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文句系エッセイまとめ

「ひとりかくれんぼ」の作法を守らない動画投稿者多すぎないか?

作者: よもぎ


題名通りである。

まず「ひとりかくれんぼ」とはなんぞや?という話をすると、ひとりかくれんぼとは、読んで字の通り一人で行うかくれんぼである。

分かりにくいだろうが、「もう一人の参加者」として、人形を代替として用いて行う一種の降霊術である。

要するに、こっくりさんとか、そういうのと同じだ。

違うところがあるとすれば、手順がメチャクチャ重要で、一人でしかやっちゃいけないところくらいか。


まず、ひとりかくれんぼは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のオカルト板発祥の古い遊びである。

この時点で手順は必ず守るようにしつこく念押しされていたが、該当スレッドの実行者たちでさえ手順を守らなくなっていった。

その際、大変な霊障に襲われた違反者を、最初の提案者は遠隔状態で特別な手法を用いることで救済した。

しかしその手順は未だ謎に包まれており、二人がかりで霊障を祓ったという書き込みのみが残るのみである。

つまり、現状、手順を守らなかった場合、誰も助けちゃくれないというのをよくよく理解してもらいたい。



さて、本題である。

ひとりかくれんぼの手順は全て最初に提示されており、調べれば正統な――ひとりかくれんぼをネット上に提示した本人が残した手順が検索ですぐに出てくる状態にある。

この手順は決して難解ではない。

事前準備とて全く難しくない。その気になれば三十分以内に全て整う。

詳細は各々で調べていただくとして、破ってはいけない事前準備の注意事項はただひとつだけ。

もう一人の参加者たる人形に入れるのは、爪くらいにして、血や肉は入れてはならないという注意のみである。

ここを破る人が多すぎるのだ。

髪を入れるくらいなら可愛いものだ。しかし血を入れる人がやたらめったら多い。


過激なものを求められる動画界隈にといて、わざと強い霊障を得るために禁を破るのはしょうがないことかもしれない。

しかし、危険であるとされていて、禁止事項とされている行為をわざわざ行う意味は?

そもそも元々降霊が多く確認されている儀式であり、違反せずとも「撮れ高」はあると思っていい儀式なのだ。

それを更に過激にするのは、儀式をバカにしているし、自分自身の身の安全を蔑ろにする愚かしい行為である。


心霊・オカルトに興味がない、あるいは信じていない方にとってはどうでもいいルールかもしれないが、じゃあアナタ、トイレいった時パンツ下ろさずにお排出しますか?という話なのだ。

下劣なたとえで申し訳ないが、そういう話なのだ。

結果として出すもの出せてるが、パンツを下ろすという段階を経なければパンツは犠牲になる。

手順を守ると言うことは大事なのだ。



さて、手順については本当にもうグー〇ルで検索かけたら本当に即座に出てくるので詳細は書かない。繰り返すが。


ここでもう一人の参加者を問題なく違反せず作ったとしても、更に動画投稿者たちは違反行為を犯すのだ。



隠れないのである。



かくれんぼだっつってんだろ(腹パン)

家まるごと使ったかくれんぼを想定しているので、タンスや押し入れ、クローセットの中、トイレなど、そういった場所に隠れるよう指示されている。

それを、机の下だの、布団の中だの、人によっては堂々部屋にいたりする。

かくれんぼでそんなとこ隠れるヤツおらへんやろ! と、ハリセンでおけつをブッ叩いても許されるんじゃないだろうか。



ちなみに、隠れている間黙ってろ。は私もさすがに動画投稿者という人々が黙ってられない性質なだけに言えない。

正直言えば当時考えていたことをテロップで出して、自然な音のみをご提供いただきたいが、そこまで徹底する人はかなり珍しい。




で、次のギルティである。

塩水を用意していないのだ。



かくれんぼを終わらせるためには塩水を口に含んで息を殺して「もう一人の参加者」がいる場所にいき、口に含んでいた塩水をぶっかける行為が必要になる。

そのためには隠れる場所に塩水と一緒に入る必要性があるのだが、なぜだか高確率で塩水くんは忘れ去られる。

作ったその場に置き去りにされたり、そもそも作らなかったり、様々だ。

だが必要だし持ち運べと言われている必須アイテムなのだ。

それを忘れるのは問答無用で罪である。

飲んだ後にラーメンでシメなくても罪にはならないが、ひとりかくれんぼを終わらせるにしたがって塩水を用いないのはギルティ以外の何物でもない。



トドメに、「もう一人の参加者を始末しない」。



燃やして灰にしろって言われてんだろ(腹パン二度目)。

お炊き上げしました、なら上位互換の始末方法なのでまだいい。

お炊き上げもしない、燃やしもしないで後生大事に抱えてる人たちは何がしたいんだ。

百歩譲ろう。

燃えるゴミの日に出したなら燃やしてくれるだろう、行政が。多分。

そこはお住まいの行政に「燃えるゴミって収集したあと燃やして処分しますか?」と確認して始末方法を考えてくれ。

でもタチが悪いのが燃やしもしないでその後も動画にその人形を出すヤツなのだ。

何マスコットにしとんねん。それもう呪物やぞ。

始末しろって言われてんだから始末しないとダメでしょうがーッ!!





ここまで読んで、「たかがあそびにまじになっちゃってどうするの」と思われたかもしれないが、我々オカルティストにとっては「ふざけんじゃねェーッ!!」という話なのだ。

にわかオカルティストが誤った手順で儀式を実行した結果、誤った手順が拡散されて、とんでもないことになって人生ツムツムくんしないとは限らないのだ。

人生ツムツムまでいかなくても、お祓いにいかなきゃならなくなったり、毎日足の小指をなにかの角にぶつけたり、家が事故物件状態になって引っ越しせざるを得なくなったり、何かしら起こる可能性があるというだけで十分ではないだろうか?


もちろん何も起こらないのが大多数だろう。

しかし動画投稿者として、いわゆるインフルエンサーとして、一つの儀式を取り上げるのであれば、「撮れ高」ではなく、視聴者の身の安全のことも考えて正しい手順での執り行いをお願いしたい。




え?そもそもそんな危険な儀式やるなって?

至極当然の話です。やるな、こんな怪しげなモン。



動画映えじゃなくてリアルにやったらどうなるのって検証をガチでやってくれるならアリだと思う。

けど大体手順改造して遊んでるだけだからハリセンでケツひっぱたきなる。オカルティストだから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 昔、地獄先生ぬーべーの作者様は、テレビアニメ化のさいに、原作では観世音経などが唱えられていたところを、敢えて完全オリジナルな呪文をつくり、声優さんに演技して貰いましたが。 オカルトを扱う…
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