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第8章:エピローグ – 新たな章への布石
大会から数日後、ユウキは静かな夜の街を歩いていた。
勝利の余韻はまだ心の奥に残る。だが、達成感だけではなく、重責と覚悟も伴っている。
「…次は、もっと強い相手が来る」
小さく呟きながら、手に握ったカードをじっと見つめる。
アカリが隣に並ぶ。
「準備はできてる?」
彼女の瞳は冷静でありながら、期待と信頼が滲んでいる。
ユウキは力強く頷く。
「うん。僕たちは、仲間と共に戦える。だからどんな試練でも乗り越えられる」
街の灯りが風に揺れ、夜空の星々が静かに瞬く。
その光の中で、遠く背後の暗闇に微かに影が蠢いた。
前に立ちはだかった存在も、決して消えたわけではない。
次なる戦いに向けて、静かに計画を練っているのだ。
ユウキは胸の奥で、新たな決意を固める。
「僕たちは、まだ終わらない――これからも、仲間と共に進む」
握ったカードに、微かな光が反射する。
それは、運命を切り開く一枚であり、次なる冒険への象徴だった。
遠くで鳴る風の音が、まるで未来の試練を告げるかのように、静かに街を駆け抜ける。
二人の視線は自然と夜空へ向かう。
勝利の余韻と、次なる試練への決意が交錯し、物語は静かに新たな章への扉を開いた。
夜の街に溶け込む静寂の中で、ユウキと仲間たちの物語は、まだ始まったばかりだった。




