表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国と勇者達に捨てられたカードマスターと大罪級に怠惰な娘から始まる絶対者討伐!!  作者: ロシキ
一章 勇者として呼ばれて使えずに捨てられたが怠惰な子を養う事になった
16/212

15話   テンプレ中編

とりあえず俺がギルドマスターを睨んでいると、ギルドマスターは俺の視線に気づいたのか俺達に話しかけてきた。


「おいおい、そう睨むなって。勝ったら色々と優遇してやるからさ。」


う〜ん、決闘は嫌だが優遇かどんな物かは分からないが貰えるなら貰った方が良いか。

とりあえず2人にも聞くか。


「はあ〜。尊、レネンス、決闘ギルドマスターが勝手に受けちゃたけど良いかな?嫌なら辞退するけど。」


「いいえアイツらをぶっ飛ばせるなら何でも良いわ。」


うわ〜尊かなりイライラしてるな。

まああの冒険者の視線はかなりあからさまだったし触ろうとしたからな。


「僕はどっちでも良いけど〜参加はしないからね〜」


レネンスはそう言うだろうと思った。

レネンスが参加しないなら俺達の2人か。


尊は1人でもやりそうな雰囲気だな。

仕方ない。


「ギルドマスター、決闘には俺と尊が参加するよ。」


「分かった。決闘を受けてくれて感謝するぞ。」


「よく言うよ。俺に決闘を受ける以外の選択肢を無くしておいて。」


「とりあえず冒険者証は貰ったし街の外に出ていいんだろ?」


「ああ。勿論だが、どうしてだ?」


「街の外でスキルの検証とか色々とやりたい事があるの。本当なら明日からゆっくりとやるつもりだったのに、ギルドマスターが煽って決闘になったから早めに確認するんだよ。」


「ああ、そう言う事か。クエストの方はどうする?」


「ん〜そうだな。とりあえずは受けないでおく。」


「そうか、じゃあ後はプロテスベアとトップベアの買取金だけだな。」


「そういえばまだだったな。幾らになったんだ?」


「トップベア17匹分の魔石と15匹分の素材で31万ゴールド、プロテスベアの魔石と素材で1000万ゴールドだ。」


「は!?」


「お〜、1000万ゴールドか〜。やったね〜。」


「「「「「!?」」」」」


俺は固まり、レネンスは喜び、俺達の話を聞いていたであろう冒険者達は驚いて入る。


1000万ゴールド!?

待てよ、おかしくないか?

トップベア一匹(魔石込み)で1万ゴールドで、魔石1つを5000ゴールドだとして、プロテスベアで1000万ゴールド!?


「お、おい待てよ。何で1000万ゴールドにもなる!?」


「ん?当たり前だろ。プロテスベアは300年に一度程しか生まれない。つまり希少価値が高い。首を落としただけの綺麗な状態なら2000万ゴールドかそれ以上になったんだけどな。」


な、なるほど。

言われてみればそうだな。


て言うか1000万ゴールドって日本円で言うといくらだっけ?

え〜と1ゴールドが10円だから1億か。


いきなり大金が転がり込んで来た。

とりあえず出来るだけ節約しよう。


尊は日本円に換算できていないのか、キョトンとしていて周りについて行けていなかった。


「ねえ流空。1000万ゴールドって日本円でいくら?」


どうやら本当に日本円に換算出来ていなかったらしい。

そんな尊には後でこの世界の常識を教えるとして、周りには聞こえないように注意をはらいながらこの世界のお金の価値を教える。


「1000万ゴールドは日本円で1億だ。」


「え!?本当に!?」


コクリと俺は頷く。

尊はプロテスベアのあまりの額に目を回している。

因みに俺も目が回りそうだ。


ギルドマスターがそんな俺達を見かねて声をかけてくる。


「おいお前達。明日の決闘の為に街の外に行って、スキルの確認するとか言ってなかったか?」


「はっ!そうだった。受付さん、買取額をください。」


「は、はい分かりました。けど大丈夫ですか?なんか足が震えてますけど、」


そりゃあいきなり1億渡されてもな。

俺は高校生だったからな。

まあここは見栄をはろう。


「大丈夫、問題ない、はず。早くスキルの確認に行きたいから買取額をください。」


「分かりました。それではどうぞ。」


「ありがとうございます。」


ふう〜やっと本来の目的に戻ったな。


「じゃあ街の外でスキルの確認に行くぞー。」


「え〜、面倒くさい〜。」


「いいから。ほら行くぞ。」


と俺はレネンスの手を引っ張ってギルドの入り口まで行く。


「は〜い。でも尊はいいの〜?」


「は?尊?」


ギルドの入り口から受付辺りを見ると尊が固まっていた。


「1億、1億って、あわわわわ」


とか言って目が回っていた。

なんか尊を見てると落ち着くな。

自分より慌ててる奴を見ると落ち着くとか言うアレか。


「ねえ〜。ミコトは放置でいいの〜?」


「はっ、そうだった。」


俺は急いで尊に近づき、尊の前で手を振り、尊を正気に戻す。


「お〜い尊〜。大丈夫か?」


「あわわわわ」


駄目だこりゃ。

ってそうじゃない!


