2話 職業とステータス
何とか書き終わりましたー。
かなり短くなってしまいました。ごめんなさい
頑張って次は2つ出すか長くします。
クラスの皆が勇者としてこのローティアを救うと決意したあと、色々と整理をしたいだろうからと、夕食の時間と明日の予定を説明して、解散になった。
今は夕食も終わりクラス40人分用意された部屋は一人部屋にしては広々としていた。
多分日本で言えば今は7時くらいだろうか?
まだ眠くはないし何かしようかな?
なんてくだらない事を考えていると
コンコン
「はい、どうぞ。」
入室を許可する。
「横田入るぞー」
「ん?黒田じゃないか。どうしたんだ?」
そこにいたのは、俺の友人の黒田だった。
「ちょっとお前と話したくてな。王様と話したあとは話してなかっだろ?」
「あ〜、そうだな〜。なんかお前皆に囲まれてたもんな〜。」
そう、黒田は城の人からは一番話が通じやすい。
クラスメイトからはこんな状況でも、迷わず行動できると、頼りにされて囲まれていたのだ。
「お前は聞いたか?明日から戦闘訓練だってさ。」
「もちろん聞いていたさ。というか明日の予定はクラス全員いる所で話しただろ?」
「そういえば、そうだったな。」
黒田がうつ向きながら言う。
「?」
俺が疑問に思うのも仕方が無い。
何故なら黒田はいつもうつ向いて話さない、人間前を向いて話さないといけないと言うのが黒田の信念だからだ。
「どうしたんだよ。黒田らしくない。」
黒田はうつ向いたまま少し黙っていた。
「俺、実は怖いんだ。」
「怖い?」
俺は黒田が一番始めに勇者として世界を救うと決意したため、実は怖い、と言うのを聞いた時驚いた。
だが同時に何だかこの言葉が本音のような気がした。
「ああ、正直職業やステータス、モンスターなんて話をされてもピンとこないし、たった7体だけで数十もの国を滅ぼした、なんて聞いたら普通怖いだろ?」
「確かにな。でもならどうして一番始めに勇者としてこの世界を救うって言ったんだよ。少し考えたが無理だの、皆で相談したがやっぱり無理だの、断れる口実はいくらでもあるだろ?」
「確かにそう言うことも出来たかもな。」
「なら」
「でも、俺達が断ったらこの世界の人が困るだろ?」
俺はほんとに黒田は優しいと思った。
「それならさ、黒田は結局どうしたいんだ?」
「」
「俺は黒田なら勇者としてこの世界を救うにしても、断るにしても、悩むし苦しむと思うんだ。だからさどうせキツイなら黒田自身が選んだ方がいいじゃん。」
「ならお前は、俺が今から勇者をやらないって言っても受け入れるのか?」
「ああ、もちろん。」
「ッ………………決めた」
「ああ、どうするんだ?」
「勇者としてこの世界を救ってみせる」
「おう、なら俺も俺に出来る限りでお前を助ける。」
「おいおい、目的違くないか?」
黒田が笑いながら聞いてきた。
「いやいや、黒田が世界を救うなら黒田を手伝えば世界を救えるじゃん。」
俺も笑いながら答えた。
黒田が部屋を出る時に笑いながら言った。
「なあ、横田。二人で生きて帰ろうな。」
黒田に言われると少しむず痒かったが、
「全く何が二人で生きて帰ろうなだよ。当たり前だろ。」
そう答えた。
翌日 修練所
今日は朝から修練所で職業とステータスの確認が行われる。
そのため、学校のグラウンドよりは小さいが体育館よりは大きいこの場所にクラスメイト達、そして作業する兵士達で溢れていた。
暫くそんな状態の修練所を眺めていると、ガタイや鎧、武器等で他の兵士より位が上なのだろうと思われる、人が出てきた。
「えー、私はアルガス王国第1騎士団で騎士団長を努めている、ヴァーテ・キークスだ。
今日より君達勇者には、厳しく稽古を付けいいくのでよろしく。」
「「「よろしくお願いします!!」」」
「ではこれより職業とステータスの確認作業に入る。まずは諸君にステータスプレートを渡そう。これは職業とステータスが同時に確認出来る優れものだ。」
「職業は主に前衛職、後衛職、一般職の3つに分類される。まあ、君達は勇者だからな、前衛職か後衛職が必ず一つは出るだろう。なる事ができる職業が、複数出た場合は私か近くの兵士に話を聞いて何にするか決めるといい。」
「次にステータスだが人間族の初期値の平均値はオール10だ。だが、君達は勇者だ。おそらくは最低でも3倍、もしかすれば十数倍にもなるかも知れないな。ちなみにステータスはレベルが上がるごとに上がる。だが初期値が高ければ高いほど、上がり幅も大きくなるからな。初期値は出来るだけ大きい方がいい。」
「最後に職業によってスキルが出現する。それぞれその職業にあった強力な技であるが、デメリットがあるものもあるため、出現したスキルは報告してくれ。」
「さて、少し長くなってしまったが早速職業とステータスの確認だ。ステータスプレートは登録の時に血を一滴垂らせばその後は自動で更新してくれるぞ。」
周りから楽しそうな声が上がる。
そりゃあ、職業だのステータスだの今まで実感が、無かったが異世界に来た実感を得られるのだ。
興奮するのは仕方ないことだろう。
だが、俺は冷や汗をかいていた。
何故なら………
「す、ステータスオール5」
確かに運動はあまり得意ではないが、得意ではないが。
ステータスオール5はアルガス王国の一般人の初期値の初期値の半分だ。
既に嫌な予感があるが、もしかしたらそういう職業があるのかもしれない。
希望を持って職業の欄を見る。
俺は地面に膝をついた。
その理由は………
「しょ、職業、カード使い」
読んで頂きありがとうございます。
次の話はステータスプレートを出そうと思います。書きだめはしてないので不定期にはなりますが、タイトルの回収までは2日に一つは出せるようにしますのでよろしくお願いします。
回収後も周一では出せるようにします。
ご感想、間違い等、何でもいいのでコメント待ってまーす。