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テーマ詩集:おわり

REALISTIC ENDING

作者: 歌川 詩季

 ひさびさに、こういうの描けました。

 (ひじ)をのばしても 手に入らないものは

 欲しがるなってのが いちばんの学び

 (かかと)を浮かせるならもうすでに

 身の(たけ)にあわない(あかし)だぜ


 色気と食い気と俗世にまみれといて

 世を(いと)うなんて ちゃんちゃら可笑(おか)しいが

 詰め物をして(とが)った肩は

 だれかに貸してやれるほどまるくはないだろう


 立ち位置よりも 立ち姿で現在地を知れ

 虚勢を()りつけた壁にはレリーフを刻めど

 現実は残酷に選択肢を削りにかかる

 エンディングには期待しないほうがいい



 (つば)をとばしても (よだれ)たらさないのなら

 くれてやらねえぞと それなりにしぶる

 コスト気にするならすぐそこに

 火の車 せまっているもんさ


 眠気(ねむけ)惚気(のろけ)といなせに(ほう)けといて

 身を憂うなんて なんの冗談だい?

 ()れ物に触れ顔を(しか)めた

 だれかに出逢うそのときはにやけて笑うなよ


 立ち退()きよりも 立ち回りで限界値を見ろ

 虚勢で埋め尽くす壁にもオリーブの実が鳴る

 現状は厳しいが選択肢もないわけじゃない

 エンディングから逆算してみるといい



 立ち聞きよりも 立ち(くら)みで見積もりを立てちゃ

 虚勢を描きなぐる壁にはポリープが(いく)つか

 現像じゃ見えないが選択肢は隠れてるもの

 エンディングまでたどり着けるものならば

 ひさびさに、ラスサビ描きました。



挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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制作:冬野ほたる先生

挿絵(By みてみん) 制作:あき伽耶先生
― 新着の感想 ―
[一言] 最高です。エレカシを彷彿とさせる「おい、お前ぇ!」 自分に音楽の才能が無いのが悔やまれる。カッコよくギターをかき鳴らして。
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