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国と勇者達に捨てられたカードマスターと大罪級に怠惰な娘から始まる絶対者討伐!!  作者: ロシキ
一章 勇者として呼ばれて使えずに捨てられたが怠惰な子を養う事になった
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1話   召喚

 26日の午前0時0分に一度投稿しましたが、午前2に再更新しました。


「勇者様方どうか我らをお救いください!!」


周りにいた人達が俺達に一斉に頭を下げてくる。

さて、何故このような事になっているかと言うとそれは少し前に遡る。




「起立、気を付け礼」


「「「ありがとうございましたー」」」


「はあー、やっと今日の授業終わった。」


俺の名前は横田よこた 流空りく

高校2年生で身長は170cm、黒髪黒目の17歳だ。

俺はクラスの中では目立っていなかったが普通に友達はいた。


「よー、横田ー。これからどうするー?」


後ろの席にいた、黒田くろだ 崩宮くずみやが声を掛けてきた。

身長は175cm、黒髪(若干茶髪が、入っている)黒目の17歳だ。

性格は良く、いつも騒がしいが、クラスのムードメーカーで中心人物である。

まあ、名前はあれだがちゃんとした俺の友人だ。

たまに何故こいつと俺が友達になれたのだろうかと、不思議に思うことがある。



「んー、そうだなー。とりあえず本屋にでも行くかー。」


「またかよ。たまにはゲーセン行こーぜー。」


「確かに、たまには良いかもな。」


「お、良いね良いね。やっとゲーセン来る気になったか。この俺のクレーン捌き見せてやるぜ!!」


「どんだけつぎ込んだんだよ………」


俺が呆れながら黒田に問いかけつつ、教室の扉を開けようとした。


「あれ?ドアが開かない。」


だが俺は教室の扉が開かない事に気が付き、首を傾げた。


「はー?そんなわけ無いだろ。………ほんとだ開かない。」


「キャー、何これー!!」


後ろから聞こえてきた声に俺達は振り返る。

すると教室の床が光っていて、何かの陣のように広がっていた。


「な、どういう事だよこれ。」


「俺が知るわけ無いだろ!!とにかく外に出るぞ」


黒田がドアに、手を掛けたと同時に床の陣が強く光った。



気がつくと、倒れていて知らない部屋の中にいた。


「あれ?ここは?」


周りを見渡すとクラスメイト達が倒れていて、俺の横には黒田も倒れていた。

声をかけようとすると後ろから声がした。


「おー!!成功だ!!すぐに国王様に報告するんだ!!」


驚いて振り返ると見慣れない服を着て、杖を持つ人、鎧や剣を持って武装している人がいた。


「うう……」

「!黒田!!大丈夫か!?」


「ああ、俺は大丈夫だ。それよりここは?」


「分からない。俺も今気づいた所なんだ。」


黒田とそんな話をしていると、周りで倒れていたクラスメイト達が起きだした。


「なんだよこれ」


「どうなってるのよ」


「おい、お前。何か知ってるんだろ!!教えろよ!!」


クラスメイトの一人が、近くにいた兵士らしき格好をした人物にそう問い詰めると他のクラスメイト達もそれに続いた。


「そうだ、そうだ!!説明しろ!!」


「これはどうなってるのよ!!」


クラスメイト達がパニックになりかけた所に兵士達の奥にいた女前に出てきた。


「私はアスガル王国、第一王女のカーミラ・アスガルと申します。此度は突然皆様をお呼びしましたことを申し訳なく思っております。ですが、どうか私達の話を聞いては頂けないでしょうか。」


クラスメイト達がざわざわと、騒ぎ出す。


「俺達を家に返せ!!」 


と叫ぶ人や、


「ねえ、話を聞くしかないんじゃない?」


と冷静に発言する人など、クラスメイト達は思い思いに騒いでいて、とても話を聞けるような雰囲気ではなかった。


俺は隣にいた、黒田に話しかける。


「なあ、どう思う?」


「はあ?そんなの話を聞くしかないだろ。」


「でも、どうするんだよ。話を聞くにしても、皆パニックになりかけてるぞ。」


「確かにな。おい!!皆!!」


黒田が声をかけると、皆がこっちを見た。


「このままじゃあ、どうにもならない。だから、カーミラの話を聞いて見ないか?」


「まあ、黒田がそう言うなら………」


「そうね。黒田君がそう言うなら。」


俺はそんな皆を見て思った。


「黒田、お前意外と皆からの信頼厚いよな。」


「おいこら横田、意外とが余計だぞ。」


「では、私達の話を聞いて頂けるのですね。」


「ああ」


「ありがとうございます。それでは皆様、こちらへどうぞ。」


俺達は固まってカーミラさんについていく。


暫くすると大きな扉が見えて来た。

俺達が扉の前まで行くと扉が開き中には多くの人がいて、そしてその奥にはイスに座っている人がいる事が分かった。

(多分、座っているのが王様か。)

「それでは皆様。こちらへ。」

そう言って、カーミラさんは王様の近くまで来た。


俺達が王様の近くまで行くと黒田が、


「アンタが王様か?」 


(うわ、その聞き方は無いだろ。ほんとに王様だったらどうするんだ。)

俺が冷は汗を流していると、


「そうです。私がこのアスガル王国国王、ファルバス・アスガルです。此度は突然召喚してしまい、申し訳ありません。それと私は国王ですが、それ程かしこまらないでください。今回はこちらが皆様方をを呼んだのですから。」


