19《未来腕相撲バトル:歴史の奇人たち vs サイバーメカアーム》
色んなやつに戦わせるカオスなバトルロワイヤル第19弾。
【登場人物紹介】
ルイ15世(フランス王)
「余は退屈だ」が口癖。勝負中もあくびとスイーツ注文が止まらない。
強化義手:金メッキ+宝石付き。性能より見た目。
ポール1世(ロシア皇帝)
毎日法律を変える男。ルール改正の速さは光速。
強化義手:毎回形状が違う。たまにハンマー型。
ヘラクレイトス(古代ギリシャ哲学者)
「同じ川に二度入れない」と意味不明な台詞を吐く哲学者。
強化義手:水流制御アーム。常に湿ってる。
サルトル(哲学者)
「存在と無」を語りながら勝負。勝っても負けても虚無顔。
強化義手:煙草型アーム。吸うと動く。
明智光秀(戦国武将)
試合中に裏切る可能性100%。
強化義手:鉄扇付き。風で相手の目を潰す。
葛飾北斎(浮世絵師)
コートに波を描き始めて試合進行しない。
強化義手:筆型。インクで相手の視界封じ。
オッペンハイマー(物理学者)
核爆弾の父。たまに「今、私は死神だ」と呟く。
強化義手:臨界寸前のミニ炉心搭載。
イットリウム(本物のホンモノ)
話が通じない、物理法則無視、時間軸バグの常連。
強化義手:存在しないはずなのに机の反対側に同時存在。
【第一回戦】
① ルイ15世 vs ポール1世
会場:パリ・サイバー宮殿特設リング
審判:AIギロチン(判定に納得できないと首を落とす)
開始の合図――
ルイ15世「あー退屈だ…マカロンまだ?」
ポール1世「試合開始前にルール変更だ!アームは左腕使用!」
ルイ15世「面倒だ。右腕しか動かん。」
試合開始。ポール1世の左アームがドリルに変形。机を削り始める。
ルイ15世は右手で紅茶を飲んでいる。その隙にポール1世、机ごと相手の肘を落とし強制的に腕相撲終了。
勝者:ポール1世(机破壊による勝利)
② ヘラクレイトス vs サルトル
会場:アテネ・水流シミュレーションアリーナ
審判:ソクラテス(質問しかしない)
試合開始前、両者とも哲学モード全開。
ソクラテス「腕とは何か?」
ヘラクレイトス「同じ腕で二度勝負はできぬ」
サルトル「いや、腕など存在しない。あるのは無だ」
5時間経過、まだ腕を組んでいない。
観客が暴動を起こし、水をぶっかけた瞬間、ヘラクレイトスのアームが水流モード発動。
机ごとサルトルを流し去り、そのままリングアウト。
勝者:ヘラクレイトス(水攻め)
③ 明智光秀 vs 葛飾北斎
会場:江戸・墨汁プールアリーナ
審判:徳川家康(裏切りを警戒してる)
試合開始――
北斎、相手の手を握る代わりに机に富士山を描き始める。
光秀「素晴らしい…が、そなた、豊臣のスパイか?」
北斎「は?」
突然、光秀が裏切りモード発動。机の反対側に回り込み、北斎の義手を抜き取る。
しかし北斎、残った左手で墨をぶちまけ、光秀の視界ゼロ。
光秀「くっ…敵は本能…寺…どこだ…」と迷走して倒れる。
勝者:葛飾北斎(視界封じによる)
④ オッペンハイマー vs イットリウム
会場:量子不確定リング(存在したり消えたりする机)
審判:シュレーディンガーの猫(生死不明)
開始の瞬間、オッペンハイマーが義手の炉心を臨界ギリギリに。
しかしイットリウム、机の反対側に同時存在しつつ、開始前の時間軸に戻って勝負終了させる。
オッペンハイマー「今、私は…あれ?試合やったっけ?」
勝者:イットリウム(時間改変による不戦勝)
【準決勝】
① ポール1世 vs ヘラクレイトス
開始直後、ポール1世「新ルール!勝負は右足で行う!」
ヘラクレイトス「それは腕ではない」
ポール1世「法律は私が決める」
言い合い中に水がポールのアームにかかりショート。強制ダウン。
勝者:ヘラクレイトス
② 葛飾北斎 vs イットリウム
北斎、机いっぱいに大波を描き、インクの波で押し流す戦法。
しかしイットリウム、時間を逆行させて絵を白紙に戻す。
北斎「ぬぬぬ…では百景連打じゃ!」→すべて白紙化。
最終的に北斎が過労で倒れる。
勝者:イットリウム
【決勝戦】ヘラクレイトス vs イットリウム
会場:時間と空間がねじれる量子海。
審判:いない(存在が確定しない)
開始――
ヘラクレイトス「同じ机に二度肘は置けぬ」
イットリウム「(無言で机の過去・未来・裏側に同時存在)」
両者のアームが接触した瞬間、時間が巻き戻り、試合が未開催になった。
結果、歴史書には「決勝戦の記録なし」とだけ残る。
【最終結果】
優勝:イットリウム(ただし大会自体が存在していない)
準優勝:ヘラクレイトス(存在しない試合の準優勝者)