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悪夢のような光景

カリス達が賢者のいると言う村に向かったが、道中の旅はとても厳しいものであった。


魔王城の近くという事もあり、襲いかかって来る魔物はとても強く一回一回の戦いが死闘というべきものでだった。


「こんな所に本当に村があるのでしょうか?」


「アタシ達、ガセネタ掴まされたんじゃないかね?」


勇者一行である自分たちが苦戦するほどに凶悪な魔物がひしめき合っているのだ。


カリンとマリアがそう言って愚痴りたくなるのも分かる。


カリスにとってもそれは同じ事であったが、例えそれが嘘の情報だったとしてもこの道が魔王城に続いているのだから進まない訳にはいかなかった。


ようやく周りの魔物達にも慣れてきた所でカリス達が気付いたことがあった。


ある地点に侵入してから襲ってくる魔物の数が激減したのだ。


それどころか周りには誰にやられたのか、魔物達の死体を発見する事もあった。


「どうやら賢者のいるという村の話は本当みたいだね」


魔物の死体を見ながらカリスはこれが噂の賢者の仕業なのだろうと思った。


しかし、その死体を細かく観察したマリアが首を振る。


「いや……コイツの死体は剣でやられたものだな。

別にあった魔物の死体は槍で倒されたものだった。

魔法による痕跡は見られなかったな」


「可能性として賢者では無い強力な戦士系の方がいらっしゃるという事でしょうか?」


「それか村を護衛している戦士系の何者かをサポートしていたという可能性も考えられるんじゃないかな?

どちらにしてもこの近くに人が住んでいて、そこにはとても強い人達がいるという事だと思う」


こうして村の存在を認識したカリス達は更に先に進んでいった。


その先でこの世のものとは思えない程に恐ろしい光景を見る事になるとは知らずに。


♢ ♢ ♢


ジョン達は恒例の魔物減らしの為の狩りに出ていた。


その中にはメリッサの姿もあった。


シャーリー達が去った後は戦いに慣れる為に積極的に戦いに参加する様にしていた。


とは言え、村人達がとても強いので専ら魔法によるサポートではあるが。


赤、青、緑のドラゴンがこちらに気付いて飛んでくる。


それに気が付いて撃退しようとした時、遠くから声が聞こえた気がした。


そちらの方を見ると何者かがこちらに向かって走ってきていた。


そちらに気を向けたいところではあるが、残念ながらドラゴン達は待ってくれない。


空中から飛びかかってこようとするドラゴン達に対してシャーリーは低速の魔法をかけて動きを遅くする。


常人に対してはそれでも十分早いのだが、ジョン達にとっては格好の獲物である。


ジョンは赤いドラゴンの飛びかかりを交わしつつ翼を切り落とす。


青と緑のドラゴンも槍を棒の様に使って高く跳躍した村人達の落下攻撃によってあっという間に絶命してしまった。


駆け寄ってきた人影はその様子を見ながら呆然と立ち尽くしていたのだが、メリッサは直ぐにその人物が誰なのか思い当たって彼らの方に向かう。


「こ、これは一体……君は?」


呆然としていた先頭の男がメリッサに気がつく。


メリッサはそんな男性に笑顔を向けて頭を下げた。


「勇者様ですね、お待ちしておりました。

先ずは村までご案内いたします」


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