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邪神との戦いへ

魔王城……本来は魔王がこの地に現れて周辺の魔物達を従属し、魔物の国家と言うべきものが出来る場所である。


だが、今の魔王城には魔物は一匹もおらず近寄るものは人も魔物もいない。


それもそうだろう……今の魔王城は遠目から見ても押し潰されるようなプレッシャーを感じるのだ。


その力の正体は魔王では無く邪神と呼ばれる存在であり、その力は魔王と比べる事など出来ないほどに協力なものであった。


そんな魔王城に1人の女性が歩いていく。


彼女は全てを拒否して押し潰すプレッシャーをまるで気にしないようにいつも通りの涼しい顔で進んでいた。


魔王城の中を進んでいくと、力の感じる場所を頼りに進んでいく。


やがて一際大きな力を感じる部屋の扉の前に辿り着いた。


その扉を開くとそこは大広間となっており、奥にある玉座に座る人物を見つけた。


その人物はパッと見た感じでは普通の人間にしか見えなかった。


だが、その姿から漂うオーラは純粋な力の塊と言う他なかった。


「人間が何の用だ?」


「貴方を消耗させに来た」


「ここまで平然とした顔で来るのだから只の人間では無いのだろうが……我を魔王と勘違いしているのではあるまいな?」


「貴方が邪神だと言う事は知っている。

その上で貴方を削る」


「ふはははは、いいだろう。

力が安定してきてもうそろそろ暴れようと思っていた所だ。

先ずは貴様から血祭りにあげてくれよう」


邪神はそう言うと玉座から瞬時に女性に向かって飛びかかってくる。


「しっ!」


小さく息を吐きながらその突撃を紙一重でかわす。


地面に足がついた瞬間に即座に身体を捻って女性に向き直った邪神が拳を繰り出していくが、女性はそれらを全て捌いていく。


踊るような足捌きを見せ、リズムを刻みながら時にかわし、時に受け止め、どの攻撃も女性には届かない。


「うん……いいリズム。

貴方となら良い勝負が出来そう」


「我を相手にその様な口を聞くとは……貴様、名を何という?」


「シャーリー。

邪神に名前はあるの?」


「我の名はアートゥルだ」


「分かった、アートゥル。

私の本気、引き出してくれると嬉しい」


「ほざけ!

人間が神に無礼な態度を働いた事を後悔させてくれるわ」

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