REALISTIC ENDING
ひさびさに、こういうの描けました。
肘をのばしても 手に入らないものは
欲しがるなってのが いちばんの学び
踵を浮かせるならもうすでに
身の丈にあわない証だぜ
色気と食い気と俗世にまみれといて
世を厭うなんて ちゃんちゃら可笑しいが
詰め物をして尖った肩は
だれかに貸してやれるほどまるくはないだろう
立ち位置よりも 立ち姿で現在地を知れ
虚勢を貼りつけた壁にはレリーフを刻めど
現実は残酷に選択肢を削りにかかる
エンディングには期待しないほうがいい
唾をとばしても 涎たらさないのなら
くれてやらねえぞと それなりにしぶる
コスト気にするならすぐそこに
火の車 せまっているもんさ
眠気と惚気といなせに呆けといて
身を憂うなんて なんの冗談だい?
腫れ物に触れ顔を顰めた
だれかに出逢うそのときはにやけて笑うなよ
立ち退きよりも 立ち回りで限界値を見ろ
虚勢で埋め尽くす壁にもオリーブの実が鳴る
現状は厳しいが選択肢もないわけじゃない
エンディングから逆算してみるといい
立ち聞きよりも 立ち眩みで見積もりを立てちゃ
虚勢を描きなぐる壁にはポリープが幾つか
現像じゃ見えないが選択肢は隠れてるもの
エンディングまでたどり着けるものならば