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俺の推しが幽霊になって暮らしてるんだが  作者: 髙橋ルイ
第1章:俺の推しが幽霊になって暮らしてるんだが
4/12

第4話:見えない存在、そして変わり始める日常

第4話、読んでいただきありがとうございます!

今回はひよりとの会話が周囲に見られ、ちょっとした騒動が起こる回でした。

また、ひよりとの不思議な生活が続く中で、悠真の心情に変化が生まれていきます。

次回もお楽しみに!

成瀬悠真なるせ ゆうま)「あぁ、学校、また一週間が始まったか…」


朝、いつものようにひよりとの会話から一日がスタートする。


(ひより)「悠真、今日も元気だね! あたしも一緒に行きたいな~」


(悠真)「いや、お前は見えないんだよ。今日はおとなしくしてろ」


ひよりは毎朝、こうやって無邪気に話しかけてくる。

でも、普通の人には絶対に見えない、見えない存在だということを自分が再確認するたびに、少しだけ虚しさを感じる。


(悠真)「……まぁ、俺も頑張らないとな」


振り返ると、玄関の扉の向こうに立つ美桜が一言。


(美桜)「悠真、まだ準備できてないの? 入学式の日から全然遅刻しないようにね」


(悠真)「あー、わかってるって! 急ぐ急ぐ」


美桜が言う通り、今日は少しだけ遅刻ギリギリ。

幼馴染の美桜がいつも言うように、遅刻だけはしないように心掛けてるんだが、今日に限ってちょっと焦ってしまう。


(悠真)「じゃあ、行ってくる」


(美桜)「気をつけてね」


玄関のドアを開けると、美桜が見送ってくれる。

俺はその背中を見ながら、今日も無事に学校に行けることを確認する。



(悠真)「あぁ、やっと休み時間か」


長かった授業が終わり、昼休み。

美桜と軽く話をしていたそのとき、ふと気配を感じた。

今、周りには誰もいないし、昼食を食べている人たちばかりだと思っていた。


でも──


(ひより)「悠真、私、こんなに人がいる場所でも話していいの?」


(悠真)「あ、いや、他の人には聞こえないから、普通に話してて大丈夫だよ」


ここでも、ひよりは堂々と俺に話しかけてくる。

でも、他の人からはただの独り言に見えている。


そのとき、ひよりが言った言葉が引っかかった。


(ひより)「でも、悠真といると、なんか不安になっちゃう。私は、ずっとここにいるのに、みんなには見えないんだよ?」


(悠真)「……そ、それは、仕方ないよな。お前、幽霊だし」


その言葉を聞いた瞬間、ふと目を上げると、俺の周りで何人かのクラスメイトがじっとこちらを見ていた。

おかしいなと思いながらも、視線を無視して、黙々と昼食をとる。


(クラスメイトB)「おい、悠真ってば、独り言言ってるぞ?」


(クラスメイトC)「え、なにそれ? なんか恥ずかしくない?」


その話し声が聞こえてきて、俺は思わず顔が赤くなりそうだった。

どうしようかと思ったが、何もできない。


(ひより)「悠真、気にしないでいいよ! 私、悠真だけに見えるから!」


(悠真)「う、うん、わかってる…」


周囲の反応が気になるのは仕方ないことだが、まさかこんな形で他の人に気づかれるなんて。


その後も昼休みはひよりとのやり取りが続き、周囲にはただの独り言として受け取られていた。

でも、少しずつだが、ひよりと話すのも日常になってきている。

この不安定な状況が続いていくのかと思うと、正直怖い気もした。



放課後、教室を出た後も、ひよりと一緒に帰ることに変わりはなかった。

俺はどこか心地よさを感じつつも、周囲の目が気になっていた。


(悠真)「ふぅ…でも、普通の学生生活を送らないとな」


(ひより)「悠真、今度、放課後、どこか行こうよ! 私も行きたいところがあるんだ!」


(悠真)「放課後か……一応行けるけど、今度は外で話すのはダメだぞ?」


(ひより)「わかってる! 私だって、人に見られたら困るもん!」


その日から、俺とひよりの生活が、また少しだけ普通になってきた。

でも、これが普通じゃないことを、心の奥底では知っている。


――――――――――――――――――

第4話では、ひよりとの関係が少しずつ普通になりつつある中で、周囲の反応が変わり始める様子を描きました。

今後も、この奇妙な同居生活がどのように進展していくのか、ぜひ楽しみにしていてください!

引き続き応援よろしくお願いします!


※この作品はAIの協力の元作成されています。



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