82話 ウェスト誕生の原因⑦
後1話、又は2話で『ウェスト誕生の原因』は終了予定です。
お楽しみいただけると幸です。
◆3年後
俺達は3年前の戦争で圧倒的な力を見せつけてから1目置かれる様になった。
まあ、そうなる様にド派手な魔法を使ったんだがな。
俺が歴史に残る程、大規模な魔法を使った事で王国軍で俺の実力を知らない奴ら(俺が1億年もの間、王国の奴隷になっていた事を知らない奴ら)は俺の実力を認識し、俺の実力をある程度知っていた奴らは俺の実力を再認識した。
俺達は、この戦争?の後も何度か押されている又は占領された場所の奪還やスタンピード、強力なモンスター(王国視点)の討伐等に向かい、全てで勝利。
そんな俺達第0騎士団を民衆は敬意を込めて『勝利を約束された騎士団』と呼び、王族護衛騎士団(近衛騎士団)の『フェニックス』と並ぶ程の騎士団になった。
なお第0騎士団のメンバーは、今現在も俺と■■■■の2人だけだ。
貴族のバカ共が箔付けの為や、■■■■狙いで第0騎士団に入ろうとして来たが、全て却下した。
因みに戦勝祝の宴とやらも俺は1度も出ていない。
代わりに■■■■が出ているので、祝の宴で■■■■の美しさに惚れる貴族も多く、尚かつ第0騎士団の主導権を持っているのが■■■■だと勘違いする始末。
それも■■■■が貴族に狙われる理由になっている。
そんな■■■■だが俺のスパルタ訓練(実際に死んでも俺が『蘇生』を使う)で俺が居なければ世界最強程度にはなった。
そんな俺達は今、俺が魔改造した家に居る。
どう魔改造したかは、かなり長くなるので割愛だ。
俺は魔改造した家で目を瞑り横になりながら魔法を作っている、寝てる訳じゃないぞ?
そして■■■■はそんな俺をずっと見ていた。
一体何が面白いのか。
俺が魔法の制作が終わり■■■■を見ると、気になっていた事を聞いた。
「おい■■■■。本当に何処も変えなくて良かったのか?俺ならノーリスクでお前の容姿を好きな様にいじれたが」
俺がそう聞くと■■■■は苦笑いしながら言った。
「確かに私の容姿が目立つのは仕方ないですけど、私はクロ様に目かけて頂いた時の容姿が良いので、良いんです」
■■■■はそう言って、自分の金髪の髪を触った。
因みにこの世界の基本的な髪と目の色は黒や茶色、偶に他の色の髪や目を持っている人間を見かける程度だ。
しかも金髪は殆ど居らず、縁起が良いとされている。
■■■■は髪と目の色が金髪な上にスタイル、顔が良いので、何処かの金運の女神と言われても信じてしまいそうな感じの容姿だ。
因みに俺は■■■■が俺の所へ来た時に「お前の好きな容姿にノーリスクで変えてやる」と言ったのだが、■■■■は両手でグーを作り胸あたりで構えると「自然に髪を伸ばせば印象も変わると思います。なので大丈夫です!!」と言った。
俺的には■■■■が■■■■だと分からない様にするつもりだったが、何か頑なに拒否しそうだったので諦めた。
それと■■■■が俺の事をクロ様と呼んでいるのは、俺が前の名前を覚えていないからだ。
俺は他の人間に俺の名前を呼ばせる気は無い為、魔法を使い■■■■がクロ様と言っても§£様と聞こえる様にした。
そんな感じでゆっくりしながら話していると、外から鳥型の魔物『ファスター』が飛んで来た。
名前の由来は速さ系統の補助魔法を使うからだ。
そんな『ファスター』はテイムしやすく、コストがかからず、数が居るという事で、手紙の運搬をする為に便利な為、よく街の中を飛んでいるのを見かける。
俺が横目で『ファスター』を見ていると、家の窓に降り立ち、窓を「カンカン」突っついて中の俺達に手紙が来たことを知らせてきた。
俺は窓を突っついている『ファスター』を見ていたら急に直感が働いた。
