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160話   日本での振る舞い

今日は何とか間に合いました。

最近は週ニ投稿出来ていない週が多かったので、今週は出来る様に頑張ります。


そんな自分のやる気?は置いておいて、今日はかなり端折って進めました。

色々と抜けていたり、よく分からない点がある可能性が高いので、その場合は感想等でご質問下さい。


それで本編です。

お楽しみ頂けると幸いです。

◇流空視点


1層で【ナンバーズ】と対した後、『転移』させられたと思ったら、いきなりモンスターに囲まれてるわ、そのモンスター共に元々囲まれてた奴らを守りながら戦うハメになるわを、なんとか乗り切ったのにSS級モンスターに分類させる様なモンスターが出て来るわ、やっと脱出出来る様になったと思ったら、再びいきなり『転移』とか無いわ。


そんな事を思った俺は周りに居る人が困惑やら好奇心やらで、こちらを見てくるのを一切無視して、ため息をついた。


「はぁ〜、展開がクソだな」


俺がそう言ってため息を付きながら周りを確認していた。

どうやら俺がいる場所は建物の中で、建物自体はコンクリートで出来ているが、内装は冒険者ギルドの内装に近く、その内装自体は軽く3倍はあるだろうと思う程には大きくした感じに感じた。


俺が周りを確認して居ると、周りのざわめきが大きくなり、そのざわめきの声が聞こえて来た。


「おいおい、あの()()()『歌姫』の花宮ちゃんじゃないか?確か、さっきまで流れてた生放送で21層に居なかったか?」


「だよな?それに名前は分からんけど、あの状況から犠牲者を出さずに、その場に居た全員を守ってた奴も一緒だそ」


「え?それなら、他の人は?もしかして、あの後に更にヤバいモンスターが出たとか?」


そんなざわめきが、俺の周りで起こっていた。

俺は「『歌姫』の花宮ちゃん」という単語が聞こえたので、「『歌姫』って呼ばれるのか?」と考えながらも、周囲を見渡した。

すると、俺の背中の方(すぐ後ろ)に花宮さんが居た。


俺がその花宮さんに声をかけようとした所で、ざわめきを掻き消す大きな声が響いて来た。


「おら、お前ら!!何時まで、ここでうだうだとやってるつもりだ!?さっさとダンジョンにでも潜って、モンスターを狩って来い!!」


その大きな声を聞いた俺の周りの人達は「ビクー」と体を反応させて、あっと言う間に逃げる様に散って行った。

俺はその行動の早さに驚きつつ、大きな声が聞こえて来た方を見た。


すると、いかにも「筋肉ムキムキの中年親父」ですと言った感じのスーツを着た人が、カウンターから出て来ていた。

その他のカウンターには受付さんなのか、若い女性や若い男性が座って耳を抑えていた。

俺はその光景を見て「多分、さっきの大きな声を間近で聞いたから耳がキーンとしてるんだろうなと思っていると、「筋肉ムキムキの中年親父」の様な感じの人がこちらに話しかけてきた。


「おう、お前か?川白 聖とダンジョン部隊のピンチを救った奴ってのは」


俺は戸惑いながらも「筋肉ムキムキの中年親父」の様な人に答えた。


「え、ええ、多分そうですけど、あなたは?」


俺がそう聞くと「筋肉ムキムキの中年親父」の様な人は、軽快に笑いながら言った。


「ああ、まずは自己紹介をしないとな。俺は上崎(かみざき) 茂雄(しげお)だ。ここダンジョン探索者協会、『東京ダンジョン』支部支部長をやっている。よろしくな?」


そう言って上崎さんは俺に握手を求めてきた。

俺はその握手に応じながら、自己紹介をした。


「よろしくおねがいします、上崎さん。俺は横田 流空って言います。高校2年生、だと思います?」


俺がそう自己紹介すると、上崎さんは笑いながら言った。


「あはは、自分の事を『高校2年生、だと思います?』なんて言う奴が居るとはな。まあ、『聖女』と同じ様な状況じゃあ、仕方ないな。


とりあえず、詳しい話がしたいから奥に来てくれ。ほら『歌姫』、あんたもだ」




◇自衛隊ダンジョン部隊 荒川区基地 応接室


俺は今、自衛隊ダンジョン部隊の荒川区基地の応接室に千葉さんや生酒さん、川白さんと一緒に座って、ダンジョン部隊の隊長と対面していた。

俺はなんでこんな状況になってるんだと遠い目をして、こうなった訳を思い出していた。


上崎さんに自己紹介をした後、俺と花宮さんは上崎さんに奥に連れて行かれ、大体の説明を受けた(花宮さんは殆ど知っている事だったので、俺が聞いばかりだったが)。


まず、俺が出た場所は『東京ダンジョン』支部の中でも唯一、一般に公開されている『江戸川区出入り口』と呼ばれる、ダンジョン探索者協会『江戸川支部』の1階だった。


次に『ダンジョン探索者協会』の内容は、ほぼ向こうの世界の冒険者ギルドと同じだった。

ダンジョン探索で得たドロップアイテムや魔石、極たまに落ちる魔導書等の買い取りや、買い取った物の販売等も行っているという。


そして『ほぼ』というのは、こちらの『ダンジョン探索者協会』にはステータスプレートが無い代わりに、『系統検査』という総合戦闘力と自分がどの様な職業が向いているか(この場合は剣士や魔法使い、僧侶等の感じの職業が出るらしい)が、測れる見た目が占いの水晶の様な物を開発したらしい。


