15話
15話
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メールだから言えることがあって口では言えないこともメールなら言えることがメールの強みであろうか。皆実と名乗る人物は麻美と結ばれた夜の事を赤裸々にメールで送信してきて麻美が忘れていたことも書かれていた。そんな麻美は「信じられない! そんな… そんなことまで覚えているなんて!」と、隣にいるガンさんに驚きの表情を見せた。
ガンさんは赤裸々な文面に「普通、ここまで記憶しているものだろうか…」と、眉をしかめた。そんなガンさんも人の子であろうかメールに書かれた内容に顔を赤くして読んでいた。だが返信のメールは延々と続いて麻美が返信する間もなくドンドン続いた。そして皆実を名乗る人物からのメールが終わったのは数時間も後のことだった。
「あの… 刑事さん… このメール多分、皆実だと… いえ主人だと思います… だってここまで私達のこと知ってるのは主人だけですから…」と、麻美は深呼吸してから視線をガンさんに向けた。
「そうですね~ 奥さんが言うのなら恐らく本人ですね~ ですがこのメールなんですがここまで詳しくかかれていることに私は何故か違和感を覚えるんですよ…」と、ガンさんは麻美へ視線を向けた。
「はい… 実は私も違和感を覚えるんです。だっていくら主人でも女の私を辱めるようなことはメールでも書かないと思うのです」と、左頬に左手を滑らせた麻美。