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9.転生したら危険人物だった


「きゃっ」

 女生徒二人の小さな悲鳴で我にかえる。

 

 やっちゃった…

 

 そろりと目だけを向けると、二人はひきつった顔でじりじりと後退りすると、そのまま一目散に走り去っていった。

 

 これじゃまるで変人だ。危険人物確定だ。

 転生したらモブだったじゃなくて転生したら危険人物だったになってしまう。

 ひょっとしたら世間的にはありかもしれないけど私的にはない!ないから!

 

 校舎に消えていく二人の背中を見ながら、悲愴な思考を巡らせていると。

 

「ねぇ」

 

 店の主であるクリストフに声をかけられた。

 ギクリと身体が強張る。


 あれだけ盛大にツッコミを入れた挙げ句お客さんを逃がしたのだから、間違いなく声をかけられるであろう。

 接触しない!と豪語しておきながら、この体たらくである。海にダイブしたい。

 とりあえずクリストフにお客さん逃がしちゃったことを謝らなくては。

 接触したくないとはいえ、その辺はきちんとしないと人として良くない、うん。

 

「お嬢さんさ、」

 

「この度は!お客様を逃がしてしまいすみませんでした!」

 

「え、あ、ハイ」

 

 ビシッと直角になった私にクリストフは気圧されたらしく、一歩足を引いたのが見えた。

 

 よし!謝った!消えよう!

 

 勢いよく顔を上げるとそのまま方向転換、ダッシュ!謝ったら退却するのみ!だが。

 

「お嬢さん、今日下駄箱で転入生ちゃんと話してましたよね?」

 

 ダッシュのダ!あたりで声をかけられてしまった。

 

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