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旅立ち

本日からかきはじめます。

よろしくお願いします。

「あなたが騎士の紋章を勝ち取って、ここに戻ってくるのを楽しみに待っています。王宮での訓練はきっとあなたを大きく成長させてくれるはずだけど、もし本当に耐えられないようなことがあったらいつでも帰る場所があることを思い出して」女は寂しそうに微笑んで、男の子を抱きしめた。

 ダンは抱きしめ返して、女の隣に立つ男を見上げた。「必ず騎士の紋章を勝ち取って、このライナ領に戻ってきます!」ダンはそう言って、母親から離れた。

 両親をしっかり目に焼き付けるように交互に見て、ドアに向かう。

 13年間過ごしたこの家を出たら、王宮に向かい、着いたらすぐに騎士になるための訓練が始まる。

最低でも4年間は帰ってこられないのだ。

ダンは両親と別れる寂しさと、はじめて家を離れて王宮で暮らすことに、怖いような、期待に満ちたような色々な感情が溢れて、口を開けたら、出発のためいつもより早めに食べた朝食を吐きそうな予感がした。

「王宮に着いたら手紙をちょうだいね。必要なものはあらかじめラショーンに持たせてるけど、足りない物やお金が必要な時は、王宮にいるバリーおじさまに助けて頂けるようにお願いをしてるから、着いたらすぐにご挨拶を忘れないで」おかあさんが心配そうに言った。

「ラショーンは私と一緒に王宮にも行ってるんだ。だから不足はない。もし心配ならということでバリーにも言ってるんだから。ダンは大丈夫」おとうさんがおかあさんを安心させるように肩をなでてそう言った。

 ダンは心のすみで、バリーおじさんが頼りになったことがあったか思い出していた。

答えはノーだ。

「おとうさんが言った通りラショーンもいるし、バリーおじさまもいるんだから大丈夫。騎士になってすぐに帰ってきます!」ダンはドアを開けながら両親に言った。

 ドアの先ではラショーンが王宮までの旅の荷物を馬に乗せて不足がないかの最終確認をしている。

ラショーンを含めた彼の親族は、ダンの父親が治めるライナ領の様々な管理を長年任されている。

ラショーンの息子が大きくなり、領主の仕事を手伝うようになったため、ラショーンは従僕としてダンについて王宮に向かうことになった。

 ラショーンは馬にかけた鞍の位置や、荷馬にかけた積荷の確認をしながら王宮に戻る喜びを感じていた。

ダンの父が騎士になる時にも王宮に一緒に向かった。

今回の王宮行きを1番楽しみにしているのは自分かもしれない。

荷物の再確認を終えて、ドアから出てくるダンをみつめる。

 ダンは父親に似てたまに抜けているところもあるし、自由な性格で周囲を振り回すこともあるが、常識にとらわれないで自分の信念で行動できる子だ。周りの人に自分を認めてもらうための努力を続ける努力家でもある。

厳しい騎士の訓練に耐えられるか心配は残るが、負けん気の強さは人一倍だし、きっと耐えぬくだろう。

 ラショーンはダンのことよりも、バリーのことを思ってため息をついた。

バリーはダンの父親の弟で、厄介ごとを運ぶ天才的な才能があるとしか思えない。

いつも何か問題を抱えている。

王宮に行って挨拶をするのが憂鬱ではあるが、憎めない性格のため嫌いきれないところがある。

ラショーンは首を振って、「大丈夫。バリーは学者なんだ。騎士の訓練をするダンと直接関わることは少ない」と自分を納得させた。

「ラショーン出発しようか」ダンは荷物の確認をしながらぶつぶつ言ってるラショーンに声をかけて、両親を振り返った。「行ってきます!」ダンは元気に言った。

おかあさんが玄関から、「気をつけてね。手紙を待ってるから」と言いながら頬に手を当てているのが見える。

おとうさんもラショーンの言うことをよく聞くように、って言いながら手を振ってる。

ダンは少し涙が出そうになったのを悟られないように大きく手を振った。

鞍に飛び乗って、自分の小馬のトッドに振り落とされないようにしっかり手綱を握った。

 トッドは、小さくブルブル言った。ダンの緊張を敏感に感じて落ち着かない気持ちになりながら、早く走りたいというように足踏みした。

 ダンとラショーンは、見送りに集まってきた使用人と領主夫妻に見送られながら、手を振ってライナ城の城門をくぐり抜けた。

文体などが安定するまで時間がかかると思いますが、試行錯誤しながらかいていきたいです。

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