表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第2章:大会開始 – アカリとの出会い

薄曇りの朝、都市の中央広場にはすでに多くの人々が集まっていた。

ホログラムの掲示板に「全国カード戦大会」の文字が浮かび、参加者たちの熱気が街全体を包む。


ユウキは人混みの中で視線を巡らせる。

先日の屋上での戦いが頭から離れない。

体力と精神力の消耗はまだ完全に回復していないが、挑戦の手を緩めるわけにはいかない。


広場の一角、背筋を伸ばして立つ少女が目に入る。青い髪が風に揺れ、目は真剣そのものだった。

「…あなたが、ユウキ?」


アカリ――未来予測の能力を持つ少女だった。

次ターンの敵行動を予測する力は精度50~90%、精神力の消耗を伴う。

彼女の目には不安と期待、そして挑戦者としての覚悟が同時に宿っていた。


ユウキは一歩前に出る。

「そうだ。君は…?」

アカリは軽く微笑むが、その瞳には冷静さと戦略家としての鋭さが光っている。


大会開始の合図とともに、参加者たちはカードを取り出した。

空気が張りつめ、風が吹き抜ける。

ユウキとアカリは互いに目配せを交わす。

ここで協力すれば、戦略の幅が広がる。しかし、失敗すれば代償とリスクが跳ね返る。

初めての連携戦が始まろうとしていた。


ユウキはカードを引き、ドロウスキルを発動する。

アカリの未来予測で敵の動きを先読みし、微妙にタイミングをずらして風刃を放つ。

風の軌道が正確に読み切られ、相手の攻撃を封じる隙を作る。

二人の動きは計算されつつも予測不可能な連携となり、観客たちの視線を釘付けにする。


息を整えながらも、ユウキはアカリを完全に信頼できていない自分を感じる。

しかし、彼女の冷静な判断と正確な予測により、次の一手を迷わず打てる自分がいる。

信頼を築く過程、不安と興奮の入り混じった感情、代償を意識した冷静な判断――すべてが、初連携ならではの緊張感を生む。


その時、ホログラムの巨大時計が突然点滅する。

「異常です…!?何かが…」

観客も参加者も凍りつく中、空気が歪み、未知の力が二人の前に姿を現した。


ユウキとアカリは互いに顔を見合わせる。

次の瞬間、戦略も心理もすべてが試される――。


二人の連携は、まだ序章に過ぎなかった。

背後にはさらなる試練と、未知の力の存在が静かに迫っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