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創造神との戦い

戦いの火蓋が切られ、先手を取ったのはエムザラとアートゥルであった。


2人は息を合わせたように左右から創造神に襲いかかった。


しかし……


「無駄ですよ」


創造神は身一つ動かしていないのだが何かに阻まれて攻撃が届かない。


「ぐはっ!?」


「くぅ!?」


更に自分たちの攻撃が反射されたかのような衝撃を喰らって2人は吹き飛ばされてしまった。


「私が貴方達を作ったのですよ。

私が貴方達の攻撃は通らず自らに反射されると願えばこの通りです」


創造神がそう言う通りにエムザラとアートゥルの攻撃は創造神に届かずに自分たちを傷つけていくだけだった。


「例え無理だと言われようが我はお前のそのスカした顔に一撃入れねば気が済まぬ!」


「アタシも最初から役割を決められていた事がずっと気に入らなかったんだ。

ここではい、そうですかと諦める訳にはいかないんだよ!」


そう言って何度も何度も殴りつけるがビクともせずに2人の身体が傷付いていくのみであった。


「それ以上やれば消滅しますよ?

自由とは自分たちが死ぬことよりも大事なことですか?」


「当たり前だ!!」


「自由のない命など死んでるようなもの!!」


「そうですか……では、貴方達を消滅させた上で作り直すことにしましょう」


初めて創造神の方から攻撃に回った……その一瞬の隙を見逃さずにシャーリーが踏み込んで鳩尾に肘を入れる。


「なっ!?」


「油断したね」


電光石火の一撃から連打を繰り広げていくシャーリー。


その身体からは大きな魔力が迸っていた。


「僕の強化魔法を纏ったお姉ちゃんの一撃は堪えるでしょ?」


「くぅ……なぜ、私の障壁が効かない?」


「さっき貴方が言ったこと覚えてないの?

エムザラとアートゥルは貴方が生み出したから障壁が効かない。

私にはちゃんと父と母がいて貴方から生まれた訳じゃない」


「最初の人間は貴方が生み出したのでしょう。

でも、お姉ちゃんはそんな人間の何代先の生まれなのか?

とっくに貴方の強制力なんて無いんですよ」


ノアがそう説明している間にもシャーリーの連撃が創造神の身体を打ちつけていく。


「だあああああ!」


シャーリー気合の正拳突きが腹部に刺さり、創造神は立った状態で後ろに吹き飛んでいき片膝をつく。


「まだやるつもり?」


片膝をつき、俯いたまま動かない創造神に向かってシャーリーが尋ねる。


「く……クックックッ。

まさか人間如きにここまで追い詰められるとは思いませんでしたよ。

ですが……ここまでです」


「何を……」


言っているのと続けようとしたシャーリーがドサっとその場に倒れる。


倒れたままピクリとも動かないシャーリーに誰もが反応出来ずにいた。

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