旅立ち
…そして、次の日
目が覚めた俺は、村長と今後どうするのか、
話し合っていた。
ここは、アクアリア王国と言う国であること、
このケイン村はその国の1番南にある村である事が分かった。
そして…
「この国で生活していくなら、その王都に行って、ギルドに登録するのが良いと。」
「ええ、ギルドの登録証が己龍殿の身分を証明してくれるので、何かと便利かと思いますぞ。」
「分かりました。」
それから、村長は、村の外の様子を話してくれた。
村の外は、ゴブリンやミノタウロスと言う様な、魔物がうろついているらしい。
「今日、もう、王都に向けて立たれれますか?」
「はい、そのつもりです。早めに登録しておいた方が良さそうなので。」
村長は、俺の返事に頷くと、奥の部屋から何かを持って来た。
「これは、食料と小さめのナイフ。あとこれは、マントじゃ。その太刀一振りだけでは何かと不便じゃろうて、少してはあるが、旅に役立つ物を用意しておいた。使ってくれ。」
「ありがとうございます。」
用意してくれた荷物を受け取った。
「では、お世話になりました。」
「お気を付けて。」
村長にお礼を言い、ケイン村を後にした。
王都までは、徒歩だとかなり掛かるそうだ。
魔物との戦闘の訓練とでも思ってゆっくり進むか。
というか、俺、魔物なんかと戦えるのか…?