17話
17話
警察本部からメールを受け取ったガンさんは少し顔を強張らせ「何で皆実の件から手を引けと言ってるんだ!」と、左手に拳を握った。どうやら皆実の件は事件性無しとの警察の判断らしかった。だがここでガンさんは本領を発揮し部下の数名に再び皆実を洗えと指示し、自らは麻美の家に数か所の盗聴器をセッティングして麻美の家から外に出たが勿論その盗聴は部下達に録音させていた。
ガンさんは疑っていた。今回の事件は皆実を殺した麻美の狂言ではないかと睨んでいたが果たして真相に近づけるのだろうか。もしガンさんの推理が正しければ麻美への協力者が居ることになるが、それが誰なのかは何れわかることだとガンさんは考えていた。そしてその頃、車で3時間の山の中で人間の白骨死体が発見されニュースにもなっていたが、まさかと考えたガンさんはその足で管轄違いの山へと車で移動した。
麻美は皆実と名乗る人物とメールをしていたが「貴方の顔写真を送って欲しい」と、メールしたものの皆実と名乗る人物が送ってきた写真は何故かその数枚がピンボケで誰の顔なのか解らない事に麻美は「ちょっと! 顔が解らない写真ばかりじゃないのよお!」と、皆実と名乗る人物に怒りの絵文字を入れて抗議の返信した。すると皆実と名乗る人物は「すまないスマホが調子悪い」と、言い訳をした。