初雪のご報告
報告が少々遅くなってしまいましたが、一昨日の夜からわたくしが住む街でも本格的な初雪が降りました。シャーベット状の雪が二センチほど積もる結構本格的な初雪です。
こうなると、靴も冬底の靴に替えなければいけません。普通のスニーカーでは滑ってしまって歩けませんので。でもわたくし昨日は出勤ではなかったので、まだ靴は出していません。
気温も日中でも三度ほどしかありません。寒いです。日中でも暖房を切れません。
でもいきなり根雪になることは稀です。何度か、降って、積もって、融けてを繰り返し、十二月の後半頃から根雪になるのがだいたいのパターンです。
何度迎えても、冬はやっぱり少し憂鬱です。
ペーパードライバーのわたくしは自転車移動ができなくなりますし、交通網が麻痺しますし、なんといっても自宅の雪かきが問題でした。昨年までは。
わたくし、眩暈の持病のせいで長時間の雪かきができないのです。せいぜい三十分が限界です。これを超えると吐き気に襲われ、目を瞑って横にならないと治りません。でも我が家は三十分ですべての雪かきが終わるような敷地面積ではないのです。
夫もわかってくれてはいるのですが、まったく何もしないでいると怒られます。歩道から玄関までの一本道くらいはつけなくてはいけません。プラス、三十分以内でできる範囲の雪を端に積み上げておきます。それを夫が帰宅してから近所の公園に捨てに行く、というのが昨年までの恒例でした。
そもそも、我が家には電気のロードヒーティング設備があります。
でも昨今の電気代の高騰により使えなくなりました。ロードヒーティングなんて使おうものなら、一か月の電気代が三万円は上乗せされます。もう三年は稼働させていませんので、現在の電気代だといくらになるのかはわかりませんが。
このように、住宅街で雪を処分するのは大変なことです。
では近所の方はどうしているかといいますと、各家で排雪業者に依頼しています。業者により様々ですが、ワンシーズン十二回で五~六万円、ここから早期契約割引や世帯まとめ割引が入ることもあります。こうしてお金を支払い雪を持って行ってもらうのです。
今年からは我が家もこれを利用することにしました。ですので、家の前に雪をまとめておけば持って行ってもらえます。少々お金はかかりますが、わたくしの気持ちはだいぶん楽になりました。
憂鬱な話ばかりだと朝から気分が沈みますので、ほっこりエピソードも書いておきます。
雪国の人間なら雪道の歩き方はマスターしていてつい忘れてしまうのですが、歩くことを覚えたばかりの幼子は当然、雪道の歩き方も知りません。
娘が歩けるようになって初めての冬の日、わたくしと母と娘で予約していた近所の歯医者に向かおうと外に出ました。
冬用のブーツの準備は万端でしたが、娘が雪道を歩くのは初めてでした。雪道の歩き方など知らない娘はいつもどおりの歩き方で足を運びます。すると一歩目ですでに滑ってしまうのです。片手は母とつないでいましたから倒れてしまうことはありませんでしたが、なんとかぶら下がっている状態です。わたくしも母も思わず笑ってしまいました。けれど娘は至って真剣です。なぜいつもどおりに歩けないのかと納得いかない表情でした。もう片方の手もわたくしとつなぎ、足の運び方を教えながら歩きました。すると、歯医者までの五分ほどの道のりでなんとか歩けるようになりました。
子どもの成長は早いなと感じると同時に、わたくしも雪道を歩けない日があったんだなと、考えたこともない発見があった一日でした。
さて、今年はいつから根雪になるでしょうか。やっぱり少し憂鬱です……。