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8話
8話
そのころ警察署では鑑識と刑事達の合同会議が行われていた。
「ところがです! 皆見さんから我々の見ている前でメールが届いたんですよ!」と、二人の刑事。
「そっ! そんな馬鹿な!! あの白骨遺体は間違いなく皆実さんだ…」と、鑑識。
「まあまあ落ち着け!! そんなに熱くなるな!!」と、捜査一課長
「ふっ幽霊話かよ! この通り科捜研からも白骨体は99.99999%の確率で皆実さんだと言ってるんだ!」と、別の班長が声を荒げた。
「なにおぉ!!」と、メールを見ていた刑事達。
「ところで白骨体には双子の兄弟がいるとかはどうなってる…」と、一課長。
「はい。その件だったのですが皆実さん身内には兄も弟も無く一人だけ姉がいますが結婚しているそうです」と、若いスーツ姿で別の刑事が声を張り上げた。
「死んだ人間からのメールねえ~」と、応援に来ていた所轄(警察署)の定年まじかの、いかりや長介似の刑事ポツリと独を呟いた。
「とにかく!! 皆実さんは生きているのかそれとも誰かの成り済ましなのかを中心に捜査してくれ!!」と、一課長の隣にいた男が起ちあがて大声をかけた。