7話 戦闘と怠惰な娘
タイトル回収出来ました。
今回は前半が戦闘、後半がタイトル回収です。
多少無茶な設定になっていますがそこはお許しください。
それとあまり関係はありませんが黒田のステータスを高くしました。(でないと、主人公がよわくなる。)
まあ、特にかく楽しんでいただけると幸です。
俺は皆がいた反対側ハルパスドッグがいたルームの端っこに飛ばされていた。
ハルパスドッグがこっちに狙いをつけた。
「なっ!!やばい、助──」
「総員撤退!!横田が作ったスキを逃すな!!ダンジョンの出口はもうすぐだ!!急げ!!」
ああ、そうだ。
俺はこいつらの肉壁として連れて来られたんだ。
クッソあいつらから逃げる前に死んでたまるか。
何とかしてこいつから逃げないと。
そんな事を考えていると、声が聞こえてきた。
「急げ急げ!!ハルパスドッグは狙いをつけられると厄介だぞ。」
くそが!!
あいつら知っていて俺にハルパスドッグの狙いをつけさせやがったな!!
こっちにハルパスドッグがよって来る。
どうする、どうすれば、こいつの注意を俺からそらせる。
「おい、高木!!お前何やってんだ!!」
黒田の声が聞こえた、気がした。
だがそっちに気を向けるスキはない、ハルパスドッグは依然こちらによって来る。
あいつの頭の上から家具を落とせば意識をそらせるか?
それとも武器の方がいいか?
いや、武器のカードは予備の一枚しかないから使えない。
家具しかないか。
「そこの犬!!こっちを向け!!ウィンドブレット!!」
高木さんの声が聞こえたあとに、目の前のハルパスドッグの動きが止まり高木さんの方を見る。
そうか、高木さんは助けてくれるのか。
意外と嬉しいな。
だか、俺にはこんな事を思っている暇はなかった。
ヴァーテが兵士に支持を出す
「チッ。余計な事を。おい。ダンジョンの入口に続くこの道を土魔法で閉じろ。高木は置いていく。」
「はい。」
「「なっ!!」」
俺と高木さんから驚きの声が上がる。
ドンと高木さんが兵士に押されて俺達がいるルームに入って来てしまった。
そのスキに別の兵士が土魔法でルームのダンジョンの入口に繋がっている通路を閉じようとしていた。
閉じるスピードはそれ程速くないが俺は間に合わない。
すると黒田が
「おい。高木。横田を捨ててこっちに来い。そうすれば助けてやるぞ。」
「おいおい。そいつは捨てて行くと言ったぞ?」
「まあ、そう硬い事言うなよ。団長さん。高木が俺の彼女になるなら良いだろ。きちんと縛るからさ。」
ニヤリと笑い舌なめずりをしながら黒田が答えた。
「ふむ。それならいいだろう。」
「だそうだ。高木、どうする?」
高木さんは自身の体を隠しながら、
「誰があんたの彼女なんて!!お断りよ!!」
「チッ。そうかよ、ならここでそこのゴミと死ね。」
そう黒田が言うと通路が完全に閉まった。
ゴミかもう隠す気はないらしな。
駄目だこんな事を考えている場合じゃないだろ。
生きるために道を探せ。
生き残るための道を!!
ふう、冷静に判断するんだ。
こうなったら来た道を戻って別の道に行かないと。
俺も出し惜しみしてないで家具をさっさと使うべきだったかもな。
ハルパスドッグは魔法の当たりどころが良かったのかまだ、怯んでいる。
これなら。
「高木さん!!さっきの魔法まだ使える!?」
「使えるけど、詠唱の時間が必要だし、あと一回だけ!!それにあの犬をこっちに向ける事は出来ない!!」
「詠唱の時間は何秒!?あと一回使ってまだ動ける!?」
「動けるし5秒もあればいけるわ!!」
「5秒か。………分かった何とかして、5秒稼いであの犬を高木さんの方に向けるから魔法よろしく!!」
「え!?ちょと!?どうやって5秒も稼ぐのよ!!」
「いいから!!魔法詠唱して!!魔法を使ったら開いている方の通路に逃げてどっかに隠れていて!!それと高木さんの剣を貸して!!代わりに高木さんは俺の短剣を!!」
「わ、分かったわ!!」
詠唱完了まで5秒
ハルパスドッグが怯みから立ち直って俺達を警戒しながら近づいてくる。
あと少し早くこっちに来い。
ハルパスドッグと俺達の距離が1メートル程になった瞬間スキル発動!!
