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魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された  作者: 空雲
5章 希望の家と集う仲間
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107 遺跡あるモニターにも似た設備

 古代遺跡で使えるもののチェックを終え、必要な資材リストを作成し始めていた。

 それをギスケに打診して、エリッタに受け取りに行ってもらう形だ。

 そんな日々がしばらく続くかと思われた矢先事件は起こった。 


 古代遺跡に元々あった監視装置を使えるようにして、テストを兼ねて周囲を確認していたときだ。

 突然、体長8メートルはあるかというドラゴンが飛んできた。

 確実にこの遺跡を目指して来ている。

 ギスケが乗っていた飛龍が3メートルぐらいなので、完全に格が違う。

 昔読んだ本の知識から推察すると、炎竜と呼ばれる強力な炎を吐くドラゴンだ。

 さて、迎撃しに行くべきべきなのだろうか?


 隣にいたエリッタが監視装置を覗き込む。


「誰か乗ってるよ。」


 エリッタが監視装置の炎竜を指さす。

 確かに誰かいる。

 さてどうしたものか。

 敵か味方か、はたまたそのどちらでも無いのか。 

 判断が付かないので僕は様子を見ることにした。


「ドラゴン、すっごいねー。」


 シーリがはしゃぐ。

 最近僕はシーリの能力を使うことが多い。

 そもそも僕のスキルだから、シーリの能力では無いような気がするのだけれど、スキルに人格があるとややこしい。

 今ではとうとう賢者の杖とリンクしていなくても、姿が消えなくなっている。

 なんとか姿を消す方法を見つけ出さないと、いずれ隠密行動時に支障をきたす。

 ちなみに「お前を消す方法」で検索をかけたらイルカが出てきた。

 役立たずだった。


 炎竜は遺跡の入り口付近に着地した。

 そこから知らない少女が降りてきた。

 僕より少し年上ぐらいで、青いロングヘアーだ。

 この世界でも天然で青い髪というのは見かけないので、染めているんだろうか?


 ドラゴンはその場に伏せる。

 そして少女は入り口前でゆっくりと踊り始めた。


「なんか踊ってるけど?」


 エリッタが僕にどういうことなのか聞きたそうな顔を向けてくる。

 僕だって分からんよ。


「シーリの同類か?」


 僕がそう言うと、シーリが少女の踊りを真似し出す。

 しかし踊りに見えたそれは、ただの踊りでは無かった。

 少女の動きに合わせて、光の球体が浮かび上がる。


 光の球体は素早く動き出した。

 そして何度も同じ動きを繰り返す。


「あれってウィスプじゃない?」


 エリッタが言う。

 あれは光の精霊か。


「どうやら、僕に用があるってさ。」


 僕は念のため賢者の杖を装備して外へ向かう。


「なんで分かったのさ?」


 エリッタが聞いてくる。


「ウィスプのあの動きは、宙に文字を書いていたんだよ。

 何度も繰り返している軌跡はオキスコンニチハだった。」

 

 精霊の使い道はそれで良いのだろうか?。

 ドラゴンと精霊使いの不思議ちゃんに心当たりがあった。

 たぶん敵では無いだろう。

 こうして僕は珍客を出迎えることになった。










 ドラゴン無双をやってみたい。


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