『この『ファスター』の手紙を見ると面倒な事になるか、それ以上になる』と、俺はここ3年で自分の直感はかなりの精度だと理解していたので、俺は反射的に『ファスター』の手紙を『焼却』(極小)の魔法で瞬時に燃やした。
俺が手紙を『焼却』で燃やし終わった瞬時、■■■■が『ファスター』の元に着いた。
■■■■が『ファスター』に餌を与えて、魔法で出来た印を『ファスター』が首から下げていたアイテムボックスにかざした。
因みに『ファスター』が小さいアイテムボックスをかけているのは、手紙を指定した者以外が見ないようにしたのだ。
魔法で出来た印が有るのも同じ理由だ。
俺がかなりどうでも良いことを考えていると、■■■■が首を傾げた。
俺はそんな■■■■を見て聞いた。
「どうした?何か問題か?」
「はい。それがこの手紙は私宛の手紙なのですが、中身が無いんです。『ファスター』はきちんと中身が入っていないと動かないですし、何が有ったのでしょうか?」
■■■■の言葉を聞いて、俺はまず■■■■への手紙という部分に『ピクリ』と反応し、中身が無いと言う所に顔を背けた。
すると俺の反応から察したのか、■■■■が少し困った顔をきて言った。
「え〜と、クロ様?私宛の手紙ですから、手紙を元に戻して頂けると嬉しいのですが」
そんな■■■■の言葉に俺は顔を背けたまま、無言で『時間逆行』で手紙を戻した。
■■■■は俺の様子を見て、柔らかい笑みを浮かべている。
まるで悪戯した子供を優しい目で見る母親の様な顔になっている。
何か■■■■と関わる様になってから狂うな。
俺はおもちゃは大切にする質だが、何かと■■■■の願いを叶えているし。
俺が俺自身に疑問を抱いていると、■■■■は手紙を読み終えて手紙の内容を俺に伝えて来た。
「クロ様、何故か私にだけ登城命令が来ています。クロ様には連合軍の制圧依頼が来ていますね」
俺は■■■■の言葉を聞いて眉をひそめた。
因みに連合軍とは、このガーデヤ王国以外の国が俺の存在、正確には「ガーデヤ王国の第0騎士団を世界の共通戦力にせよ」と言う面倒な事を言っている奴らが組んだ結果生まれた連合軍だ。
俺は■■■■に確認を取る。
「おい。お前に来たのは、本当に登城命令なのか?」
俺がそう聞くと、■■■■は困惑した様に言った。
「はい、クロ様は出来れば直ぐにでも出撃して頂きたいと書いてあります。又、私には直ぐにでも登城する様にと」
■■■■が手紙を再度確認しながら言った。
今までは登城依頼は来ても命令は来なかったので、困惑しているのだろう。
俺は少し考えてから、答えた。
「俺の出撃は無しだ。『ファスター』には断りの文を書いて送れ。お前の登城は、俺が厳重抗議の手紙を書くが今回は従ってやれ。後、お前にこれを渡す」
俺はそう言ってを赤、青、黄、白、黒の色の小指サイズの人形を5つ、■■■■に渡した。
俺は人形の説明をする。
「赤は完全物理防御、青は完全魔法防御、黄は完全異常状態防御、白は蘇生、黒は俺の元への転移魔法が付与している。赤、青、黃、白は自動発動だが、黒はお前の意思による発動だ。お前は抜けている所が有るからな、きちんと覚えておけよ」
俺が素早く説明すると、■■■■は混乱しながら俺に聞いてきた。
「え?ちょ、こんな完全防具要りませんよ!?」
■■■■はそう言って、俺から人形を受け取る事を拒否した。
だが俺はそれを無視して無理矢理持たせた。
そして俺は■■■■に言う。
「良いか、■■■■。俺はこれから誰にも、例えお前にも、分からない場所に行く。そして、お前がこの家に帰って来るまでは、俺も帰って来ない。
だがその黒い人形は、それが何処であれ転移する。例え死の国だろうとだ。だが俺の元への転移はお前が基準だ。もしも人と使う時はお前が持って使え。いいな?」
俺がそう言うと、■■■■は少し不安そうな顔をして俺の方を見ている。