「おおー、気を使うのは好きじゃないからな。助かる。それで色々説明してくれるか?」 


「ええ。今回皆様方をを呼んだのは7体のモンスターを討伐してほしいからです。」


「とりあえず、俺達はまだ何も知らない。だから、色々教えてくれ。」


「無論です。宰相」


「は、僭越ながらこの私、バーヴァル・ミゲルがご説明いたします。この大陸の名はコースター、この国の名はアスガルでございます。」


「次に皆様方を呼んだ理由でございますが、先にこの世界の事を少しご説明いたします。」


「この世界は職業とステータスが絶対でございます。戦闘の際に経験や勘等で多少は有利に進めることが出来る事ますが、基本は職業とステータスが、大切です。」


「この世界には、モンスターが存在しております。ですが、そのモンスターは職業を基本持っておりません。職業を持っている個体もおりますが今は省きます。」


「そしてモンスターはステータスが私共よりも高いのです。例えば、ステータスにはレベルもあるのですが、同レベル帯のモンスターであろうとも人間族はモンスター一体に対し三人もしくは四人でなければ負けてしまうのです。」


「そして、相手がある一定のレベルを超えると大人数で一体を相手にしなければ、負けてしまいます。」


「ですが、これはステータスだけの話です。人間族は職業を皆持っているため、同レベル帯のモンスターならば二人いれば対処できます。」


「ですが、先程は話しなかった職業を持っているモンスターの話にもどります。このモンスターはこの世界に7体しか存在していないと言われております。そして何よりこのモンスター達は通常のモンスターの数十倍いえ、数百倍は強いと言われております。」


「遥か昔まだ人間族がモンスターに有利でモンスターを根絶やしにしようとしていた時代、職業を持ったモンスターたった7体に小国を含め何十ものもの国が、滅ぼされました。」


「ですが人間族には、希望がありました。それは勇者様です。その時代に、生きてた人間族の中に勇者様が生まれていたのです。そして、その勇者様はその当時この大陸にあった全ての国の軍と協力し、7体のモンスターを封印しました」


「人間族は喜びました。何せ何十もの国を滅ぼした、モンスターを封印したのですから。ですが、勇者様はこう言葉を残されました。「他の職業を持ったモンスターを刺激するな。いつか、このモンスター達の封印が弱くなった時、このモンスター達を倒せる勇者が召喚される」と。」


「なあ、一ついいか?」


黒田が宰相に聞いた。


「はい。なんでしょうか。」


「そのモンスター達の職業は分からないのか?」 


「こう言うのもではないか、と言う言い伝えなら有るのですが、正確な物となると………」


「なら、その言い伝えでも良いから教えてくれ。そのモンスター達はどんな職業だったんだ?」


「はい、分かりました。皆様は7つの罪を知っていますか?」


「もしかして7つの大罪のことか?」


「おそらくは、では一応確認として1からご説明いたしますね。憤怒、嫉妬、色欲、暴食、強欲、傲慢、怠惰この7つからなっているのが私達で言うところの7つの罪です。そしてモンスター達はおそらく、この7つの罪に関係する職業を一体に付き一つ持っていると推測されます。」


「では話を戻しますが、そのモンスター達の封印が、近頃弱まっていたのです。なのでこの城の地下召喚陣を使い皆様方をお呼びしました。」


「他にご質問はありますか?」


俺は手を上げた。


「俺達が元の世界に帰る方法はありますか?あるなら俺達はどうやったら元の世界に帰れるんですか?」 


「今回皆様を呼んだ魔法陣を残したのは初代勇者様、つまり職業を持ったモンスターを封印した勇者様なのですが、その勇者様のお話では「この魔法陣から現れた勇者が元の世界に帰る方法は唯一それは、自ずとわかる」とだけ……」


皆、もちろん俺も絶句していた。

国王様は少し間を開けて、


「私達の都合で皆様方には勇者と言う肩書を押し付けるようで申し訳ありません。」


「ですが、どうか我らをお救いください!!」


王様が頭を下げる。

それに続く形で、周りの人達も頭を下げた。


「勇者様方どうか我らをお救いください!!」


そして現在に戻る




「「「………」」」


俺達は何も言えない。 

皆が黙っていると、黒田が、


「俺で良いなら力になります。」


「おおー!!ありがたい。貴方のお名前をお聞きしても?」


「俺は黒田 崩宮だ。黒田と読んでくれ。」


「黒田殿、ありがとう。」


「良いって、でもこれは俺の意志だから他の皆には強制はしないでくよ。」


「はい、もちろんです。」


「お、おい、黒田。そんなに簡単に決めて良いのかよ。」


「言ったろこれは俺の意志だ。だから良いんだよ。それよりお前たちはどうする?」


少しの間沈黙が流れる。


「お、俺はやるぞ。」


「私も。怖いけど放っておけないし。」


やがて皆、勇者としてこの世界を救おうと決意した。

勿論俺も勇者として世界を救おうと決意した。

だが俺は知らなかった。

これから俺を待つ現実を………

初投稿です。ご感想や間違いなど、何でもいいのです。

コメント待ってまーす。

とりあえず、題名の回収までは2日に一つは出したいと思ってます。

その後も最低でも、周一投稿は頑張ろうと思ってます。応援よろしくお願いします。

2話はきりが良いところできるのでおそらく短くなります。(2200字前後)

更新は今日の午後18時に予約しましたー。

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