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34話   イタズラとスキルの詳細

変更点があるのでお知らせします。

リク達の屋敷の立地が入って居なかったので入れました。

屋敷の立地は冒険者ギルドから10分ほどでそこそこ離れていない設定です。



当たり前ですが今回は完全に会話?と言うか『封印の螺旋』(前回までの舞台)の後の話ですね。

まあ前半のレネンスのイタズラが少し(大分?)長くなってしまいましたが、お許しください。

本文自体は何時もと同じくらいの分量です。


お楽しみいただけると幸です。

◇屋敷  朝(ダンジョン調査の翌日)


はぁ、最高に最悪の気分だ。

何故かって?

そんなの昨日のダンジョンでの戦闘のせいに決まってる。

因みに俺は殆ど戦闘して無いけどな。

だけどかなり怖かった?と言う何というか。

まあとにかく大変だったのだ。


「はぁ〜、このまま家でごろごろしていたい」


「それなら〜、このままごろごろしちゃう〜?」


ん?

今何処から声が聞こえた?

何か俺の下半身が、少し重い気がするが気のせいだな、きっと掛け布団が重いんだな。

俺は部屋を見回すが、特に誰が居る訳でもない。

『え?マジで何処から?』なんて思って俺が現実逃避していても、現実が変わる訳では無く。


「ばぁ〜、びっくりした〜?」 


俺の下半身がある場所から、レネンスが俺を驚かす様に出て来た。

いや、下半身に重みが有ったからそこまで驚いていないんだが、言わぬが花か?

とりあえず俺はレネンスに俺の上から退くように言う。


「レネンス、びっくりしたから退いてくれ。この状況は普通に不味い」


「ん〜?何が不味いの〜?」


レネンスが何も分かっていなさそうに言う。


「いやほら、この場面を誰かに見られたりしたら不味いだろ?」


「え〜?特に不味くないよ〜?」


駄目だな、レネンスを言葉では退けられない。

こうなったら実力行使か?

いやステータス差が9万近くあるのに、実力行使はムリだな。

それならどうやって退ける?


「リク〜、起きてる?」


外からグラニーの声がする。

ま、不味い。

この状況を見られる訳にはいかない。


「あ、ああ、起きてるよ。今着替えてるんだ。悪いけど入って来るなよ」


「ええ分かったわ。それよりレネンスがこっちに来なかった?朝起こしに行ったら居なくて」


俺はレネンスと顔を見合わせる。

するとレネンスは舌を出して「てへ」と言う効果音が付きそうな顔をした。

こいつ1回ゲンコツしとくか?

とりあえず、俺はグラニーに誤魔化しを言う。


「い、いや来てないぞ?尊の所に行ったんじゃないか?」


頼む!!

尊の方に行ってくれ!!


「いえそれは無いわよ?ミコトの方には、さっき行ったけど来てないって言ってたしね。それに今はミコトもレネンスを探してくれてるわよ?」


な・ん・だ・と!!


「本当にレネンスったら何処に行ったのかしら。あ、ミコト。どう?レネンスは居た?」


「いいえ、居なかったわよ?リクの所だと思って来たのだけど、違うの?」


ま、不味い!!

不味すぎる!!

このままだと、俺の部屋に入られて俺にロリコンのレッテルが貼られるのも時間の問題だ!!

何とかしなければ!!

俺がそう思い起き上がろうとすると、レネンスが俺を押さえつけていて起き上がれない。


俺がレネンスの方を見ると、凄いイタズラを思いついた時の子供の様な顔をしてニヤニヤしていた。

俺は直感で分かった。

今すぐにこいつを俺から引き剥がさなければ、大惨事(俺限定)が起こると。

俺は直感に従い、レネンスの拘束(押さえつけているだけ)から抜け出そうとするも意味は無く、レネンスがドアの向こうにまで聞こえるような声で言った。


「もう〜、リクは激しいな〜。え〜?このまま明日まで居たいって〜?仕方無いな〜」


こ、こいつ!!

確かに今は暴れているし、さっきはこのまま居たいと言ったけど!!

言ったけど、明日までとは言ってない!!

