
そのせいか、料理が好きにもなりません。二十年近く料理をしているのにです。
見かねた夫は、当初から休日の夕食を作ってくれます。
麺類中心の比較的簡単なものですが、一週間に二回でも夕食の支度をしなくても良いというのは精神的にもとても助かります。
お弁当作りも絶望的です。
ほぼ冷凍食品です。
そして、弁当箱に詰めるセンスもありません。
こんな状態でわたくしはあと何年、料理を作らなければならないのでしょう。
本当に切実に、料理だけは誰かにお願いしたいです。
娘が家を出たら、いよいよ料理をしなくなるでしょう。
玄米と具の少ない味噌汁、あとはぬか漬けでも漬けるようになれば、毎日それでいいなと思っています。