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国と勇者達に捨てられたカードマスターと大罪級に怠惰な娘から始まる絶対者討伐!!  作者: ロシキ
一章 勇者として呼ばれて使えずに捨てられたが怠惰な子を養う事になった
4/212

4話   いじめとスキルの有用性

0時更新予定でしたが、遅れてすいません。

3500文字と少し短いですが、お楽しみ頂けると幸いです

俺がこの城を出ようと決断した翌日の早朝。

護身術の訓練に参加する為に修練所に来ていた。

本当はこの城を出る為にこの大陸や、この国の事を知りたいから、図書館のような所に行きたいが強制と言われた為仕方なく来ていた。

俺以外のクラスメイト達は、護身術の訓練は強制ではなく、朝が早い為ほとんど来ない。

だが、2人程訓練に参加する為に来ていた。


1人は黒田だ。

正直顔も合わせたくないが、城から抜け出すと決めた以上変な態度を取って気取られない様にしなければならない。


もう1人はウチのクラスの学級委員長だ。

名前は高木たかぎ みこと、性格は真面目で、どんな事にも全力で取り組む。

身長は165cmくらいで、髪は黒髪で、髪型はストレートで肩ぐらいまであり、プロポーションは抜群だ。

ちなみに職業は指揮官だったらしい。


ちなみに黒田は、高木さんに惚れていて良い所を見せたいから朝早くから来ているのだろう。


はぁ、早く終わらないかな〜。

あんまり疲れたくないな〜。

始まる前からこんな事を考えていると、騎士団長ヴァーテが来た。


「それではこれより護身術の訓練を始める。横田は体力を作るために走り込みからだ。修練所の周りを50周するか倒れるまで走れ!!」




護身術の訓練が終わり、朝食を取るために食堂に来ていた。


「ああ。護身術の訓練、きつ過ぎ」


げんなりしながらつぶやいた。

まさか本当に50周するまで走らされるとは思わなかったな。

ああ。これが今日から毎日かもう嫌になってきた。

早く城を抜け出したい。


そんな事を考えながら朝食を取っていると、俺の前に誰かが座った。


「おいおい、先に朝食を食べ始めるなんてひどいじゃないか。」


そう言って座っていたのは黒田だった。

正直な所、コイツの本性を知ってしまったため出来れば関わりたくない。

かと言って急に黒田を遠ざければ怪しまれる。

だから俺は出来るだけ前と同じように話した。


「い、いや〜、ごめんごめん。護身術の訓練がハードでお腹空いちゃってさ。」


「あ〜、そういえばお前は始めに修練所を50周させられていたっけ?それなら、仕方ないな。でも次からはちゃんと待ってくれよ?」


「あ、ああ。分かったよ」


黒田に怪しまれないかと不安になりながら話していると、周りから視線を感じた。

周りを見渡すとクラスメイト達が、こっちを見ていてヒソヒソと話をしていた。


「おい、あれ見ろよ。横田だぜ。」


「一般職で低ステータスなのになんで黒田と朝食食べてるんだ?」


「黒田君に横田は釣り合わないのよ。部屋で食べればいいのに。」


等など色々と言われている。

とりあえず、早めに退散した方がよさそうだと判断し、残っている朝食を急いで食べて席を立つ。


「ごめん、ちょっとやりたい事があるから先行くぞ。」


「ん?食べるの早いな。分かった、また今度な〜。」


「ああ。また今度。」




部屋に戻る廊下


はあ。

黒田と話すときどーもぎこちなくなってる気がする。

どうしたものか。

そんな事を考えていると、後からクラスメイト達にに声をかけられた。


「おい横田。ちょとこっちに面貸せよ。」


「いや、この後やりたい事があるからちょと」


俺がそう言いながら横を通ろうとすると、


「良いからお前はこっちに来ればいいんだよ。」


クラスメイト達は俺の肩に手を回し強引に修練所に連れてこられた。

まだ朝食の時間なのもあり、修練所に人はいなかった。

修練所の真ん中までクラスメイト達に引っ張っられて行くと、クラスメイト達が聞いていた。


「お前、なんで黒田と飯食ってんだよ。」


「え、いや。その…」


「なんだよ。はっきりしろよ。」


「その、黒田が前に座ってきて…」


「何だと!!つまりお前は、黒田が戦闘職でステータスが高い俺達よりも一般職でステータスが低いお前を優先するって言いたいんだな?」


「はぁ?何を。」


「黙れ!!俺達に口答えするな!!」


そう言ってクラスメイト達は俺を殴って来た。

ああ、何で俺がこんな目に合わないと行けないんだ。

クソっ、俺に力があれば。

そんな事を考えながらクラスメイト達が殴るのをやめるのを待った。

しばらく殴られているとクラスメイト達は満足したのか、殴るのを止めて俺に言った。


「これからは黒田に近づくなよ。それと明日からも朝食が終わったらここに来い良いな。」


うつ伏せになって何も答えずにいると、髪を引っ張っられて顔を上げさせられた。


「い、い、な。」


まるでゴミを見る様な目で見られて、俺は頷くしか無かった。




横田の部屋


「何でアイツらはあんなに強いのに俺は弱いんだ。」


「ボコボコにされて体中痛いが仕方ない、とりあえずスキルの確認をしよう。なにせ昨日はすぐに寝てしまったし、実は何もしていないからな。」


俺が今使えるスキルはカード作成だけか。

やってみるか。

ちなみにスキルは言葉にして発動するタイプと頭で考えるだけで発動するタイプがあるが、カード使い系のスキルは後者だ。


カード制作!!