俺がそんな抗議?を心の中で叫んだ瞬間、


バン!!!!


ドアが吹っ飛んだ。

因みにベッドはドアと平行に有る為無事だ。

しかし俺が驚きのあまり吹っ飛んだドアを呆然と見たあと、「ギギギ」とドアが元々有った方を見ると『暴食』を発動させて黒い霧を纏っているグラニーと完全に目が据わって剣を抜いている尊が居た。


「「リク(流空)何か言い残す事は無い?」」


「え、え〜とあの、言い訳を聞いて貰っても良いですか?」


俺がそう言うと、グラニーの霧は更に濃くなり、尊は魔力を纏った(恐らく身体強化魔法)。


「言い訳ね〜。それならもう良いわよね?ミコト?」


「ええ、そうね。言い訳は要らないわよね〜?グラニー?」


「あ、あの」


「「問答無用よ!!このロリコンがーーーーー!!」





◇ギルド  


「何か朝の記憶が飛んでる気がするし、酷い目にもあった気がする」


俺がそう呟くと尊とグラニーが「ビクッ!!」と体を硬直させた。

その後2人は焦った様に言った。


「そ、そんな事よりもほら、今は昨日のクエストの詳しい報告でしょ?」


「え、ええ。『封印の螺旋』の調査報告をしないとね!!」


俺がジト目で2人を見ていると、ギルドマスターから催促が来た。


「ほれ、早く話せ。これは結構大事な報告だからな」


「はぁ、分かったよ」


そう言って、俺は今回のクエストの報告をした。

まあ罪系の職業の事とか、俺のスキル全般や尊の『命令』とか、大事な所は抜かしてるけどな。


とりあえず俺がギルドマスターに伝えた内容は大体3つだ。


1.冒険者達は『封印の螺旋』の第十五層に居た事。

これは本当の事だ。

因みに冒険者達は、自分達が行方不明になっているのを知らなかった。

これは多分嫉妬者(ジェネシー)のせいだろう。

俺達が『封印の螺旋』に来るよう仕向ける為に『封印の螺旋』に来た冒険者をクソ充(金髪イケメン)の様に操っていたのだろう。


2.クソ充が襲って来た事。

俺は操られたんだし言わなくても良いと思ったのだが、尊とレネンスとグラトニーが操られていても善人には悪事はさせられない、つまりクソ充は確実に善人では無いから突き出そうと言って聞かなかった為だ。

まあ、そのご愁傷さま?


3.クソ充の使っていた武器に洗脳効果が合った事、因みにグラトニーが喰った武器は、何とか吐き出して貰い真っ二つにしてから提出した。

これはギルドマスターも納得していた。

いや納得しちゃ駄目だろと俺は思ったが、何でもクソ充に恋人や婚約者を取られた人や逆に男の方(恋人や婚約者)からクソ充はどうだと勧められたりした人がかなりの数居たのだ。

