昔馴染み
昨日は会社員時代の先輩、T子先輩とランチに行ってきました。
T子先輩に会うのは約一年半ぶりでしたが、昔馴染みの人とは久しぶりに会っても時間の差を埋めるのにそう時間がかからないのは不思議です。
T子先輩と仲良くなったきっかけは色々ありますが、出会いは入社してすぐ配属されたパンチ室でした。
以前にも少し触れましたが、わたくしはキーパンチャーという入力作業専門の仕事をしていました。そのキーパンチャーが集まって入力作業する専用の部屋の名称がパンチ室です。閉じられた女性しかいない部屋ということで、社内では少し近寄りがたく特別な部署として認識されていたと思います。
パンチ室は女子校の部活のような雰囲気でしたが、先輩方は皆さん比較的穏やかな方が多かったです。わたくしの同期は人数も多く派手な雰囲気の方が多かったので、大人しくひ弱そうな見た目のわたくしは先輩方に何かと心配され可愛がっていただいていました。
そんな中、T子先輩とは部外から新しく依頼された仕事を一緒に担当することになりました。
仕事をしながら話すうち、家の方向が同じだということと、二人ともチェッカーズの大ファンということで、どんどん仲良くなりました。
チェッカーズをご存知の読者の方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?藤井フミヤさんがメインボーカルの七人組バンドだったのですが……、ご存知ない方は調べてみてください。
一緒に仕事をしていた期間は二年ほどで、先にT子先輩が他部署に異動になりました。
わたくしもその一年ほど後にパンチ室からは異動になりましたが、部署が離れてもT子先輩は社内便で手紙を送ってきてくれたり(電子メールすら普及していない時代だったのです)、飲みに誘ってくれたりしたので、交流を続けることができました。
一緒に居てもお互いあまり気を遣わない、姉妹のような関係だとわたくしは思っています。
T子先輩には実際に妹さんが一人いらっしゃるので面倒見がとても良く、数少ない甘えられる存在です。
会社員時代は近場の温泉やディズニーリゾートなどに何度か旅行にも行きました。
わたくしは結婚し出産を機に退職しましたが、T子先輩は未だ独身で仕事を続けています。
立場は大きく変わりましたが、お互いの誕生日がちょうど半年ほど離れているのでそれを理由に、一年に二度程度会うのがなんとなくの習慣でした。
わたくしの娘がまだ幼い時期とコロナ渦には、さすがに会う回数が減っていましたが。
今回間が開いてしまったのはわたくしの心の問題が主だと思うのですが、T子先輩も甥っ子さんが進学で環境が変わり忙しかったようです。
わたくしたちも五十代を迎え、お互いの身にいつ何が起こってもおかしくない年齢となりました。T子先輩は八年ほど前に子宮がんも経験しています。
今度はあまり間隔を開けずに会おうね、と約束して別れました。
これから年末に向け忘年会の季節ですね。心を許せる友人と忘年会という方もいらっしゃるでしょう。
皆さまも楽しい時間をお過ごしくださいませ。