カード開放!!
ハルパスドッグの上から俺が最近まで使っていたベットが落ちてくる、若干早かったが問題ない。
今のやり取りで残り詠唱時間は3秒!!
ここからさらにカード操作ハルパスドッグの方にカードをやる。
ハルパスドッグはカード開放を警戒していてカードを避けながら近づいてくる。
カードは4枚しか操れないため一枚ずつ放ったのが悪かったのかすぐに突破してハルパスドッグが走ってくる。
もう手がない。
いや、一つあるか。
失敗すれば死ぬだろうが俺の考えが正しければ行けるはず。
武器を構えてハルパスドッグに突撃する。
「うおおおおおおおおお──────」
ハルパスドッグが俺に噛み付こうと、口を開けて迫ってくる。
ビンゴだ!!
「おりゃ────────」
俺はハルパスドッグの口の中に剣を縦に突き立てて高木さんの方に顔を向けさせる。
これで魔法詠唱完了!!
「ウィンドブレット!!」
俺は逃げ切れないと判断して犬の下に逃げて魔法をやり過ごす。
このスキに、犬の下から抜け出しながら言う。
「高木さん!!今の内に逃げて!!」
「!?でも!!」
「いいから早く!!」
「ッ!!絶対に後で文句を言うわよ!!」
「ああ!!言ってみろ!!言い返してやる!!」
高木さんは俺の言葉を聞いて通路の方に走って行った。
俺も走り出し通路にさしかかったところでハルパスドッグが復活。
ヤバイ追いつかれる!!
そう思った時にはもう遅かった。
背中に強い衝撃を感じたと思ったら俺の身体は宙に浮いていた。
そのまま壁にぶつかる。
「ガッ」
「ガルルル」
「ぐっ、何が」
恐らくハルパスドッグが体当りして俺をふっ飛ばしたのだろう。
くそ、このままじゃ死ぬ。
ヤバイ早く逃げないと、
そう思い地面をはって動く。
「ぐっ、この犬ころが」
だが、思い虚しくハルパスドッグに捕まる。
ハルパスドッグの方を見ると口を大きく開けているのが見えた。
(死んだ!!)
そう思って目を瞑ると突然横から声が聞こえた。
「ねえ君、僕を養ってよ。」
「へ?」
目を開けるとハルパスドッグは止まっていた。
俺はあまりにも場違いな発言に声がした方を見た。
すると見た目12、13歳ぐらいでショートヘアの黒髪黒目の少女が俺を覗き込んでいた。
「ねえねえ、僕を養ってくれる?」
「お、お前この状況を見てか──」
「養ってくれるなら助けてあげるよ〜?」
本当ならどうかしていると蹴っているだろうが、俺はこの提案を受け入れた。
「ッ!!分かった。養うから助けてくれ。」
「おっけ〜。じゃあ、こいつの頭に剣を突き刺して?」
「は?何を言って、」
「良いから〜生きたいなら早く突き刺して〜。」
「わ、分かった。」
グサッ
「!?」
確かにハルパスドッグは頭は柔らかくが弱点のためそこに一撃を入れれば簡単に倒せるが、実際にやるものは少ない。
何故なら、頭以外は硬く、目には刺さるが瞼は硬いため頭しか狙えない。
そして頭を狙うと狙う範囲が狭すぎて避けられる。
そして、頭以外では剣すら弾かれて弾かれたスキにハルパスドッグのエサになる。
なのに俺の剣は遅いのに避けられていない。
つまりこの少女が何かしたのか?
