希望の賛歌
英雄の奇譚とは至って武弱に見えようか。
では序説にして強きなりては、心など打たれまい。
武弱でありては、人の成果を見ようもの。
人は変われると知りた時、変われる勇気が持てようものよ。
ならばいかんせん問おうふたたび
英雄の奇譚は至って武弱に見えようか。
その答え
人の弱さを知りた者は人に勇気を与えれよう
いかんせん人は弱きものなのだから。
弱さを肯定されれば甘んじてしまうかもしれぬ
それでもたっとうと立ち上がる者いるならば
勇姿は万人の勇気をかき立てよう
静寂を怖れよ
暗がりを怖れよ
そして自分を怖れよ
恐れた時なんじらは光をほっすであろう。
その恐怖ゆえに願いを知ったか
それも一理あろう
しかしてそれは善行にあらず臆病なり
願いに動き出せずして
明くる明日はない
願いを届けず
その足で自分を明日へと届けに行け
今こそ我ら逆動の闇をうちはらって
進撃する時
不平不満は捨てよ
そして感情を満たし
愛ある全てをかけて愛ある世界へ闊歩しようではないか
辺境に居座り
偏在する憂いの集よ
今孤独よりも勇ましい愛に参らんか。
産まれた影さえ照らし消し去ってみせよう
そう光に照らせぬものはなく
また我に救えぬものなどない
人類よ続け我に
今ここに道を開く
愛への道を。