141話 『フォウト』の街での戦闘⑦(レネンス視点)とダンジョン内での会敵
昨日は投稿出来ずにすみませんでした。
レネンス視点の所を書くのを手こずってしまって時間がかかりました。
少しだけ短いですが、お楽しみ頂けると幸いです。
◆レネンス視点(【罪墜】変身中)
【ダルい】、(飲まれちゃだめ)、【ダルい】、(飲まれちゃだめ)、【ダルい、ダルい】、(飲まれちゃだめ)、【ダルい、ダルい、ダルい】、(飲まれちゃだめ)、【ダルい、ダルい、ダルい、ダルい】、(飲まれちゃだめ)、【ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい】、(飲まれちゃ、だめ)、【ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい】、(のま、れちゃ、だめ)【ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい、ダルい】、(の、まれ、ちゃ、だー)【ダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルー】
「レネンスさん!!」
(ーあ、れ?こ、え?だ、れの?僕、は何をして、るんだっけ?い、や、どう、で、も、い、い、か、な)
【スキルレベル8【幸運】が発動しました】
【スキルレベル8【幸運】の効果により、スキル所持者の窮地につき、仲間の各種耐性が大幅に上昇しました】
【スキルレベル8【幸運】の効果により、デメリットが大幅に低下します】
(あれ?急に頭がスッキリした?さっきまでは僕を飲み込む勢いで、僕の思考を埋め尽くしていた感情が抑え込めやすくなってる?
それに【幸運】のスキル?と言うか、さっき聞えた声は一体なんだったんだろう?)
僕は考える事に余裕が出たので、少しだけ周りを見てみた。
すると、僕の近くにいつの間にかクリスティーナさんとリアード、それにリアードと話している【ナンバーズ】と思われる女の人が一人いた。
僕がそれを見た瞬間、不思議な声が再び聞こえてきた。
【スキルレベル8【幸運】の効果により、世界のシステムからスキル【幸運】の所持者の保護を要請】
(ほんとに何、この声は?まあ、僕にドーナツの味を思い出させてくれたし、【ナンバーズ】は倒さないとだから倒すけどさ)
僕はそこまで考えると、僕を拘束していた植物を千切り、『怠惰』の効果が付与されている僕の魔力を【ナンバーズ】まで覆う範囲に展開。
今ので、【ナンバーズ】は僕の魔力で通常の身体能力の殆どは使い物にならなくなった。
それでも念の為、女の人の方の心臓にまで『怠惰』の効果を及ぼして、殺した。
次は、リアードを。
僕がそこまで考えて、リアードに左手を向けた所で何かを言っているのに気が付いた。
僕はそれを聞きつつ、リアードを『怠惰』の対象にした。
「貴方の仲間が落ちたダンジョンの墓石を調べ、墓石を調べた上でそのダンジョンの最下層のダンジョンを倒してみなさい。面白い物が見られますよ」
リアードはそう言った後、すぐに死んだ。
僕はそこまでやった所で魔力が0になって、『罪墜』が解けた。
僕は魔力が無くなった事で、気絶しそうになったけど、さっき聞えた【幸運】の効果で気絶耐性が付いていたのか気絶出来なかった。
だから急いで魔力回復薬をいくつか飲んだ。
魔力回復薬を飲んだ後、その場で遠くにあった『リーム』を呼び戻して、『リーム』に全体重を預けた。
◆流空視点
「何あれ、普通にプレッシャー凄すぎ」
俺はそれを見ながら、冷や汗を流しながらそう言った。
俺とグラニーは、このダンジョンから脱出する為に、外に出られると思われる場所をギリギリ視認できる所まで来ていた。
と言うか、その場所が分かんなくて、2時間程かけてダンジョンの外周を走る事になった。
その際に、モンスターと鬼ごっこ(某アンドロイドが出て来る、フ○テ○ビの番組とも言える)をする事になったのは言うまでもなく無い。
そんな俺とグラニーは少し前から、モンスターが追ってこなかった事を不審に思い、慎重に進んでいた為、それにはかなり前(目測で750m)で気が付いた。
それは、壁に空いている穴(俺達のいる角度からは穴に見えるだけで、恐らくはこのダンジョンの脱出出来る階段か何か)をかなり大きな(15m程の大きさの)カプセルがあった。
そのカプセルは真っ黒で中の様子は分からなかったけど、そのカプセルはかなりのプレッシャーを放っていた。
少なくても、【ローナンバー】と同等かそれ以上である事は確定と言えると思う。
ついでに、そのカプセルの近くには真っ白な白衣を聞いているのに、マッドサイエンティストかと思えるような笑い方をしている人が1人。
多分、あの白衣の人も【ナンバーズ】だろう。
ただ疑問なのは、【ローナンバー】が【ローナンバー】を超える程の化け物を作る、又は従える事が出来るのかと言う事。