この話はギルドマスターの耳にまで伝わり、俺達がギルドでクソ充に絡まれる前から調査はしていたらしい。

因みに今回の事で尻尾を掴むと意気込んで居た所に、俺達が証拠の武器を真っ二つにして持って来た為、調査は事実確認に変わっている。


クソ充が嫉妬者(ジェネシー)に変わった事はギルドには伝えて居ない。

まあ罪系の職業とか言っても信じて貰えないだろうし、信じて貰っても普通の人間じゃ敵わないからな。


その後は今回の報酬等を貰ってから屋敷に帰った。




◇屋敷  夕方


俺達がギルドから帰りリビングで雑談(だらだらとも言う)をしていると、唐突にレネンスが聞いてきた。


「そう言えば〜、ダンジョンで金髪の相手した時の〜、ミコトの『命令』の時間ちょと長かったよね〜?スキルレベル上ったの〜?」


こいつは『封印の螺旋』でミコトの『命令』を検証していた時何を見ていたのだろうか。

俺達3人が呆れた顔をしているのに気が付いたのか、レネンスは慌てて弁明?する。


「い、いや〜。あの時は疲れが溜まっててさ〜。その〜、仕方無いよね〜?」


とりあえず俺は、レネンスの後ろに回り頭をぐりぐりする。


「リ、リク痛いよ〜。止めて〜」


「はぁ、とりあえず検証した理由と分かった事を説明してやる」


その後俺はレネンスに検証した理由と分かった事を教えてやる。

因みに検証した理由は尊のスキルに何処まで出来るか確認する為だ。

尊のスキルは『相手をスキルレベル×1秒の間縛る事が出来る』と言う物だ。

だが今までは相手の動きしか縛った事が無かった。

だから相手の魔力を縛れるか、正確に言うと操れるかを試したのだ。


次に試して分かった事だが、分かった事は2つあった。


1.尊のスキルは魔力も縛る事が出来る、しかし相手の動きと魔力を同時に縛る事は出来ない。

例えば、尊が動きを縛ろうと『私の前に居るやつは動くな』と命令するとすると、相手は動けはしないが魔力(魔法)は放つ事が出来る。

逆に尊が魔力を縛ろうと『私の前に居るやつの魔力は霧散し続けろ』と命令すれば、相手は動けはするが魔力(魔法)は使えない。

まあ動きと魔力両方縛れたら強すぎるからな。

いやもしかしたら思い付かないだけで、言葉を工夫すれば両方縛れるようになるかもな。


2.命令は内容が細かくなればなる程、長くなればなる程、強くそして若干だが長くなる。

これはいい意味で予想外だった。

スキル検証の時、始め尊は俺の魔法(尊のカード装備時の風魔法)を消そうとして『魔力は消えろ』と言った。

しかし周りの魔力(ダンジョンに漂っている魔力は、ダンジョンを明るくしている為、具現化している)と俺の魔力が消えた。

これは不味いと思い今度は命令をもっと正確に『リクの魔力は消えろ』と言った。

これは魔力は消えたが、次の瞬間にはすぐに使えるようになった。

流石に短すぎると今度は『リクの魔力は霧散し続けろ』と言うと5秒間、魔力(魔法)が使えなかった。

だが驚いた事に魔力(魔法)が5秒間使えなかったのだ、人に使う場合は『スキルレベル×1秒−1秒』だったのにだ。

因みに尊の『命令』のスキルレベルは5なので魔力を縛れるのは本来は4秒だ。

なので何か今までと違うかと頭を捻るとグラニーが「言ってる文字量じゃないかしら?」の一言で、今度は『私の前に居る奴の魔力は霧散し続けろ』と言うと6秒間は無理だったが5秒間以上(正確には分からないが、5秒間よりは多かった為)は縛れた。 

まあ詳しい条件はまだ分からないから、更に検証する必要があるだろう。


俺が『命令』の詳しい説明し終わる頃には夜になっていた。


「グラニー、そろそろ夕食の準備でもしましょう」


尊が良い時間になったのでそう言う(ウチの食卓は尊とグラニーが担当している)と、グラニーが手を上げる。


「あ、それなら今日は外で食べない?」


「ん?良いけどどうして?」


「だってこの街に私が来てからだけど、この街の料理1つも食べてないのよ?尊の料理は日本の味がして美味しいけど、どうせなら今の大陸の食文化が何処まで進んだのか知りたいのよ」


「あ〜、なるほどね。私も城ではこの世界の料理を食べたけどアレが基準じゃ無いものね。流空、そういう訳で今日は外食で良い?」


「俺的には良いけど、また何か厄介な事に巻き込まれる気がするんだが」


俺が不安を口にするとグラニーが否定をする。


「それはリクの自意識過剰よ。さぁ、街に行くわよ〜、おおーー!!」


今なんかフラグが立った気がするけど、まぁたまには良いか。

何も起こりません様に。

どうでしたか?

まあもう次の展開は予想できてしまいますよね。

さて次の投稿は2日語の4月17日の午後9時から午後10時の間の予定です。

多分書けると思いますが、ちょと遅れるかもです。


ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力が欲しい、こういう展開やサイドストーリーが欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。

送って頂いたものに関しては積極的に取り入れて行きたいと思って居ますのでよろしくお願いします。

ゆっくりと進んで行きますが応援のほどよろしくお願いします。

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