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メール  作者: 縄奥
29/41

29話

29話








 麻美はメールの皆実と電話して来た皆実は同一と考えていたものの、電話の皆実はメールのことは知らないと言い、メールの皆実は電話なんかしていないと言ったことで、困惑していたことは事実だった。麻美はどちらの言い分が正しくてどちらの皆実が自分の旦那なのかパニックになっていった。そして数日後のこと「ああ俺だが仕事の都合で帰りが遅くなった」と、電話してきた皆実に「うん わかった」と、返事した後に今度はメールで「俺だけど最近メールが来なくて心配してる」と、皆実からのメールに「さっき電話で聞いたからわざわざメールなんか面倒くさいから」と、皆実に返信した麻美はストレスを抱えていた。




「きっとあの人。心が病んでるかもしれない… だから電話してもしたことを忘れてメールしてくるんだわ」と、麻美はそう考えていた。そんなある日のこと、皆実の母親が高校時代の同窓会でこちらに来ると電話が来て麻美はこころよく母親を迎える準備をした。そして仕事で大変な皆実に「お義母さんが家に来るから貴方も帰ってきて」と、皆実にメールすると「ああ、そうかなら帰らないとな~」と、返事のメールが皆実から来たことで「よし後はお義母さんを待てばいいのよね」と、安心したが翌日のこと「ああ麻美かあ俺だ帰りが少し遅くなるから… えっ何だって御袋が来るってか? 何で教えてくれないんだよ! 全く何やってんだよ」と、皆実は電話で麻美を叱りつけたが、麻美は皆実に「ちゃんとメールしたでしょ!」と、声を甲高くした。




すると、皆実は「メールなんて受け取ってないぞ! 何か勘違いしてないかお前!?」と、皆実は麻美に落ち着いた口調で話した。すると麻美は「えっ? メール受け取ってないって… 疲れてるんだわあの人…」と、麻美は電話の皆実を案じた。そして「疲れてるのね… 少し休んだら?」と、メールで皆実に伝えると「何言ってんだ? 俺は疲れてなんかいないよ」と、メールで返信がきた。その頃、墓の中から出て来たスマホは警察の保管庫にあって頻繁に電波を発信していて警察官の誰一人そのスマホが起動していることに気付かなかった。麻美は「やっぱりそうなんだわあの人、心が病んでいるんだわ…」と、今は静かに見守ろうと考えた。




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