それに白衣の人は隙だらけに見えるけど、カプセルの中から発せられているプレッシャーで、一気に距離を詰めたくても詰めれない。
そう言えば、エリザベートさんが化け物と一緒にいる【ナンバーズ】について、『化け物と一緒に居る【ナンバーズ】は、強いは強いですがその化け物と切り離してしまえば、大丈夫な筈です』って言ったな。
それならグラニーに【ローナンバー】を相手にしてもらって、俺が化け物の相手をした方が良さそうだな。
俺はそこまで考えた所で、化け物達の方を見ながらグラニーに声をかけた。
「グラニー、悪いけど白衣の方を頼む。俺がある程度近づいたら、グラニーが白衣の方を遠距離で攻撃して引き付けてくれ。
その間に俺はカプセルの中身を担当するから、何も無ければすぐにグラニーの加勢に行くけど、このプレッシャーだと多分何かあるから、気をつけろよ」
俺はそう言って、グラニーの返事を待ったが、グラニーからの返事は無かった。
俺がそれを不審に思い、グラニーの方を向いた。
するとグラニーは呆然とした顔をしていて、俺の話を全く効いていないようだった。
俺はそれに首を傾げながらグラニーの顔の前で手を振った。
それをすると、やっとグラニーが反応した。
「あ、ごめんなさい。どうしたの?」
俺は変なグラニーに首を傾げながら言った。
「いや、俺がカプセルの中身を調べるから、グラニーは白衣を引きつけておいてって言ったんだけど」
俺がそう言うと、グラニーは何故か焦った様な顔をして急に弁明?し始めた。
「で、でもカプセルからは凄いプレッシャーが出てるわよ?だからリクよりも私がカプセルを担当した方が良くないかしら!?」
そんなグラニーを不思議に思いつつ、俺は普通に反論した。
「いや、確かにそうだけど、俺は遠距離攻撃が無いから白衣の方に近づいている内に、カプセルを開けられたら、こっちが先に気がついた意味が無いだろ?」
「うっ」
俺の言葉に納得したのか、言葉に詰まったグラニーに追い打ち?をかける。
「それに情けない話だけど、俺よりもグラニーの方が強いだろ?それなら、あの凄いプレッシャーを放ってるカプセルにやばい敵が入ってて、俺がピンチになった時に、グラニーなら【ナンバーズ】を倒した上で俺を助けられるんじゃないかと思うんだよ
で、それを逆にした時に俺だと【ナンバーズ】を倒すので、精一杯になりそうだしね」
「ううっ」
俺がそう言うと、グラニーは困った様な顔をして唸った。
俺はそれを見て、遠慮がちにグラニーに聞いた。
「あ〜、グラニー?もしかして、カプセルの中身を倒したいとかあるの?いや、まあまだカプセルの中身が敵だとは決まってないけどさ」
俺がそう聞くと、グラニーは「ギクリ」とした顔になって、話し始めた。
「実は確証は無いのだけど、カプセルの中身には予想が付くの。でも私の予想通りだとリクじゃあ、相手が難しいと思って」
俺がグラニーの言葉を聞いて目を「パチクリ」させていると、グラニーはそんな俺を見ながら話を続けた。
「それにもしかしたら、カプセルの中身は私と関係が深いかもしれない。だからリク、カプセルの方は私にやらせてくれない?」
俺はグラニーの話を聞いて、暫く悩んだが最後にはため息を付いた。
「はぁ〜、分かった。それなら俺があの白衣の注意を引く。でも、俺は遠距離が無いから、俺とグラニーが一緒に少しづつ近づいていって、俺が白衣の方にバレたと思ったらグラニーが矢を撃って白衣の方を牽制してくれ。
その間に俺は白衣との距離を詰めるから」
俺がそう言うと、グラニーは「ほっ」とした様な顔をして言った。
「ごめんなさい。ありがとう」
俺がグラニーに「別に良いよ」と言おうとした所で、辺りに雄叫びが響いた。
「グオーーーーーーーーーーーー!!!!!」
俺とグラニーはその雄叫びを聞いた瞬間、「バッ!!」と音が出そうな勢いで振り向いた。
それによって、俺とグラニーの目はカプセルから出て来た悪魔の姿を捉えた。
どうでしたか?
なんだかレネンス視点の戦闘時だけ、ダークファンタジーになってますが、あと何回かレネンス視点(戦闘)をすれば普通になりますので、お待ち下さい。
次の投稿は5月16日の午後9時〜11時(基本午後10時)の予定です。
午後11時までに投稿してなければ、その日は無しでお願いします。
その後の予定は、一応後書きで書いている、その時の投稿ペースの予定です。
ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力や展開、サイドストーリーやキャラが欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。
送って頂いた物に関しては積極的に取り入れて行きたいと思っています。
ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。