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奇談を求めて  作者: しゅうきち
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丑の刻参り

丑の刻参り


 この話は、関西出身の友人「うたまるくん」が聞かせてくれた。


 うたまるくんと電話しながら仕事の愚痴などを話していたとき、

そういえば「丑の刻参り?をみたことがある!」といいだした。

 当時、小学生だった彼は、よく神社で遊んでいて、

この日も夕方の4時半ごろに友人たちと神社で遊んでいた。

すると境内の奥の方から声がするのに気がついた。

「怖い・・・」と思いながらも恐る恐る声のする方を覗いてみると、

おばけみたいな格好した女性が「あいつあいつあいつ・・・」といいながら

おそらく木に藁人形?を五寸釘?で打ち付けている最中であった。


 僕が「え!?おばけみたいな格好って白装束だったの?」と聞くと

 「そうかも。火はついていなかったけど、頭に蝋燭のついたはちまきを巻いていたよ。

近くにカバンがあったから学生だったかも。そこそこかわいっかったんだよ!

でも怖いから見つからないように逃げたよ」

と話してくれた。


 そんな話をしていると、「そうだ!呪いをやったことあるっていう男の先輩がいたね」

と言い出したので、僕は「どういうことだい?」と聞いてみた。


 丑の刻参りを見てしまってから数年後、うたまるくんは先輩のえんらくさんと話しているときに、

何故か呪いの話になり、実はえんらくさんが呪いをかけたことがある!と言い出した。

 どうにかして嫌いなやつの髪の毛や爪などを手に入れた彼は手作りの人形の中にそれを

入れた。

そして、相手の写真を巻き付け、神社に持っていき、針で刺したという。

呪いは成功?し、相手は事故?かなにかで一年ほど植物状態になった。

ここで呪いが成功してラッキー☆ではなく、代償があった。

家に強盗に入られ、挙句の果てには火事で家がなくなってしまったというのだ。

「だからね、安易におすすめはできないんだよね・・・」と彼は重々しく話してくれたそうだ。


 人を呪わは穴2つ・・・というが、これはそれが証明された一例だ。

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