色々考えていると少女が俺に名前を聞いてきた。
「ねえ、君の名前は〜?」
「あ、ああ。俺は横田 流空だ。」
「分かった〜。じゃあ、リクって呼ぶね〜。」
「わ、分かった。それでお前は誰なんだ?」
「僕そんな事よりもお腹空いたな〜。ご飯食べさせてよ〜。」
「いや、ご飯って携帯食ならあるが。」
「え〜、それなら今はそれで良いよ。だから頂戴?」
「分かったよ。ほら。」
「ん〜、ありがとう〜。ずっと何も食べてなかったらお腹空いてたんだ〜。」
「そうなのか。なあ、実は一人探したいやつがいるんだが探してきて良いか?」
「え〜?良いけど〜、リクだけだとすぐに死んじゃうよ〜?」
「う、確かに。でも探す以外どうする事も出来ないだろ。」
「ねえ君、職業はカード使いで合ってる〜?」
「カード使い?いや、俺はカード使いだけど………」
「そんな訳ないでしょ〜。ほらステータス見せてよ〜。」
「………分かったよ。ほら。え?」
横田 流空 17歳
職業 カード使い
Lv.15
体力 113/113
魔力 113/113
攻撃 114+8(5+3)
魔攻 113
防御 114+8(5+3)
魔防 113
素早さ 113+2
スキル
カード制作Lv4 カード操作Lv3 カード開放Lv4 複製カードLv1(new) 言語理解LvMAX
何だこのステータス。
今の黒田のステータスは知らないが初期値なら超えてるぞ。
レベルとスキルレベルなら分かるがステータスが高すぎる。
確かレベルアップ時の最大倍率は1.5しかも1項目もあれば超優秀なんだぞ?
なのにこのステータス、全てが1.5倍になっている。
何故?
「やっぱりね〜。カード使いならカード開放が使えるからね。戦い方からしてカード使いだって分かったよ〜。しかも丁度複製カードが使えるようになってるね〜。」
とりあえず、俺は一番気になっている事を聞く。
「なあ、何でそんなに俺の職業に詳しいんだ?」
全ての職業を知っていそうな騎士団でさえ俺の職業をカード使いと言ったのに、本当かどうかは置いておいてこいつはカード使いと言った。
これは普通じゃないだろ。
「え〜?説明してもいいけど面倒くさいからまた今度ね〜。とにかく複製カードを僕に使ってみて〜。」
「後で答えてもらうからな。」
複製カード!!
ん?いつも通りすぐに出てくるかと思っていたが中々出来ない。
それに魔力がもう無いぞ。
頭が割れるように痛い。
頭痛に耐えながら待つこと一分。
やっとカードが出来上がった。
ん?このカードは!?
???? ???歳
職業 ??
体力 1000/1000
魔力 1000/1000
攻撃 1000/
魔攻 1000
防御 1000
魔防 1000
素早さ 1000
スキル
??LvMAX ?????LvMAX
このカードを見た瞬間体から軽くなる。
「なんだよこれ!?」
「ん〜?まあ、このぐらいなら大丈夫かな?ほら、このカードと僕を連れてその人を探して〜。」
「あ、ああ。分かっ──って!!ちょと待て!!『このカードと僕を連れてその人を探して』!?お前はここで待ってるんじゃないのかよ!?」
「え〜?ほらリクは僕を養ってくれるんでしょ〜?なら養う人を置いて行っちゃだめじゃん〜。」
「いや、それなら普通に歩けよ。」
「え〜、イヤだよ〜。面倒くさいから〜。」
「面倒くさいってお前な。」
「良いからほら、おぶって〜」
「はあ〜、このカードがあれば何とかなるか。ほら行くぞ。」
「おお〜。あ、でもそのカード多分冒険者ランクで言うとEランクよくてDランクだから出来るだけモンスターとの戦闘は避けてね〜」
「???このダンジョンはモンスターがC級からE級まで下がるんだろ?なら問題ないじゃないか。」
「違うよ〜。今このダンジョンにいるモンスターは全て適正な級に戻ってるから、もしかしたらイチコロ〜?あ、僕は外まで寝てるから〜。」
「ツ!!それを先に言え────!!」
「すうすう。」
「しかも寝るのが早え────!!」
そしてこんな俺の叫びと共にダンジョンからモンスターの叫び声が聞こえて来た。
「「「ヴォ──────」」」
「ヤベー!!急いで高木さんを見つけて脱出しないと!!」
随分と騷しい対面となったが、
それなこんなで俺は怠惰な娘を養う事になった。
主人公の初戦闘どうでしたか?
自分的には良くできのではと思っています。
次回ですが高木かんがハルパスドッグから逃げて隠れている所です。
あんまり主人公は出て来ないし文字数も今までで軍を抜いて少ないですが、お許しください。
ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、登場人物にこういう能力を付けて欲しいなど、何でも送って頂いて大丈夫です。
特にタイトルにある怠惰な娘の能力を募集中です。
タイトル回収は終わり?ましたが出来るだけ毎日投稿して行きたいと考えています。
最長でも1週間に1話は投稿しますので最後までお付き合い頂けると幸です。




