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味噌汁 婆ちゃん 終わった恋  作者: 駒城亜樹
9/19

あれから。描いていた未来。トモキ編

あれから僕はどうしたか?


不思議な定食屋で出会った彼女とはどうなったかって?




「パパー!ご飯できたわよ。」

妻が僕を呼んだ。


「ああ。今行くよ」


食卓につく

温かい食事に味噌汁。

そう、なめこの味噌汁。


「いただきます。」

1口すする。母のとは違うがすごく美味しい。


「美味しいよ。いつもありがとう。」


「なぁに。味噌汁一杯で」

コロコロと笑う妻は



あの定食屋で出会った彼女だ。



あれから僕達はお互いが見た景色を話し合った。

境遇のこと、未来のこと。

彼女は笑わずに真剣に聞いてくれていた。



彼女も色々な境遇を聞かせてくれた。何となく似ていて、2人ともなめこの味噌汁が好きと言うこと、未来の話では僕が出てきたと。


それからアウトドアという共通の趣味も。

僕達は意気投合し、2週間はあっという間に過ぎた。


東京に戻ってからも、交流は続き

僕達が付き合うまで時間はかからなかった。


そして

月日が流れ、プロポーズ。

場所はあの定食屋。

婆ちゃん店主も元気にしていて、僕達を祝福してくれた。


それから5年。

あっという間に子供は2人。

外で元気に遊ぶ明るい子供に育っている。


僕達の出会いを良く聞かれるが

[定食屋だよ]としか答えてない。

あの奇跡の出会いは、僕達夫婦の大切な秘密の出来事として、胸にしまっていこうと思う。



貴方も心が疲れたら

旅に出ると良いかもしれない。


もしかしたら不思議な定食屋に導かれるかもしれないから。

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