すると頭の中に、


(対象を選んで下さい)


ん?対象?

よく分からないがとりあえずハンカチにしとくか。

ハンカチを取り出して、選択っと。

体から力が抜けるような感覚がした後、目の前にはカードが出来ていた。

代わりにハンカチが消えていた。


「あれ、もしかして選んだ対象をカードして消費するとか?」


あのハンカチ地球から持って来たんだけど。

はぁ、何て不幸な。

カードを見てみるとハンカチと書いてあった。

??どういう事?

ハンカチを消費したのでは無く、中に入ったのか?

取り出せるのだろうか?

破ってみるか。

…………………硬い、破れないな。


「はあー、そう上手くは行かないか。そういえば、カード制作の時に体から力が抜けた感覚があったな。あれが魔力かな?」


ステータスプレートを見てみると


横田 流空   17歳

職業  カード使い

Lv.1


体力  5/5

魔力  4/5

攻撃  5

魔攻  5

防御  5

魔防  5

素早さ  5


スキル

カード制作1 カード操作1 カード開放1(new) 言語理解MAX



魔力は減って、スキルは増えていた。

そういえばヴァーテさん、もうヴァーテで良いか。

ヴァーテが職業系のスキルは手に入ると言っていたな。

カード開放が職業系のスキルという事か。

カード開放も試してみるか。


カード開放!!


今度はカードが無くなってハンカチが出て来た。


「あ〜、なるほどね。つまりカード制作でカードにしてカード開放でもとに戻すと。それにカード開放では、体から力が抜けた感覚が無かった。もしかすると………」


もしかしたら使えるかもと思い、俺はステータスプレートを確認する。


横田 流空  17歳

職業  カード使い

Lv.1


体力  5/5

魔力  4/5

攻撃  5

魔攻  5

防御  5

魔防  5

素早さ  5


スキル

カード制作1 カード操作1 カード開放1 言語理解MAX


やっぱり!!

カードから元に戻す時は魔力を使わないんだ!!

これなら持ち物をカードにしておいて、必要なときに元に戻せる。

とりあえず、他の物でも試してみるか。



色々と試した結果、カード制作、カード開放について分かった事がいくつがある。


1.カード制作の魔力は何をカードにするかによって変わる。


魔力消費は小物は1、小物以上の物や家具等は2 といった具合だ。

出来れば武器も試してみたかったが持っていなかったので諦めた。

ちなみに小物は片手で持てるものまでだった。


2.カード制作には制作可能枚数がある。


2枚カード制作をするとスキルを使おうとしても、発動しなかった。

まあ、もしかしたらLvが上がれば制作出来る枚数が増えるかもしれないが。


3.カード開放はどんなカードでも魔力を使わずに元に戻せる。


小物、家具等は魔力を使わずに元に戻せた。

武器は試せていないので分からないが、武器も魔力を使わずに元に戻せるのでは無いかと考えている。


4.俺がカード制作で作ったカードにはステータスがある。


まあ、これは頭が可笑しくなったのかと言われそうなので見て欲しい。


ハンカチ  

品質  普通


防御  1


まあ、ハンカチなのでステータスは低いがこれには驚いた。

何せこのカードを持った状態でカードにはステータスがあると自覚するとステータスが変わったのだ。

ステータスプレートを確認すると、このようになった。


横田 流空  17歳

職業  カード使い

Lv.1


体力  5/5

魔力  3/5

攻撃  5

魔攻  5

防御  5+1

魔防  5

素早さ  5


スキル

カード制作1 カード操作1 カード開放1 言語理解MAX


ただし、1項目に付き一つの効果しか得られなかった。

例えば、ハンカチ 防御1と靴 防御1 素早さ2の二枚を持つとステータスプレートはこうなる。


横田 流空  17歳

職業  カード使い

Lv.1


体力  5/5

魔力  3/5

攻撃  5

魔攻  5

防御  5+1

魔防  5

素早さ  5+2


スキル

カード制作1 カード操作1 カード開放1 言語理解MAX


つまり、足し算にはならずにカード単体の効果しか得られないと言う事だ。

まあ、ステータスが低い俺にはありがたいのだが。


「さて、もう魔力は残ってないから少しだるいけど図書館にでも行こうかな?と言うか本当はもっとはやく図書館に行く予定だったのにクラスメイト達だのスキルの検証だので遅れたな……いや、クラスメイトに会いたくないし少し早いけど昼食にするかな。」


ちなみに今の時間はお昼前になっていた。

図書館の場所は昨日、城を歩いている時に教えてもらっていたので知っていた。

ひとまず図書館に行く前にお昼を取ろうと食堂に行くのだった。

これから主人公は少しずつ強くなっていく予定です。

もし主人公にこんな能力を付けてほしいなどありましたら、コメント下さい。

明日も0時更新にはしようと思っていますが、書き溜めていないので遅れるかもしれまさません。

コメント、間違い、ここをこうした方が良いなど何でも送って頂いて大丈夫です。

これからもお付き合い頂けると幸いです。

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