婆ちゃん店主 エピローグ
それから5年後
ある家庭のあるリビング
ベビーベッドには可愛らしい赤ちゃんが、すやすやと眠っている。
「ふふふ。可愛いわね?寝顔が貴方に似てる」
「そうかな?閉じた目元は君に似てるよ。」
夫婦は我が子の寝姿を微笑ましく眺めている
と、「ホギャ~」
泣き出してしまった赤子
「オムツかしら?ミルクかしら?よしよし~泣かないでね~?」
「ママ、オムツ取ってこようか?」
「うん。お願いパパ。今取り替えるからね~。泣き止んでね~。
」
母親は父親からオムツを受け取り変え始める。
「ふふ。それにしても変わった子ね?この子は」
「え?変わった子?どうして」
「昼間は凄くグズってね。なかなか泣き止んでくれなかったんだけど、諦めて私が味噌汁を温め始めたら、きゃっきゃって笑ったのよ?」
「え?本当かい?たまたまお腹が空いてたからじゃないかい?」
「私もそう思ったんだけど、違うのよ。私がこの子をベッドに寝かして、お昼を食べていたときも味噌汁を食べ始めたら、きゃっきゃって笑うのよ。」
「じゃあ、この子は味噌汁が大好きなんじゃないか?まだ赤ちゃんなのに味噌汁が好きなんて、変わった子だな」
そんな会話をしている夫婦
「貴方は大きくなったら、味噌汁好きな女の子になるかもね~」
「そうだなー風花」
ー完ー
長々と駄文ながらのこの小説にお付き合い下さり、ありがとうございました。
どうにも僕の中では「神=元人間」の構図が常に頭に有るようで、今回もそんなニュアンスになってしまいました。
楽しんで頂けたなら幸いです。