手探りフェネックは試す 1
今回めっちゃ短いです。すいません。昼ご飯時からクソ重な内容はいかんだろ、と切り処が不明な分を丸っと次にわけました。
代わりにですがドゥーベール領の地図作ってみました。
「イーデの村からガナオへ行く場合、普通ならドゥーベに戻り、トレスタの村、ガナオの村ってのが道順になる。だが、その街道は使わない。全く逆回りで行くんだ」
「ぎゃくまわりー?」
「ああ。直線距離ではドゥーベに出るのとほぼ同じくらいの場所に、スーサの町ってのがあるから、まずはそこに向かおう。……まぁ、山の中を突っ切るからあまりイーデからスーサに出る奴はいないんだがな」
黒馬の上でレイシュを抱きかかえながら、グレンが器用に地図を見せてくれる。
レイシュの腹に腕を回したその手で手綱を握り、もう片手で、レイシュが抱えたケートスの頭に、地図を広げているのだ。
ケートスが眠っているからこそできる暴挙ともいえるが。
「へぇー。……んん? スーサのまち?」
「スーサの町は、スザナ湖っていうでっかい湖を背中に抱えているんだ。綺麗な場所だから、貴族の別荘地にもなっている。……その湖は、隣の領との境になっている山に隣接しているんだが、今回はその、湖と山に挟まれた狭い道を進む」
「んー? スーサのまちって、どこかできいた気がするんだけど…」
「割と有名な観光地だからな。町で誰かが喋ってたんじゃないのか?」
見終わった地図をがさがさと畳みながら、グレンが言う。
今は街道を進んでいるわけでは無いので、クマちゃんに適時方向を示すのだ。
ちなみに、進みやすい道に関しては、飛び上がった黒狐が探し出してこれまたグレンを案内していた。
「そうなのかな……? ん、でも、スーサもガナオむらもたのしみ!」
「そうだな。せっかくだから、スーサの町でも一泊くらいはするか? 海とはまた違った、湖の深い青が綺麗だぞ」
「うん! おとまりする!」
そこまで標高が高くも無いけれど、草木が生い茂っていて見通しも良くないので、ハムッサからイーデに行った時以上に道が無かった。
レイシュ達は相変わらずダーカの御守りが発動していて、魔物や盗賊といった物に遭わないが、普通はこれくらいの山なら、最低でも一角やモルット、サーペントの下位種にあたるサンドスネークあたりがいるものらしい。
夜になれば夜行性のダークモルット、キラートードが野営のそばをうろついて、そこでも神経をとがらせる事になる。
「この辺にたしか、川があったはずだ。黒チビ、探せるか?」
≪可。……検索終了。北東方向へ≫
「ほくとうってどっちー?」
「このまま斜め右だ」
◇
順路は左→左寄り中央→上→左下→右中央下→右上、で進んでます