その『系統検査』に伴い、『探索者ランクカード』という物も発行しているのだとか。

探索者ランクはGからSまでで、強さだけで上がれるのはCまでらしい。

そこからは人間性も考慮させるので、B以上の探索者は人格者+強さを持っているのだとか。

因みに川白さんが所属していた勇者パーティーのリーダーはAランクだったらしいが、今回の件でCまで落とす事が決まったらしい。


そして、『探索者ランクカード』はキャッシュカードの機能こそ付いていないが、ダンジョン関係の施設なら、ランクに応じて優先的に入る事が出来るそうだ。


他にも色々と聞いた事があるのだが、その中でも特におかしかった事が一つだけあった。


それは俺が花宮さん達を守りながら戦闘していた映像がライブで放映されていたのだとか。

政府も放映した局も、花宮さん達がピンチになった時点で放映を止めようとしたらしいが、放映していた全ての電波が乗っ取られていたらしく放映を止める事が出来なかったらしい。


詳しい原因は調査中との事らしいが、調査が始まったばかり(調査開始から2時間経ってないらしい)なので、調査機関から「テレビ局の人間で無ければ知らないとは思うが、当事者達にあったら、何か心当たりが無いか確認して欲しい」と言われて、上崎さんが俺を呼びに来たのだとか。


あ、上崎さんが俺が居る事を知ったのは、ダンジョン探索者協会の1階職員の人が、「さっきまでテレビに出てた人が一階に居ます!!」と駆け込んだかららしい。


俺は上崎さんに「心当たりは無い」と答えた。

しかし、心当たりが無い事も無い。

まあ、俺の心当たりがあんな事をする理由が思い浮かばないので、可能性は低いとは思うが、そして、その俺の心当たりとは【ナンバーズ】の事だ。

【ナンバーズ】なら電波ジャックくらいなら簡単にやってのけるだろう。


これを言わなかったのは、ダンジョン脱出後に送られて来たメールの内容が理由だ。

そのメールがこちら。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

禁止事項

1、基本的な(【ナンバーズ】が自ら【ナンバーズ】を知らない人間の前に現れる)機会を除き、【ナンバーズ】の存在を知られない事。


2、1ヶ月に2つはダンジョンを完全攻略(ダンジョンコア破壊)をする事


3、向こうの世界との連絡は必要時を除いて行わない事


4、3年以内に『3大ダンジョン』全てを攻略する事




推奨事項


1、その世界のお前自身とその家族に接触しない事


2、その世界での元クラスメイトに接触しない事


3、出来るだけ早く『3大ダンジョン』全てを攻略する事


別途、禁止事項又は推奨事項が増えた場合は、メールを送る可能性あり

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


といった感じのメールが送られて来た。

それでメールの禁止事項の1が、「【ナンバーズ】が目の前に現れた時以外の場面で【ナンバーズ】の存在を気取られてはならない」という文があった為に、言わなかった。


そして、上崎さんが説明出来る箇所を一通り説明してもらった所で、生酒さんが来た。

俺は生酒さんを見て、「俺だけ変な場所に『転移』させられたのか?」と思っていると、生酒さんが疲れた様な表情をしながら、俺に言った。


「生きてたな。急に飛ばされた後に、お前だけ居なかったから千葉と川白が騒いで大変だったんだぞ。たまたま、ダンジョン攻略の生放送を見なければ、もっかいダンジョンに突撃させられる所だった」


俺はそんな疲れた様な表情の生酒さんに苦笑いしながら言った。


「あ〜、お疲れ様でした、でいいんですかね?と言うか、生酒さんはどうしてここに?」


と俺が聞くと、生酒さんは俺を見ながらため息をつき言った。


「ダンジョン部隊の隊長に川白がお前の話をして、お前の強さを千葉と生放送で知った隊長がお前を基地に避難させたらどうかってな」


俺が生酒さんの話に首を傾げると、生酒さんは再びため息を付きながら言って来た。


「お前、自分の凄さが分かってないぞ。本来ならあれだけの数のモンスターに囲まれたら、絶対に死傷者が出る。と言うか、殆ど全滅が決まった様な物だ。


そんな状態から死者を出さないだけでなく、怪我人も出さなかったんだ。お前の価値は相当に高い。


その上で、お前は川白と同じ異世界から来た人間だ。この話はまだ広がってないが、いずれは広まる筈だ。その前に川白も居るダンジョン部隊で衣食住とダンジョン部隊が全面に出る事を引き換えに、もしもの時にお前に力を貸してもらおうって事だな」


俺はこの話を聞いて、川白さんが勇者パーティーに無理矢理合流(多分)されられていた事を思い出した。

俺がその事を生酒さんに聞くと、生酒さんは苦い顔をしながら言った。


「それはダンジョン部隊新設を嫌った政治家の仕業だな。しかも、その件で叩かれても良い様に準備してる上に、ダンジョン部隊では手が出しづらい相手だ。


だがお前が勇者パーティーを抜いてさえくれれば、川白を正式に俺達の部隊に引き込む事も出来る。もちろん、川白にもお前にも無理強いはしないから、ひとまず俺と一緒に来てくれないか?」


生酒さんが真剣な顔でそう言ったので、俺は少し悩んだが生酒さんに付いていくことにした。

どうでしたか?

書いている途中で寝落ちしてしまったので、分かりづらかっりするかもしれませんが、お許し頂けると幸いです。

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