恐らく俺が何処か遠くに行くと思っているのだろう。
だが俺のおもちゃの■■■■なら、俺がおもちゃを遠くに置かないと理解していそうだが。
俺がそんな事を考えていると、■■■■は下を向いて言った。
「あ、あの、何処に行くか教えて頂くことは出来ませんか?」
■■■■がそんな事を言ったのは初めてだったので、少々驚いた。
俺は何故■■■■がそんな事を言うのかと考えたが、理由は直ぐに分かった。
(・・・ああ、この3年は風呂やトイレ等以外の女と男が分かれる必要が無い時は、ずっと一緒に居たからか)
俺はため息を付きながら考えた。
何故■■■■は、たった3年で俺に心理的保護まで頼っているのか。
俺は■■■■の今まで経緯を考えて仕方無いか、と考えると今度は手の平サイズの土塊人形を■■■■に渡した。
「いいか、■■■■。この人形は魔法とスキルで動く人形で、この人形は自立型だ。つまり1度起動すると、俺が止めるまで止まらない。そして自立型と言うのは、お前が嫌がれば貴族の嫌味にすら反応し、相手を殺すと言う事だ。
だから起動するときは気をつけろよ?」
俺が土塊人形を渡すと、■■■■は更に驚いた顔をした。
「!?私を何処の戦場に送り込むつもりですか!?こんな厳重装備は見た事が有りませんよ!?」
「何だ、緊張が溶けていつも通りに振る舞える様になって来たのでじゃないか」
「ッ!!」
俺が■■■■が緊張していた事を付くと、■■■■は「ビクッ」と反応した。
俺は■■■■を安心させる様に言う。
「まあお前は俺を抜けば体術も魔法も最強の域に達している。その上、その人形を全て所持していれば、俺といい勝負くらいは出来る。だから安心して行って来い」
俺がそう言ったが、■■■■はまだ不安そうな顔をしている。
「クロ様も今回の登城命令は、何か有るとお考えですか?」
俺はそう聞いてきた■■■■に答える。
「恐らくだ。確定している訳じゃない」
俺がそう言うと、■■■■今までで1番不安そうな顔をした。
なので俺は■■■■を安心させる為に、■■■■の頭を撫でながら言った。
「そんなに不安なら寝る時は俺の所に来れば良い。人形を使えば、俺の所へは一瞬で来れるだろ?それに今日中に家に帰って来たら、俺も帰って来る。
なんなら、今日の真夜中までにお前が俺の所に来なければ、俺が様子を見に行くか?」
俺がそう言うと、■■■■は少しだが安心した顔をして「お願いします」と、言いながら頷いた。
そして、■■■■は準備をして登城していった。
俺は■■■■が家を出たのを確認して、俺が作り出した異界へと移動した。
俺はこの時、悪い予感はしていたがあそこまですれば大丈夫だとたかを括っていた。
だが悪い予感とはよく当たる物であり、そして予感よりも酷くなる事も多々あると言う事を忘れていた。
そして、その日の真夜中は■■■■は俺の元に戻らなかった。
どうでしたか?
中々進まず先の展開が気になるかもしれなせんが、自分も中々この先の展開が気になります。
(理由は決まっていないので)
次の投稿は日曜日の9月20日の午後9時〜11時(基本10時)の予定です。
今後ですが午後11時までに投稿してなければ、その日は無しでお願いします。
その後の予定は、一応後書きで書いている、その時の投稿ペースの予定です。
ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力や展開、サイドストーリーやキャラが欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。
送って頂いた物に関しては積極的に取り入れて行きたいと思っています。
ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。