「尊!!戻って来い!!」




街の外


「ごめんなさい、流空。」


何故尊がこんな事を言ってるのかと言うと、尊はゴールドの価値が分かった途端動かなくなったのだ。

具体的に言うと1時間程ギルドで固まっていた。


「良いって良いって。俺も混乱してたからさ。それに尊が固まってたお陰でレネンスがステータスプレート持ってないの思い出して、レネンスのステータスプレートを貰えたんだからさ。」


そう、今までレネンスはステータスプレートを持っていなかった。

そのせいで複製カードが複製した人のどのくらいのステータスなのか分からなかったのだ。


「とりあえずステータスを見せてくれない?俺のも見せるからさ。」


「なるほど、どれくらいのステータスになったのか見るのね。」


「そうそう。」


この機会にレネンスのも見てみよう。


「レネンスもね。」


「は〜い。」


よし来た。


「じゃあ最初は俺からね。」


横田 流空  17歳

職業  カード使い

Lv.25


体力  7688/7688

魔力  7688/7688

攻撃  7760+8(5+3)

魔攻  7688

防御  7760+8(5+3)

魔防  7688

素早さ  7706+2


スキル

カード制作Lv5 カード操作Lv4 カード開放Lv5  複製カードLv1 言語理解LvMAX


我ながら凄いな。

まあ他の人は尊しか知らないから何とも言えないけど。

複製カードのレベル上がんないな。

まあ他が上がってるから良いけど。


「お〜、リク凄〜い。」


「うわ〜凄いわね。これならアレを超えてるんじゃない?」


「アレ?」


「黒田の事よ。」


あ〜なるほどね。

そういえば黒田は他のクラスメイト達と同じDランクじゃなくてCランクだったな。


「黒田ってどのくらいのステータスだったんだ?」


「さあ。でもダンジョン前に聞いた限りだとレベル50は超えてて、ステータスも、軒並み6000は超えてると思うわよ?」


「え、一週間でそんなにレベルが上がったの?」


「ええ。私はどちらかと言えば前線で戦うんじゃなくて後方で指示を出す職業だったからレベル上げをそこまでさせて貰えなかったのよ。それに勇者達にはステータス増強アイテムが配られてたから。」


ステータス増強アイテム!?

何それ聞いたことない。


「あれ?知らない?何でも冒険者のBランク以上や騎士団で言えば隊長クラスなら普通に持っているらしいけど。」


「ん?でも前見たときには尊のステータスは変に上がってなかったよね?」


「ええ。私には配られなかったもの。『指揮官のステータス増強アイテムは貴重な為、今準備しているところですのでお待ちください。』とか言われてね。」


そうなんだ。

それなら俺のステータス増強アイテムもあるかな?


「あ、それなら尊はステータス増強アイテムもって無いんだよね?」


「ええ。持ってないわよ?」


「それならステータス増強アイテムの値段次第だけど、見つけたら買おうか。」


「え!?良いの!?あ、でも高いと思うわよ?」


「良いって1000万ゴールドも手に入ったんだし。まああんまりにも高かったら見送るかもだけど。」


「それは当然よ。1000万ゴールドとはいえ出来るだけ節約しないと。」


「そうだ。尊はレネンスの複製カード持っといてよ。」


「え?良いの?」


「うん。今は尊の方がステータスは低いし、俺は昨日作った尊の複製カードを持つことにするよ。」


「分かったわ。ありがとう。さて話がそれたけどこれが今の私のステータスよ。」


高木 尊  17歳

職業  指揮官

Lv.26


体力  3080/3080  (1.4倍)+1000

魔力  3067/3067 (1.4倍)+1000

攻撃  2962   (1.2倍)+1000

魔攻  3046  (1.4倍)+1000

防御  2962   (1.2倍)+1000

魔防  2973 (1.2倍)+1000

素早さ  3046 (1.4倍)+1000


スキル

命令Lv5 剣術Lv3 指示Lv1 風魔法Lv3 交渉Lv1 アイテムボックスLv5 言語理解LvMAX



何か俺のステータス見た後だから低く感じる。

でもこれぐらいのステータスならがDランクでも通じる筈。


「ん〜。何か低く感じるわね。」


「そうだね〜。でもDランクならこれで十分じゃ無い?」


「それでも流空に追いついてみせるわ。」


そんなに張りきらなくても良いんだけどな。

まあ良いけど。


「さて次はレネンス。お前だぞ。」


「は〜い。これが僕のステータスだよ〜。」


レネンス  ???歳

職業  ??    

Lv.???


体力  ??????/??????

魔力  ??????/??????

攻撃  ??????

魔攻  ??????

防御  ??????

魔防  ??????

素早さ ??????


スキル

???LvMAX ???LvMAX ?????LvMAX


「「は!?」」


何だこのステータス。

詳細が一切分からない。


「どういう事だよこれ。」


とりあえず一番知ってそうなレネンスに聞く。


「……ん〜。僕分かんない〜。」


「はあ。仕方ない。とりあえずレネンスは尊と同じ位のステータスだと考えておこう。」


「そ、そうね。」


と、ここで尊が名案を思いつく。


「そうだ。複製カードがあるなら私のと見比べればどのくらいのステータスが予想出来るんじゃない?」


「それだ!!それじゃあ早速尊の複製カードを拝見。」


高木 尊  17歳

職業  指揮官

Lv.26


体力  308/308

魔力  307/307

攻撃  296

魔攻  305

防御  296

魔防  297

素早さ  305


スキル

命令Lv2 剣術Lv1 指示Lv1 風魔法Lv1 交渉Lv1  アイテムボックスLv2 言語理解Lv5


ステータスは10分の1になってスキルは元のスキルレベルの半分位になってる。


「複製カードのステータスが10分の1になるならレネンスはステータスが1万!?」


レネンスって実は俺達よりも強いのか!?

俺と尊が衝撃の事実に固まっているとレネンスが話しかけてきた。


「ねえねえ〜リク〜」 


「な、何だよ?」


もしかしてステータスが1万を超えているのを肯定でもするのか!?

俺と尊はレネンスを見て話すのを固唾をのんで待った。


「僕早く街に戻りたい〜。」


この言葉を聞いた瞬間、俺と尊はコケた。

次回でテンプレ最後です。

これからも応援よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