第1章 生時と美奈子
この物語は実際の出来事ではありません。また「ドラゴンボール」とは一切関係ありません。
伝説である。
7つの玉を集めて1万円払うと、どんな願いも叶うとか叶わないとか……
という不思議なボールがあると古より云い伝えられてきた。
その名はソセゴンボールという。
ある山の中……
ここにクローン病という病気を抱え、馬鹿なことをしすぎて親から勘当され、ホームレスとなった男がいた。
名は生時という。
生時が川で洗濯をしていると、一人の女の子が流れてきた……というより溺れていた。
生時
「お、女だ!しかもかわいい!」
生時は御礼を期待し、女を助けた。
女
「あ、ありがとう」
生時
「いやいや(お礼のキス)」
しかし女はお礼を言うだけで、キスなどしてはくれなかった。
女は時計のようなもので、何かを調べていた。
女
「間違いない。この辺りだわ」
生時
「何か探しモノですか?」
女
「知りたい?まあ、あなたには助けてもらったから教えてあげる」
女はソセゴンボールのことを説明した。
女
「これがそのボール。中にミミズのような字で数字が書かれているでしょ。私は二字玉と三字玉を見つけたの。この辺に一つあるはずなんだけど、あなた見たことない?」
生時
「あ〜、それなら僕の小屋にありますよ」
女
「ホント!」
生時は女をダンボールで作った小屋に案内した。
女
「ここが、あなたの家!?」
生時
「まあ、実はかくかくしかじかで……」
生時はボールを捜しながら、女に自分の人生を語始めた。
女
「ま、まあ、アンタが悪いんでしょ」
生時
「あった!これですよね?」
女
「ボールの中にミミズのような字で四と書かれている……間違いないわ!ねえ〜、これ私に譲ってくれない?」
生時
「で、でもそれは親父のかた……」
女
「お父さんの形見なんだ」
生時
「イヤ、親父は生きてるといったじゃないですか。それは親父の肩を叩いてあげるのにちょうどいいかな〜と思って、その辺に落ちていたのを拾ったんです……僕は肩叩きをしてあげて、許してもらうんだ!」
女
「あっ、そう(この人、肩たたきで許してもらうつもりなんだ)」
生時
「だから、あげれません。」
女
「しょうがないな〜、じゃパンツ見せてあげるからどう?」
生時
「そ、そんなものより、おねーさんのおっぱいつつかせて」
女
「(こ、この人、主人公より、どこかのエロ仙人と同じじゃない)い、いいわ!ただし、あなたもボールを捜すのを手伝ってくれたらね」
生時
「やったー!あっ、申し送れましたが、僕、生時といいます。生ちゃんと読んでね」
女
「はいはい(変な人を仲間にしてしまった)私は美奈子よ。よろしくね」
生時
「はい!ところでボールを集めて何をお願いするのですか?」
美奈子
「知りたい?しょうがない!教えてあげよう!私の願いは素敵な恋人をもらう事!」
生時
「な〜んだ、ならここにいるじゃないですか!」
美奈子
「あ、あなたはちょっと……」
こうして生時と美奈子の冒険の旅が始まった。
次回は亀○人のような人が登場予定!